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出逢い
1578年
今から、3年前上級学校(大学)に入り
ゆっくりとそれなりに
過ごしていた頃アイツと出会った。
「すまん、隣いいか?」
今でも覚えている、あの声、あの瞬間のことは。
いつも通りの日々
それが永遠に続くと思っていた。
しかし、違った。
講義の最中、俺の隣に座ったこの男からは
何か違うものがある!そう直感した。
そして、向こうも何かを感じたらしく
俺たちはすぐに意気投合し話し合った。
彼はカブールと名乗り、お互いに家族や
趣味、そして美しい未来について毎日交換日記を書き合った。
それが、あの悪魔の事件の5ヶ月前である。