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登場
ガラッとドアの開く音がした。
そして、出てきたのは金髪ブロンドの
なかなかのスタイルをした女性だった。
通常なら歓声に包まれるところだったが、
自分を含め全員凍りついた。
「やぁみんな元気か?」
そう声をかけたこの女は、第三艦隊艦長テレジア少将
別名氷の女王と呼ばれている。
歴代海軍の中でも五本の指に入るほど強いと
言われている実力の持ち主である。
しかし、恐ろしく気が強くスパルタな方針なので
周囲からは女として見られていない。
そんなひとである。
そして、俺の姉でもある。
「なんで姉さんがいるんだ!」
「ちょっと、今日来る新人を見たくてな」
どうやら、今日来る新人は相当注目されているそうだ。
俺は息を呑んだ。
「失礼します。」
初々しい声が聞こえ、ドアが開いた。
その姿を見た瞬間、驚きと
懐かしく悲しい記憶がよみがえった。