特A
俺たちのいる国では、軍が治安維持(警察の業務)も行っている。
軍は、国防省に所属していて中に陸軍、海軍、空軍、参謀部などがあり
俺たちは特殊統合部隊第A班通称、特Aに所属している。
特Aは陸海空それぞれの場所において作戦行動が可能な戦力であり
事件のたびに、応援部隊として派遣される。
なんだかエリートみたいに聞こえるが実際そんなことはなく
前線に派遣されることがほとんどである。
その特Aに要請が来たのだ。
「まずいよなこれは・・・」
「そうですね」
「あぁ、こりゃ即刻片付けないと」
俺達は人質リストをみてそう言っている内に突入作戦が実行された。
俺は入り口Cからの突入であった。
得意の剣で相手が銃を取り出す前に倒し
人質が集まっている所に走った。
そこには、主犯と思われる人物と人質がいた。
主犯の男は俺らの姿を見ると人質の中の赤毛の女を捕まえようとした。
「危ない!離れろ。」
俺はつい声を出してしまった。
「誰が逃がすか」
男はそう意気込んで女をつかもうとした。
あぁーもうダメだ、そう思い俺は目を閉じた。
その瞬間、犯人の悲鳴と鈍い音が響いた。
女の名はカタパルト・リンガエン普段はリンと呼ばれている。
俺の同級生でもあり特Aの仲間でもある。
その怪力は軍内に知らぬ人はいないと言われているほどだ。
普通の人間が挑んでかなう相手ではない。
もちろん、さっきの男もかなうはずがない。
「早く、連れてけ」
事件は、解決俺たちは本部に戻ることにした。
それが、始まりだった。