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事件、渦の中
オレはこれほどまでに自分の不運を恨んだことはなかっただろう。
ハルを見つけたのは良かったのだが、
その後敵兵に見つかり行き止まりまで追い詰められてしまった。
やばい、考えろこの危機的な状況を打開する方法を。
しょうがない「投降する、投降する。」
オレは叫んだ。
「ダメだ、二人とも殺せ」
敵兵が言った。
もうダメだ死ぬ
バッーン
大きな銃声が響いた
そして、全身に衝撃が走った。
「うぁああ~」
足を打たれた。
ハ、ハルは
そう思ったが時すでに遅し
もう一発の銃声が鳴り血が飛び散った。
そして、ハルが倒れた。
驚きのあまり声が出なかった。
倒れたハルが最後の力を振り絞り
「お兄ちゃん、これで逃げて・・・」
「なっ何言ってるんだよ。」
血だらけになったハルを抱えそう呼びかけた。
しかし、応答はなく、オレは怒りと悲しみがこみ上げてきた。
その瞬間、体の芯から何かが燃えるようにきた。
敵兵が銃を構えてる早くハルを医者に診せなくては・・・
そこで、オレの意識は途絶えた。