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1話 初登校

チュンチュン


目が覚めると俺は全く知らない天井の下、ベッドの上で寝ていた。

小鳥がさえずり、カーテンの隙間から光が差し込んできて眩しい。

俺の元の部屋とは違う間取りで、

机もベッドも本棚も全部新しくて知らない部屋だった。

俺は眠たいながらも、とりあえず上半身を起こして霞んだ目を擦り、

視界を取り戻していった。

本棚に目をやるとびっしりと参考本などの分厚い本で埋め尽くされていた。

(ラノベじゃないのか、いや気持ちを入れ替えないと。)

好きなジャンルではないので読む気は生まれないが、

もう前世のような失敗はしたくない。そうして俺は気持ちを改める。

学生になっているのでデブだった前世が比べものにならないほどに体が軽かった。

そして俺は、昨日まで生きてきた今の自分。葉山優斗(はやまゆうと)としての記憶があった。


「ここがラブコメの世界…なのか?」


俺は動く気が起きず目は覚めていたがボーっとしていた。

先ほどまでいた『神の間』での出来事や神との会話を思い出していたからだ。

てかこれ転生なのか?転移じゃなくて?

時刻は7時。ボーっとしている間にも時計はカチカチと1秒ずつ進んでいた。


「眠い……」

「優斗〜起きなさ〜い。ご飯できたわよ〜。」


眠いので上半身を倒し2度寝しようとしたら声が聞こえた。

母さんだ。


「いくか…」


そうして俺は気怠げに体を起こしベッドから降りてドアに手をかけた。


***



一階のリビングに行くと母がいた。


「優斗、今起きたの?うがいしてからご飯を食べなさい。それに今日は高校の入学式なんだからね。」

「うん、わかった。」


今日は高校の入学式らしい。

そうして俺は知らない家の中を歩きまくり、なんとか洗面所に辿り着いた。

洗面台でうがいと洗顔を済まし、顔を上げた。


「⁉︎⁉︎・・・・・だれこのイケメン!」


顔を上げた先にあった鏡を見て俺は驚愕した。めちゃくちゃイケメンになっていた。

眉毛はキリッとして、目は二重、鼻は高く、肌はツヤツヤで全てがイケメンだった。

しかも身長は180cmくらいはあるとみた。


(これがラブコメ主人公特典か!ますます期待できるぜ!)

コンッコンッ

これからに胸を躍らせているとドアがノックされた。


「おにい〜?まだ〜?私早く顔洗いたいんだけど。」


(あっ妹もいたな)

俺は素早くドアを開けた。


「ごめん。お待たs……」

「はいはいどいてどいて。」


俺は言葉が出なかった。

なぜなら妹は所謂美少女だったのだ。

黒髪ロングで胸もあって、俺の好みにド直球ストライクだった。

そして通り過ぎて行った時に女子特有の良い匂いが俺の鼻口をくすぐる。

しかも寝起きのラフな格好ときた。正直これで興奮しない男はいないだろう。

俺は最高すぎてその場にうずくまった。


「フォオオぉぉおぉおお!」

「おにいキモい、早く出て」


おっと、まあ妹も反抗期ならこのぐらいの罵倒も普通か。

嫌われていないと信じよう。うん。でもやっぱり可愛い妹がいるのは嬉しいな。


そうして俺はリビングに戻ると、アニメでしか見たことがない

焼き鮭や卵焼きに味噌汁、ご飯などのザ王道朝ご飯があった。母さん料理うますぎん?

それは置いておいて、俺は家族でご飯を食べている時に情報整理を始めた。


妹の名前は葉山麻里穂(はやままりほ)だ。

麻里穂は中学3年生で共学校に通っているという。

お父さんは単身赴任で家にいない。

俺が入学する高校は大堂学院(だいどうがくいん)という私立の名門高校らしい。

そんぐらいかな。

おっと、もう8時だ。そろそろ行こう。


高校までは歩いて20分もかからないらしいから間に合うだろう。

そうして俺は家を出て母さんから教えられた通学路を通って学校へ向かった。


「んで、なんでお前がついてきてるんだ?麻里穂。」

「別に、途中までだしたまにはいいでしょ?」

「そうか。」

「……」

「……」


会話が弾まない。というか沈黙だ。

(そりゃそうだ。なんてったって前世チー牛だぞ。

自慢じゃないが友達のお母さんにまでチー牛が発動するほどだぞ。)


「ねぇあの男女めっちゃ美男美女じゃない?」

「ホントだ!カップルかな?」

「お似合いだね。」

「爆散しろ……。」


通り過ぎていった女子高生四人組にカップルと間違えられてしまった。

やっぱり俺は世間一般から見てもイケメンのようだ。

麻里穂を見ると顔を赤くさせていた。俺はラブコメ主人公だぞ。

少しぐらい意地悪してもいいだろう。


「麻里穂?顔が赤いぞ。カップルと間違えられたぐらいで照れてるのか?」

「なッ⁉︎」

「えっマジで?」


予想外の返答に俺が驚いてしまった。麻里穂って俺に気があるのか?

ちょっとおちょくってやろう。


「思うんだけど、麻里穂って可愛いよな。」

「もうおにい!ずるい!冗談やめてよ!」

「いや冗談じゃないんだが…お前彼氏とかいないの?」

「冗談じゃないんだ…彼氏はいないの。告白はよくされるけど。」

「へぇ!好きな人はいないのか?」

「いるには……いる…。」

「そうなのか!どんなイケメンなんだよ?」

「ねぇもういいでしょ。この話。」

「すまん。聞きすぎた。」

「まあいいけど…。」


麻里穂の顔はもう耳まで真っ赤に染まっていた。


「ねえおにい?おにいこそ恋愛とかしないの?」

「ん?そうだな。これから学校でしようかな。」

「えっまじ?・・・」


「おにい…ついに目覚めちゃったのか。」


麻里穂は隣にいる俺でも聞こえないぐらい小さな声でボソボソと呟いた。

そしてどこか悲しそうだった。


「ん?なんか言った?」

「いや、なんでもないよ。じゃあ私こっちだから。」

「そうか、じゃあな。」

「うん。お兄頑張ってね。」

「おう、さんきゅ。」


そうして俺は麻里穂と別れそのまま進んでいく。

(あいつ…でも兄妹で恋愛はできないからな。)

そう踏ん切りをつけ学校へ向かった。


学校についたら自分のクラスに向かうらしい。俺のクラスは1年1組だ。

もう始業の時間だったのでクラスメイトはほとんど来ていた。

がなにかがおかしい・・・


「男しか・・・いない…だと⁉︎」


俺は頭の中がハテナだらけになった。意味がわからなかった。

(これは男子校と呼ばれるやつなのか?男の方が多い男女比逆転という可能性は…ないな。そんな世界嫌すぎる。だとしたら男子校というわけか。なので女子はいないと。)

俺はスーっと息を吸う。


「神許さん!」


どこがラブコメやねん!

今まで数多のラブコメを読んできたが、流石に男子校はなかったぞ!

これもしかして・・・終わった?





…てか優斗はこのことなんで知らないんだよ。




次回も学校続きます。

ヒロイン出さなきゃ(汗)

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