仮面の魔術師様!ファンとの同居は難しいよつです!
リリィはシオンと話した後、部屋に戻りそのままベットに倒れ込む。
「ふぁー!つっかれたー!」
学園は楽しいけどちょっと疲れるわね。
ましてリリィはいつもと口調を変えている。
1日中いつもと違う接し方をしているとそれだけで疲れるというものだ。
お兄ちゃん結局部屋はどうしたのかな?
せっっかく可愛い妹が部屋を貸してあげるって言ってあげたのにさー!
全くバカだよねー!大体あの見た目なら男子寮に入った方が目立つでしょ!
お兄ちゃんはまだ自分の見た目をわかってないよね!
まあ、結局部屋が見つからなくて頼んできても、もう入れてあげないもんねー!
あーあ、新しい洋服欲しかったのに。
・・・ふぁー!ま、今度頼めばいっ・・か。
そして、リリィは夢の中へと入り込む。
一方その頃、シオンはと言うと・・
「なあ!仮面の魔術師って、かっこいいよな!
普通、属性魔法は2タイプまでしか使えないのに、全部の種類の属性魔法を使えるんだぜ!
かっこいいよな!俺なんて雷一つしかないのに!」
カイトに仮面の魔術師トークを聞かされていた。
うぅ、どうしてこんなことに・・
遡る事数時間前〜
「ここが俺の部屋だぜ!」
そう言ってカイトが扉を開けた先には・・・
仮面の魔術師!仮面の魔術師!
????
部屋には仮面の魔術師のポスターやら、仮面の魔術師の木彫りやらが飾られていた。
前から思ってたけどなんで仮面とフードで隠してるのにこんなにグッズが販売されてるんですか?
あと、普通グッズつくる?俺マスコットキャラじゃないからね??
「どうだ!俺が一年かけて飾りつけた仮面の魔術師部屋だ!」
うん、すごいね。今すぐ帰りたいな。
とはいえ、他にあてもないし、ここまできて断るのもな。
ぐっ、大丈夫!部屋の飾りを見なければ1日くらいやり過ごせる!
そう、この時まではこんな事を考えていたのだ〜
くそ、まさかカイトがこんなに仮面の魔術師の話をしてくるなんて!
最悪だ、カイトはいいやつだけど、もうこの部屋には泊まりたくない。はあ、もうやだ。部屋はなんか焦げ臭いし。
・・・いやいや、これ絶対おかしい!カイトじゃなくて!いやカイトもだけど!!
どう考えても匂いがきつい!
誰か火でも使ってるのか?
それに少しだけだけど、魔力を感じる。
魔法で炎をつけたのか?
てか、なんで俺は部屋が焦げ臭かった時に何も思わなかったんだ?
う、流石にきついな。窓を閉めたらましか?
シオンが窓を閉めていいかカイトに聞こうとすると、カイトが話すのをやめる。
どうしたのかと不思議におもっていると、カイトが血相を変えて部屋の外に出る。
!?
慌ててシオンも部屋をでる。
「なんだよ!どうしたんだ急に!」
「シオン!大変だ!女子寮が燃えてる!」
「え・・」