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詩歌  作者: 日浦海里
15/16

星詩

---◇---◆---◇---◆---

星語り 囁くように 物語り

瞬くように 歌唄うように

---◇---◆---◇---◆---


黒い暗い夜の波に

星が一つ輝いている


規則的に瞬く星は

一つ光を生み出すと

隣に流れてまた輝き出す


きらりきらりと光を零して

ぽつりぽつりと星が生まれて


星から生まれて零れた光は

唄うように語りだす


今日に出会ったお話を

どこかの国のお話を

遥か彼方のお話を


楽しそうに

悲しそうに

切なそうに

嬉しそうに


きらりきらりと光瞬いて

ぽつりぽつりと音を奏でて


夜の波を泳ぐようにして

空が明けるまで唄ってる


怒ったふりして

光を零して

笑い声あげて

みんなで揃って


誰かが語ったお話を

いつかの時のお話を

胸に秘めてたお話を


楽しそうに

悲しそうに

切なそうに

嬉しそうに


夜の波が白んできても

空が明けるまでは唄ってる


誰かのために

あなたのために


星は語りかけている

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