第六話 冒険者活動開始と初依頼
次の日の昼過ぎ、俺はギルドカードを受け取りに冒険者ギルドにいった
ギルドに入ってとりあえず昨日の受付嬢がいる冒険者登録専用受付に行き
「昨日試験受けたアランです。ギルドカードを受け取りに来ました」
「アランさんですね。ギルドカードを取ってきますのでしばらくお待ちください」
待ってると
「お待たせいたしました。こちらがギルドカードとなります」
(ほう、これがギルドカードか。これは、鉄で出来てるのか)
「これは鉄から出来てるんですか?」
「はい。アランさんは今Ⅾランクなのでアイアンプレートで一つ上のCランクになるとそのギルドカードのプレートがブロンズプレートになりますよ。Aランクになるとシルバー、Sランクはゴールド、SSランクはプラチナとプレートが変わります。」
(なるほど、そういう仕組みなのか)
見るとアイアンプレートにⅮランクと名前と年齢、魔法師と書かれてた
「では依頼について説明させていただきます。依頼に関しては、討伐依頼と採取依頼、護衛依頼があり、護衛依頼はBランクからとなります。Ⅾランクの冒険者はBランクの依頼まで受けることができます。ただし、Bランクの依頼を受けるにはCランクの討伐依頼を何か達成することが必要です。それと依頼には右の方にある掲示板に貼られている依頼とギルドから個人に提示させていただく指名依頼があります。違いはないですが指名依頼はBランクからとなり、指名依頼が入ったらこちらから提示させていただきます。。依頼を受けるときは掲示板に貼られている依頼を剝がして右の依頼専用受付で手続きしたら始まりとなります。討伐依頼の場合は対象の顔または顔の一部、対象の特徴となる体の一部を左の鑑定受付に行って鑑定してもらって大丈夫であれば達成となります。以上が依頼についての説明です」
それを聞いてアランは、
「分かりました。説明ありがとうございます」
そう言ってアランは掲示板に行く。
掲示板の依頼を近くで見ると
「改めて見るとたくさんあるな。どれにしよう」
迷っていると一つ気になったものがあった。
「オークの依頼か。これいいな、報酬も悪くないし、何よりCランクの依頼だし」
オーク5体の討伐
報酬 銀貨30枚
アランはこの依頼の紙を持って受付に行く。手続きを済ませた後、オークがいるという魔境の森に入っていった
魔境の森に入ったアランはオークを探し始めた
(んーーまだ見えねえなぁ、面倒くさいし魔法使って探すか)
(探索)
アランの頭の中には今いくつかの存在を検知していた。この魔法は自分を中心にして魔力を使う量に応じて範囲も広くなる。相手を探すにはもってこいの魔法。
「なんだこの数、めちゃくちゃ多いぞ?」
アランが注目したのは一つだけ数が多い集団だ。
「とりあえず行くか」
しばらくその反応に向かって歩いていくと着いたのは洞窟だった。入ってみると、
「なんだこの数のオークは!どこからどう見ても5体どころじゃねえ」
そこはオークの小さな巣だった
「「「ブアアアアア!」」」
オークたちが俺を見て襲ってきた
(ライトニングスピア×10)
オークたちはライトニングスピアを顔にくらって倒れた。それを見て残りのオークたちは少しひるんだ。
「よし、とりあえず依頼分は終わったから残った奴は跡形もなくするか」
そういってアランは次の魔法を撃つ。
「デスフレア!」
黒い炎が残りのオークたちを焼き尽くす。
焼かれたオークたちの体はほとんどなかった。一体だけを除いて。
「なんだこのオークは?あれをくらって体が残ってれるなんて」
疑問に思ったが
(まあいいや、とりあえず確保した顔と、こいつも持っていくか。亜空間収納!)
アランはそう思いながら亜空間収納でオークを収納した。
「さてと、帰るとするか」
今回は紅魔法が出来るきっかけとなった魔法を一つ出しました。範囲系の魔法となります。