奴隷ショップ
奴隷ショップには、そこら中の村や町……そして色々なところから奴隷を見つけ、貴族に売ることで金を稼ぐという嫌な連中がやる事だ。
貴族は人間として扱わず、奴隷として……道具として利用している。その暮らしが嫌になって逃げ出す奴隷もいたようだが、奴隷になる前に命令を聞かない時のために、奴隷紋というものを身体に刻むことで、ペナルティとして身体から何かしらの魔法をくらってしまうのだ。
その為奴隷は自由な生活を送ることが不可能だった。
奴隷ショップには、世界各地から連れてこられた奴隷が集まっているようだ。大人から子供まで、そして男から女も奴隷ショップで売られているようだ。
奴隷の人たちはやはり身体がほつれているようだ、きっと今まで飯すらもろくな食べ物を食べていないと考えるととても悲しい気持ちになる
「ねぇネイト、なんとかしてここにいる人たちを助けることってできないのかな?」
残念ながらそれは不可能に近い提案だ。仮に助けられたとしても全員に養えるほどの金や力はないのと、何よりも国を相手にするとこちらの身も危ない
だがいつか絶対にここにいる奴隷の人たちを全員解放してあげたい
「ネイト……?」
「残念ながら、今回ばかりここにいる人たち全員は助けられないが、俺たちが高いランクになる頃にはきっと俺たちの名前が世界で轟かしてる時なら…」
「や、やっぱりそうだよね……」
そんな時、奥から1人の男がこちらに向かって歩いてきていた。
「おや、冒険者様……奴隷ショップで何か気になる奴隷はいたでしょうか?」
男の服装はシルクハットを被っており、タキシードで杖を持っているようだ。
身長は高く、まだ30代前半ぐらいのようだ
俺とシアはボソリと呟いた
「ネイト、この人は……」
「あぁ、きっとこいつが奴隷商人ってことか」
俺とシアは気づいていた。この男こそが奴隷ショップの商人だと言うことに
俺とシアは警戒していると、男は話しかけてきた
「そんなに警戒しないでくださいよ。ここは奴隷ショップって言うのもありやはり空気が汚いってことは分かりますが、そんなに警戒されても困りますよ」
その時だった。奴隷商人の後ろから泣く声が聞こえてくる
「女の子の泣き声だね」
シアが言った。
俺は奴隷商人にこの泣いてる女の子の元に案内してくれるように頼み、声を元に向かっていった。
そこは汚い牢屋で、奥に黒髪の奴隷を着ており、顔は手で隠しており確認出来ないが、左脚あたりに足枷が付いていた。
可哀想に……まだ身体的に13ぐらいの子がこんな牢屋の中に閉じ込められていると考えると胸騒ぎがする。
「ネイト、私この子がとても可哀想で仕方ない」
奴隷商人の方を見ると、歯を食いしばっていた。きっと泣き声でこの奴隷ショップ内に響いたって関係もありとても怒っているんだろう
俺は決意をした。
「なぁ、奴隷商人……俺はこの子を買いたいんだがいいか?」
そう言うと、牢屋の中にいた女の子はこちらを向きとても震えていた。きっと俺が怖いのだろう、なにか虐待などをされるのだろうって思っているんだろう……
だが、俺はまだ幼いこの子を見過ごせないって判断をしたんだ。
「おぉ、冒険者様お目が高いですね。この奴隷は1ヶ月ぐらいに入荷したばかりの新しい奴隷なんですよ。ちなみに50ビアスになりますよ」
ビアスって言うのはこの世界のお金であり、ビアスの上にはユーモそしてビアンズっていうお金があるのだが、ビアンズは国王や公爵しか所持していないが……
ビアスは当たり前だが、ユーモは俺でも集める事が出来る。
「あぁ、50ビアスで買うよ」
「毎度ありです。それでは少し準備するのでついてきてください」
奴隷商人はそう言うと、牢屋を開けて俺たちは牢屋の中に入ると女の子をよく見てみると、瞳は黄色くとても綺麗な瞳をしている
「それではこの奴隷に奴隷紋をはめる作業を行います」
奴隷商人に頼まれ、俺の血液1液を渡し……その血液を聖水に混ぜて女の子に飲ませると黄色い光が口から身体の中に入っていくのを確認できた。
「それでは、冒険者様……この奴隷はもう貴方のものです。ご自由にお使いください」
俺たちは、これからこの子と一緒に過ごす日々が続くのだった