表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片思い賢者の生まれ変わり者  作者: メイ
少年期時代
5/16

シアが行方不明になりました 後期

 僕とシアが脱出をしている中、シアがいなくなった事に気がついた人物がいた。その人物はさっきまでシアの目の前にいた男だった。


「一体どうやって……」


 「驚いてる場合ではないぞ、あの女は高く売れる商品だぞ」


 男たちは、警備を厳重にシアを探すことになっていた。


 その間逃げていた僕たちは、必死にダンジョンの入り口まで近づいてきていた。だが急にシアが腰を下ろして、足を抑えていた。


「ね、ネイト君……待って」


 どうしたのか聞くと、助けてからずっと走っていた為……足が捻ってしまったようだ。


 僕は奴らにバレないような場所に隠れようとすると、なにやら見覚えがある人物がいた。


 そう、彼らはあの男2人だった。


 「その女を返してもらうぞ」


シアはとても震えていた。あの牢屋の中でトラウマになるような事をされていたのだろう。


僕は、シアの手を取り逃げようと思ったが、後ろからも待機されており、囲まれていたようだ。


「お前はもうここから脱走は出来ないだろう。いい子だからお前も、その女も奴隷ショップで売り捌いてやるとするか」


 もう一度言うが、こいつらは人間のクズのような考え方をする連中だ。正直逃げるのが嫌になるくらいだった。


「怖気づいたのか、ならば俺たちと共にくるんだな。そいつらを連行しろ!」


 シアは涙を流しているのがよく分かる。


 僕は、後ろと前から近づいてくる奴らを待っていた。


――精霊の召喚――


 僕はボソリとつぶやいた。


 周りの奴らは、僕がつぶやいたことには気がついてないようだ。


 そして後ろからいきなり悲鳴の声が聞こえ始めた


バシッ!バシッ!ドカン!


蹴り技で後ろの敵を倒しているようだ


「あれはいったい……貴様何をした?」


 周りの奴には何が起きてるのか分からないようだ


それもそのはず、僕が出した精霊は基本僕以外は見えない。つまりトランスペレット状態になっており、制限付きも無いない。そして解除もいつでも可能


 僕はその精霊をヒイロって呼んでいる


 ヒイロは、ピンクな髪をしており黄色いリボンをつけているのが特徴で、ヒイロという名前には理由がある。


 ヒイロは元々光属性の精霊のため、直球過ぎるかもしれないが、そういう理由だ


 「ご主人様……後ろの敵はなんとか片付けられたよ」


 僕は頷きお礼を言うと、ヒイロは消えていった


「き、貴様一体何者なんだ!」


「僕は、ただのシアの友人のネイト……またの名を賢者の生まれ変わりだ」


 そう言うと、男二人は震えていた。


 だが一体なんだ。さっきからいつもより目が良くなった気がするのは気のせいだろうか……?


 「死にたくなかったら、僕のこの炎で消し炭にしてもいいんだが、どうする?」


 僕がそう言うと、男二人は大慌てで逃げていったようだ


「ありがとう……だけど、どうして私なんか」


 僕は助けに来た理由を言うと


「そうなんだ。お父さんが私の心配を……そして私を助けられなければ、ネイト君はこの村から追い出されてしまうんだ。ごめんね」


 シアが謝ってきた。僕は少し戸惑ったが、シアの頭を撫でてあげた。


シアは顔を赤くなり、急に泣いてしまった。


 僕はシアを優しく撫でてあげた。


数分後……


僕とシアは、男爵家のシアの父にシアを連れてきたことを伝えると、村から追い出すという条件は無しにしてくれた。


 僕は家に帰ると母が泣きながら強く抱きしめてくれた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ