表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片思い賢者の生まれ変わり者  作者: メイ
少年期時代
4/16

シアが行方不明になりました 中期

暗いダンジョン内……


  ダンジョン名は、アッシュバルトダンジョンと呼ばれている。


アッシュバルトというのは、かつての賢者様の名前から取った名前のようだ。


 ダンジョンの中は、とても強い魔物がおると有名で、普通の人間では立ち入りすら出来ないと言う。普通の人間が仮に入ってしまったりすると、魔物によって噛み殺されてしまうようだ。


 その犯人は、ケルベロスだ。


 顔が3つもあり、背後から蛇が出ているのが特徴的な魔物で、低ランク冒険者では即殺されてしまうだろう……


 僕は情報を集めていると、昨日シアが謎の連中に連れ去られてしまい、このダンジョンにいるという情報を知り、僕はアッシュバルトダンジョンに来ていた。


 目の前には、ケルベロスがヨダレを垂らしながら、こちらに近づいていた。


「まさかここで、ケルベロスに出会ってしまうなんて」


 僕は少し驚いていた。寺子屋にいた時に受けていた授業では、人間同士で剣術や魔法を教わったりするが、実際に魔物と戦ったりはしない。


 正直今にでも逃げ出したいぐらいだったが、ここで逃げ出してしまえば、僕の家はこの村から追い出されてしまう。


 僕は走って魔法の準備をしていると、ケルベロスが物凄いスピードでこちらに走って来ていた。


 闇夜を照らす猛る炎よ、出でよ


僕は、魔法を唱えると……小さな火の玉ができ、僕はケルベロスに向かって打った


 ケルベロスは、火の魔法をくらった様だったか、残念ながら倒すまでは行かなかったようだ。


 当たり前、ケルベロスはこちらに向かって走って来ていた。


 正直こうなったら、隠していたアレを使うしかないと僕は思った。


――レイブンソード――


バーン……


 レイブンソードというのは、魔法で剣型にした武器に雷魔法をかけて相手にぶつける技で、基本この技をくらった敵は余裕に倒すことが出来る剣術で、この技を使える人間は僕しかいないという……


 もちろんこの技をくらったケルベロスは、完全に気絶しているようだ。


 ケルベロスを倒した後、ゆっくり奥に進んでいると、なにやら連れ去った犯人らしき人物を発見した。


 警備が厳重で、普通に入るには無理のようだ。


 僕はどうやって行こうか考えていると、警備員が話す声が聞こえてきた。


「あの女を奴隷ショップに売れば高く付くらしいぜ」


「おい、その話マジかよ!」


 なにやら、早く助けに行かないと行けなくなったようだ。もしシアが奴隷ショップに引き渡されてしまえば、僕の家は村から追い出されてしまうし、シアがこれから毎日奴隷として過ごす日々になってしまう。それだけは何とかして助けに行かないと……


 そうだ。こうなったら、あの魔法を使えばバレることは無いだろう……


――トランスペレット――


 この魔法は、姿を透明にさせることができ、透明を解除したい時はいつでも解除は可能だが、制限時間付きで5分しか持たないだろう。


 僕は足音を立てずにひっそりと奥に進んで行った。


 奥にはシアが捕まっており、その目の前には2人の男性が見える。その2人はなにやら、シアと話している様だった。


 「お前はこれから俺たちと共に奴隷として、日々毎日生活してもらい、1ヶ月後には奴隷ショップに売るつもりだ。」


「良かったな。お前のような男爵家のような人間が、そんな生活できるなんて、普通はできない体験だぞ?良かったな」


 シアは、涙を流しているのがよく分かる。


「体験?何をバカなことを言ってるんですか、私はいつも通りの生活を送りたいのです。何回も頭を下げるので、ここから出してください!」


 シアがそう言うと、その男はこう言った


「普通の生活に送りたいだと、そんなこと誰が許すと思ってるんだ?お前は俺たちの命令に従えば良いだけの話なんだよ。今は何もかけてないが、明日からお前に奴隷紋を刻む予定だ!覚悟しとけ」


 なんて奴らだ。正直人間として許されてはいけない発言をしている。


 男2人は、奥の部屋に戻って行った様だった。


 僕はゆっくりと進み、シアの元に向かった。


 「シア、大丈夫?」


「ね、ネイト君!?」


 声が大きい。危うくバレてしまうのではないかとヒヤヒヤしてしまった。


 僕は鍵付きの扉の前に立ち、盗賊スキルで鍵付き扉を開けることに成功した。


シアは僕に抱きつこうとしていたが、今はそれどころじゃない、今すぐにでも帰らないと、村から追い出されてしまう。


 僕はシアにその事を説明すると……


 「じゃあ……ネイト君は私のために助けに来てくれたわけでは無いんだ」


 シアはしょんぼりしてしまった。


 いや、そんな事はないよ。確かに村から追い出されてしまうのも嫌だが、シアは俺にとって大事な友達だ。決して見放すことなんて絶対に出来ない……


 僕がこう言うと、シアはとても嬉しがっていた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ