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片思い賢者の生まれ変わり者  作者: メイ
アルバン王国編
14/16

魔族が現れました

オークはネイトとエリカのレイブンソードと攻撃力アップ付与を付けた攻撃により撃破したようだったが、ボスが倒されたことにより、ゴブリン達はカンカンと切れていた。

「お久しぶりです。主様(あるじさま)

「久しぶりだなヒイロ」


 最後に出会った時と言えば、子供の頃以来だな。やはり精霊というのもあり姿は変わっていないな……


「今回はどう言ったご要件で……主様!」


 ヒイロはなんだかニコニコしていた。


「なぁ、なんでそんなにニコニコしているんだ……?」

「だってー、主様全然私を呼んでくれないから退屈で仕方なかったんですよ。もっとこれからは私を呼んでくださいよ!」


「あ、あぁ……分かった。これから呼んでいくよ」


  このヒイロって子は、年齢は精霊のため何歳か分からないが、性格は本当に子供のような性格だが、実力は子供とは思えないほどの実力を出してくれる頼もしい精霊なんだよな


「ヒイロ、エリカは右側のゴブリン達を倒してるから、俺たちは正面と左側にいるゴブリン達を倒していくぞ!」


「はい!主様」


 ヒイロは、ワープをし左側にいたゴブリンの裏をかいて拳やキックを使い攻撃をしていく……

 

 ドゴッ!……ドゴッ!……バンッ!……バンッ!


 ゴブリンの群れをどんどんと撃破している


「あ、あの子は……ネイトさんが出した精霊なのかな。私も負けられないなぁ」


 バシュッ!……バシュッ!……グサッ!……グサッ!


 ヒイロもエリカも……相変わらず強いな。俺もそろそろ戦わないとな


「ストライ!」


 シアの魔法によりネイトの攻撃力が高まったようだ


「シア」

「ネイト、これで思う存分倒せるから頑張って」


 シアも相変わらず変わったな、子供の頃は戦いに慣れてなくて……あの連中達に酷い目にあってたけど、今はもう俺が心配するほどではないな


「この力借りるぞ!シア」


 ゴブリンたちは左右からどんどんと撃破されて行ってる。俺は正面に向かって走り出した。


「サンダースラッシュ!」


 剣に雷魔法をかけ、相手に向かって剣を横に振ることによって敵を倒すことが出来る強大な攻撃だ


 気がつくとゴブリンの姿は影すら残っていなくて、俺とシア……そしてエリカとヒイロしか残っていなかった。


 俺は疲れ地面に膝をつけると、ヒイロ達は皆こっちに集まってきていた。


「ご主人様大丈夫ですか……」

「や、やりましたね。ネイトさん」

「あの技攻撃力はとても高いって見ただけで分かったけど、その分負担が大きいんじゃない?」


 シアにはこの技の負担が分かっていたようだ。


「あのサンダースラッシュは、レイブンソードの上のスキルで、サンダースラッシュを使うと魔力の半分ぐらい持ってかれてしまうから、その分負担がかかってしまう」


「次からは私たちに相談してからその力を使うようにね」


 シアは昔から俺のお世話をしているから、まるで実の姉に言われている気分だな


「で、でもこれで初のギルドの依頼を達成出来ましたね」

「終わりよければ全てよしって、正しくこのことだよね」


 ヒイロが言った


「確かに終わりよければ全てよしだけど、私は前に君に助けられたことあるけど、エリカは初めてだよね?」


「は、初めまして……」

「私は、ヒイロ……ネイト様の精霊です。お見知り置きを」


 ヒイロは昔からお調子者だったからな


「がはは」


 上から男の声が聞こえ、俺たちは声をした方を向くと、黒い翼を生えた一人の男が浮いていた


「まさかあのオークやゴブリンの群れをあんな軽々と一瞬で撃破してしまうとは、君たちの実力は我々にとって脅威(きょうい)になるだろう」


「お前は一体誰だ」


 俺がそう言うと、その男が申し訳なさそうに言った


「それは失礼なことをしましたね。私の名はエレキスタン、別の名では魔族と言われてますね」


 シアは震えながら話した


「え、エレキスタンの後ま、魔族って言った今……?」


 シアとエリカは顔が青ざめている


「魔族は確か今から1000年以上前にアッシュバルト様によって滅ぼされたんじゃ……」


アッシュバルトって言うと、かつて1000年ぐらい前に世界を救ったと言われている最強賢者の名前だが、まさか魔族が生き残っているなんて……


「アッシュバルト……賢者……?あぁ、なるほど我々は滅んだって話は全くもって嘘ですよ」


 嘘……?

かつての賢者様は魔族を5体倒したって話は本当ではなかったのか……?


「確かにあの賢者によって、我々魔族はかつて最高の魔族の幹部を倒したようですが、今あの賢者がいない今……我らはこの世界をまた滅ぼすつもりです。今回は撤退しますが、次からはあなた方の首を取るつもりです。首を洗って待ってて下さいね」


 そう言うと魔族は消えて行ってしまった


「なんだあの魔族は、言いたい放題言い上がって」

「でも、皆怪我がなくて安心しました」

「シアさんの回復魔法とてもありがたかった」

「ご主人様ー!これからギルドに向かわれるんですよね!」

 

 俺たちはこの先どんな波が来ても、ここにいるみんながいればきっと、どんな波が来ても超えれそうだ

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