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片思い賢者の生まれ変わり者  作者: メイ
アルバン王国編
13/16

オークが現れました

金山は迷宮のような迷路型ではなく、真っ直ぐに歩いていけば目的地に到着出来そうだ。洞窟の石とかには金色に光る石があちらこちらにある。きっとこれが、ゴブリン達が持ってる金なのだろう……


 だが、どうしてゴブリン達は金を集めているのだろうか、なにか目的でもあるのだろうか……?

 ゴブリン達のボスである、オークに聞けばいいだけの話だな


「ネイトさん、シアさん奥からなにかいます」


 エリカは剣を構えて警戒をしていた。俺はよく奥を確認してみると、何やら見た目が小さな羽が生えた黒い影が見えている。あれはオオコウモリだ。オオコウモリは群れで現れることが多く、洞窟に入る際はとても気をつけた方がいい魔物だ


「でもオオコウモリって、どうやって戦えば……」

「俺にいい案がある」

 「ネイトさん、本当ですか……?」


オオコウモリは、飛んでいて戦うのに苦戦する……だが、俺達には魔法がある。


「シアはシェイプを唱えて回避率を下げてくれ、エリカは攻撃をして行ってくれ。俺は魔法でエリカのサポートをする」


「分かりました!ネイトさん」

「分かった。ネイト」


 シアは魔法を唱えた。何回も何回も……


 

「シェイプ、シェイプ、シェイプ」

「これで回避率が下がったな、行けエリカ」

「はい!」


 エリカはオオコウモリに突っ込んで行った。


 ブシュッ!


 バシュッ!


 オオコウモリがどんどんと撃破して行ってる。俺も戦わないとな……


 ネイトは人差し指に魔力を溜めて、左から右へスライドするように人差し指をはらった……

 サンダーは指をはらった方向に向かってイナズマは流れて行った。


「凄い、やっぱりネイトは強い……」


 私は昔からそう、ネイトに助けられてばかりで、あの時もネイトがいなかったら私もエリちゃんみたいに奴隷として生活していた時があったのかもしれない……私もネイトの足を引っ張らないように頑張らないと


 気がつけばオオコウモリは全員倒し終わっていた。ちょっと火力が強すぎただろうか……


「そろそろオークが潜んでいるかもしれない警戒しながらいくぞ」

「そうだね。ネイト」

「は、はい」


 ゆっくりっと奥に進んでいくと、謎の言葉を発した声が奥から聞こえてくる。もしかしてオークの声だろうか……


「一体何を言ってるんだろうか……」

「分からないけど、きっとよからぬ事だと思う」


 背を壁に当たり、ひっそりと声をする方を見ると、ゴブリンを従えてる大きな体が見える。あれがオークだな


「あれがオークね、今なら戦いに行くよ」

「待て」


 俺はシアを止めた


「どうして止めるの」

「俺にいい案があるんだ」


 正面から突破するのはとても危険だ。もし例え正面から行ったとしても危険な戦いになってしまう。オークが気を抜いた所で攻撃を与えれば楽に倒す事が出来るはずだ


「案と言っても、どのような事を考えてるんですか……?」


「まぁ見とけって」


 今から使う技は子供の時にシアを助けるために使った魔法だが、やはり潜入する時はこの魔法が使えるな


「トランスペレット」


 俺とシアそしてエリカは、トランスペレットで姿が透明になった。


「こ、これは一体なんですか!」

「この魔法ってあの時の……」


 制限時間は5分で解けてしまうが充分だな……


 だが、一つ弱点があり……それは聞こえるぐらいの声を出してしまうと、相手にもバレてしまう可能性がある。出来る限り喋らないように……


 ※※※※※※※※※※※※※※※※


 俺たちは、ひっそりとオークがいる近くの柱で隠れていた


 オークは何やらゴブリンに命令をしているようだ。ゴブリンはツルハシを持っているようで、きっと金を掘れとでも言ってるのだろう……


 オーク命令を言い終わったのか、後ろを向き歩いて行ってしまった。


今なら、背後から攻撃をする事が可能だ。


「行くぞシア、エリカ!」

「うん」

「は、はい」


 シアとエリカは頷きながら答えた


「レイブンソード」


 持っている剣に雷魔法をつけた


  俺は走りオークの首根っこ辺りを攻撃を仕掛けると、エリカも新たなに覚えた攻撃力アップ付与をつけ、首根に向かって攻撃をすると、オークは前から倒れた


 オークが急に倒れたことにより、遠くにいたゴブリンや近くで作業していたゴブリン達が、俺たちの方を見ている。今まさにゴブリンが俺たちを襲おうとしているのだろう


「エリカ、ガンガンと敵を撃破して行ってくれ、シアは俺たちのサポートを頼む」

「わ、分かりました」

「分かった」


 ゴブリン達は、こちらに向かってきている。


「久しぶりにあのスキルでも使ってみるか。我が名はネイト、全知全能の精霊よ。我らを護りこの場にいる敵を破壊せよ」


 するとネイトの前に大きな魔法陣が貼られ、下から黄色いリボンをつけたピンク髪の精霊が現れた


 その頃エリカはゴブリン達を撃破していると、不意をつかれ……攻撃を受けてしまった。


「う、うぅ……痛い」


 傷は深くはないが、血が出るほどのダメージを受けてしまったようだった。


「ティラサーズ」


 シアの声が聞こえてる。エリカは周りを見ると敵が黄色い光でどんどん消えていくのが分かる


「エリちゃん……!」

「シアさん……」

「今から回復魔法で治癒するから」


 シアは、エリカに回復魔法呪文を唱えた


「ケアル……」


 傷は少しずつ塞がって行く……


「これなら、また戦えるね……私はまた2人のサポートをするから、怪我とかしたらまた回復させるから、思う存分に戦って」


「は、はい!」


 ゴブリン達は少しずつ減ってはいるが、まだまだ気が抜けなかった

 

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