初ギルドです
「よし、シア……スリプルであのゴブリンを眠らせてくれ。エリカは当たった直後に攻撃をしてくれ」
エリカとシアは頷いた
「スリプル」
ゴブリンは眠ったようだ
スリプルは敵全体を睡眠させる事ができる魔法だから余裕に倒すことは可能だろう
「よし、エリカ行け!」
「はい!」
グサッ……
ゴブリンを倒すと何かしらのドロップ品が稀に落とすらしくて、それは階級が高い魔物になっていくと高額な金額が払われる物もあると言うが、今の俺達なら行けるか?
いや、ダメだ……絶対に無理だ
ちなみに今回落としたアイテムドロップは、金1つのようだが、後に冒険者に聞いた話によると、ここの近くには金が沢山取れる金山があるらしく、そこからゴブリン達が現れているというのだ
「そろそろ一旦王国に戻り、ドロップ品を売ってから飯にしないか……?」
飯という言葉を聞いたエリカはとても喜んでいた
「め、飯ですか……やっとご飯が食べられる。ずっと戦っていたのでお腹が空いてたんです!!」
「本当にエリカは食いしん坊ね」
「く、食いしん坊では無いですよ!!」
相変わらずシアとエリカはいつも通りな展開だな
※※※※※※※※※※※
王国に戻り先に、ドロップ品を売ると、金1つで10ビアスで売ることができ、そしていつものように定食屋に行くと、今の時間は冒険者は俺たち以外いないようだ。きっとみんな冒険やギルドの依頼を受けたりして、忙しいのだろう……
「今日の昼は、昨日ネイトが食べてたキャベヌの炒め物にするよ」
「じゃ、じゃあ私はこの……ミサイのフライランチにします」
エリカは、昨日からずっと油っ濃い物を食べてるが、そんなにも揚げ物系が好きなのだろうか?
「じゃあ……俺もいつも通りにキャベヌの炒め物にするか」
キャベヌの炒め物は、量も丁度いいぐらいの量を出してくれるから、すぐお腹いっぱいになって、最近ずっとハマって食べている。揚げ物系は、村にいた時は食べたことも無かったから、美味しいのか分からないが、食べたことがないって言ってしまえば馬鹿にされそうで、あえて言うのはやめておこう……
飯を食べ終えて、定食屋近くにギルドがある。ギルドにはいろんな冒険者たちで賑わっており、低レベルの依頼から高レベルまでの依頼もあり……どの依頼を受けるかは慎重に選ばないと行けない……基本的には、パーティ推奨レベルを基準に見ていけば良さそうだな
高レベルクエスト……ケルベロスの首1つを持ち帰って下されば、報酬84ユーモ支払います。パーティLv65
ダメだ、今の俺たちでは、絶対に受けられない依頼だ……
「なぁ、みんな良さそうな依頼は見つけられたか?」
シアは首を横に振っていた。きっと良い依頼は無かったんだろう……
「そう言えば、エリカはどうした。さっきまで一緒に探してたんじゃないのか?」
その時だった。後ろから聞き覚えがある声が聞こえてきた……そう、エリカの声だった。
俺は後ろを向くと、依頼書を持ったエリカが立っていた
「ネイトさんこの依頼はどうですか……?」
俺は見渡す限り依頼書を見たが、あんまり良い依頼は無かった。何か良い依頼は見つかったのだろうか……
「金山の奥にいるオークを撃破して欲しい……報酬は250ビアス、パーティ推奨Lv17らしいです」
推奨Lv17で250ビアスは結構うまい依頼だ。このクエストなら俺たちでも大丈夫そうだ
「そうだな、このクエストにするか。シアはどうだ?」
俺はシアの方を向くと、何やら震えているようだ。シアの方に近づき優しく言った
「どうしたんだ、震えているようだけど」
シアは言った
「オークって確か本来のレベルだと22ぐらいの魔物のはずなのに、どうしてレベル17なんだろう……私たち行けるのかな」
「大丈夫だよ。レベリングの時みたいに協力して行けばきっとどんな魔物だって倒す事が出来るはずだ。そんなに深く考えなくてもきっと行けるはずだ」
そう言うと、シアは頷いていた




