報復は成功した様だ
少し汚い表現アリです。
ラウラさんと悪態をつきながら飲んだ翌日、久々に二日酔いになった。
お酒は強い方だと思っているけど、体のコンディションによってたまに二日酔いにはなる。
昨日はちょっと飲み過ぎたかも。
しかしこの二日酔い、聖属性の初級魔法【キュア】でも治せると教えてくれたのはヒースさん。
【アンチドーテ】はより強い毒に有力だし、解毒魔法だからアルコールを毒と認識して散らしてもくれるが、【キュア】の方が少ない魔力で状態異常を解除してくれるからそっちを使いなさいと。
以前ラミーさんに【アンチドーテ】をかけた時教えてくれた。
今回それがとても役に立ったよ。
朝、痛む頭と吐き気を抑えるため速攻で自分に向かって使いました。
ラウラさんは大丈夫かな……
しかし……未だにあのクラウパーティへの怒りは収まらない。
今更治療費なんていらないけど、このままあいつらの言いなりというか、あいつらの思い通りってのがムカつく。
少しでも不幸にしたい!
他の人を巻き込まない様な、小さい不幸を。
とても心が狭いと言われようとも、許せないものは許せない。
今日はダンジョンの疲れを癒しながら、あいつらへの報復内容を考える一日にすると決めた!
昨日のうちに、ヒースさんとは三日後からまたダンジョンへ潜ろうと話していた。
なので、今日明日は完全オフ!
システムキッチンももちろん呼び出すけど、体のだるさが取れずまだ動きたくないから、まずはあいつらへの報復だ。
うーん、何がいいかな?
トイレに行っても藁がないとか、何も無い道で転ぶとか、鳥のフンを頭からかぶるとかしか思いつかない。
馬糞をかぶるとかのちょっとした事故だと、かけた相手に迷惑かけちゃうかもしれないし……誰にも迷惑かけないでってなかなかに難しいよね。
あっ、でも落ちてる馬糞を踏むならアリ?
しかも、これ全部三人に味わわせれば良いんじゃない?
どれか一つでも微妙に嫌なのに、全てはなかなかに付いていない日だと思うもんね。
早速予定スキルに登録した。
だけど、あいつらの名前を知らなかったから弾かれてしまって、名前を知るところからやり直した。
三人の名前は、クラウ、アデラ、ジーナだそうだ。
私はそれぞれの名前で、時間をずらしつつ予定を組んでいった。
それぞれの消費魔力は「1」。
速攻で“はい”を全て押してった。
私のスキル“予定”は確定だからね!
覚悟してろよ!
と言っても、実際どうだったか知る術はない。
なので、あいつらの無様な姿は見られないわけだ。
まあ、もう会いたくないから良いし、“予定”が実行される事はわかってるから、“はい”を押した時点で報復した事になるね。
そんなちょっと荒んだ心を元に戻すため、システムキッチンを呼び出す。
冷凍庫からカチコチに冷えたバラエティパックタイプのチョコレートを出して食べる。
ああ……沁みるし、癒される。
とても甘いものを体が欲していたんだもん。
回復魔法では荒んだ心までは治せないからね。
本当、甘いものに限るわぁ。
少し休憩した後、呼び出したシステムキッチンを確認すると、前回減ってしまったお米とか、缶コーヒーも元通りになっていた。
予想通りだけど、やはり嬉しいね。
どうやって補ってるんだろう?
その分魔力消費はお風呂より多いから、魔力で?
まあ、結局わからないんだけどね。
それからは、私が作れる料理をどんどん作っていった。
・何回かに分けて十合分のご飯を炊く。
・お味噌汁を寸胴で作る。
・カレーを寸胴で作る。
・シチューを寸胴で作る。
・肉じゃがを作る。
以上。
汁物が多いのは仕方がないね、食材がね、少ないんだよね。
って言うのは言い訳で、大体パックルーがあったものばかり。
作り方はパックの裏に書いてくれてるし、失敗なし!
ストックグセが功を奏して、パックルーはそれぞれ三つあったから寸胴分作れたのは嬉しかった。
二口コンロだから、作るのにかなり時間がかかってしまったけど、余裕がある時は作る様にしようと思ったね。
味見した時、美味しさと懐かしさで泣けたからね。
定期的に摂取が必要な料理類だ。
あとは、お菓子棚に置かれたチップス類とクッキー類をいくつかストレージに仕舞う。
全部を入れるのはなんだか忍びなかったから、ある程度に控えておいた。
栄養補給バーもあったから、ダンジョン攻略中手軽に食べられて良いかもしれない。
ヒースさんに出したらきっと驚くだろうけど。
この世界で見た事ない形だからね。
いやあ、今日は昨日と違って清々しい!
報復も成功しただろうし、求めていた料理も作れたし、お菓子も食べられたし、言う事ないね。
明日はダンジョンの買い出しに走り回ろう。
♢♢♢
休息二日目、今日は明日からのダンジョンに必要なものの購入に充てる日。
今は、冒険者ギルドに必要なアイテムを購入するために来ている。
受付の女性に魔物避けのお香を多めに注文し、待っている状況だ。
「昨日のヤツら傑作だったな」
「ガハハハ!あの顔思い出すだけで笑えるぜ!」
そんな会話がギルド横の酒場から聞こえてきた。
「クラウなんてよぉ、馬のクソに顔から突っ込んでたらしいぜ?」
「フンだり蹴ったりだな!」
「ちげーねぇ、ギャハハハ!!」
「ザマァねぇなぁ!」
えっ?
まさか、あいつらの事?
馬糞に顔から突っ込むなんて予定設定してないけど、運が悪かったのかもしれない?
でも、いい気味だな!
醜態を誰かには目撃されてるって事だもんね!
思いがけずしれた情報に顔がニヤけてしまう。
「如何されました?」
「あっ、ごめんなさい。酒場から聞こえてきた会話が気になって」
ニヤけてるのを受付嬢さんに不審がられてしまった。
「今朝から《薔薇の宴》の話で持ちきりなんですよ。昨日良くないことが続いた様ですから。これで少しは生活態度を改めて……失礼しました。他の冒険者の事をペラペラと」
《薔薇の宴》って……パーティ名マジか?
きっとクラウ達の事だよね?
自分たちの事を薔薇って、どんだけ自信があるんだよ!
笑っちゃいけないけど、口を手で押さえてないと声が出そうだったよ。
「そ、そうなんですね。じゃ、これお代です」
「又のご利用をお待ちしております」
魔物避けのお香を受け取り、代金を払ってさっさとギルドを後にした。
ギルド側も手を焼いてるパーティなんだろうな。
《薔薇の宴》の話をしていた受付嬢さんの顔もいい気味って思ってそうな顔つきだったよ。
あの予定だけであいつらが改心するわけないだろうし、ただ運が悪いと片付けそうだけど。
それでも、ギルドを出た私の足はウキウキしてスキップしたくなってたね。
実際にはしてないけど。
それから、気分最高潮で買い出しをしたら、いつも以上に買い込んでしまったのには後悔ない。
七十話目。
ここまで書けるとは思いませんでした。
読み返しても下手くそな表現ばかり。
でも今更書き直せず。w
ここまでお読み下さりありがとうございます!
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ありがとうございます。




