表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
予定は確定ースケジュール管理は基本ー  作者: 秋海棠
第四章 レベルアップ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/133

ご飯は泣ける味


  おはようございます。

 ダンジョン挑戦二回目から戻って翌日。

 早速寝坊しました。

 今日は休日だから寝坊も何もないんだけど、スマホで時間を確認したらいつもの起床よりだいぶ遅い、朝八時だったから少し焦った。

 何時に寝たのかさえ記憶にないので、相当寝てしまったかも。

 体がバキバキしてるのは、ダンジョンの疲れなのか寝過ぎなのか、もはやわからない。


 宿の一階に下りて、遅めの朝食を食べる。

 既に皆さん仕事に出かけたり、活動を開始している時間なので食堂はガラガラ。

 すごくまったりした良い時間だ。


 ただ、今日は一日休みと言えど、明日からのダンジョン挑戦用の買い出しはきちんとしないとね。

 という事で、ポーションの補充、攻略に必要なアイテムの購入、食糧の補充はしっかりたっぷりしておいた。

 買い物はそこまで時間がかからなかったので、早めに宿の自分の部屋に戻り、そろそろあれを試して良いのではないかとスマホを取り出す。


ーーーーー

イベント:システムキッチンを使用する

日時  :開始 3152年10月1日 12時16分

     終了 3152年10月1日 13時16分

場所  :現在地

繰り返し:なし

アラート:なし

ーーーーー

【消費魔力は「150」です。実行しますか?】

【はい・いいえ】


 “はい”を選択。


 シュンッ

 

 おおぉぉ……


 扉はないけど、キッチンに繋がる見覚えのある入り口が出てきた。

 この宿の部屋も六畳ほどなので、キッチンはギリギリ入るだろうけど、ここから見えるのは入り口だけ。

 扉がないどこで○ドアだ。

 とても不思議。


 その入り口を潜ると、


「待ってましたぁぁぁぁ!」


 一人暮らしの部屋の備え付けシステムキッチンを前にして、大絶叫。

 料理が下手なくせに、立派な設備がそこにはあった。

 冷蔵庫、電子レンジ、二口コンロ、流し台、食器棚、お菓子棚、炊飯器、トースター、電気ケトル、コーヒーメーカー、全て私が日本で使っていたもの。


 冷蔵庫、冷凍庫、野菜室の中身も、召喚された当時のまま。

 と言っても食材は残り滓みたいなものだけど……

 ただ、お菓子棚の中身は満タン。

 ああ、見るだけで幸せ。

 カマック様、本当にありがとうございます!!


 あと最近、炊飯器を高いものに買い替えて、いろいろな炊き方を模索するのがひとつの楽しみだったけど、召喚騒ぎで今日まで使えなかったんだよね。

 早く炊きたい!

 米が食べたい!


 お米も三キロくらいは残っていたから、早速炊き始めた。

 早炊きにしようかとも思ったけど、久々のご飯はより美味しいものをと思って時間をかけて炊く事にした。


 炊き上がるまで、冷蔵庫に常備していた缶コーヒーを開け、クッキーを食べる。

 体に染み渡るコーヒー。

 甘いクッキーを食べたら、なんだか泣けてきた。

 これでご飯なんて食べたら号泣するんじゃないだろうか?

 そして、うっかりしていたが、ご飯を炊くのに五十五分かかると表示されていた。

 予定設定では一時間にしてしまったので、慌てて時間延長をした。

 追加で五十の魔力を持っていかれたのは、良い勉強だ。


 ラーラーラーラー


 ゆっくりコーヒーとクッキーを堪能していると、炊飯器の炊き上がり音楽が鳴る。

 すぐ蓋を開け、ご飯をかき混ぜ蓋を閉める。

 しっかり蒸らす。

 ああ、待ち遠しい。


 待つ事十分。

 お茶碗にご飯を盛り、テーブルに座る。


 テーブルにはお茶碗に盛られたご飯と、準備しておいたインスタント味噌汁のみ。

 さあ、頂きます。


「うぅっ、うっ、うっ」


 早速泣いた。

 ご飯が美味しすぎる。

 インスタント味噌汁もこんなに美味しかったか?

 これだけで十分だ。

 三合分炊いたので、余ったご飯は塩握りにしてストレージにしまった。

 今度キッチンを呼び出した時は、五合分炊こうと心に決めた。


 きっとお風呂同様、次回呼び出した時にはまた元の量に戻ってくれているのではと期待している。

 それで無かったら、本気でレベル三十に早くならねば。


♢♢♢


 翌朝食堂で。


「おはよう。なんだか晴れやかな顔をしているな」

「ええ!昨日良いことがありましたから、今日は頑張れます!」

「そ、そうか。それは良かった」


 私のハイテンションにヒースさんが珍しくちょっと引き気味。

 

「今日からは十階層を目指す。準備は大丈夫か?」

「はい! ナージンさんから頂いた情報に目を通して、必要なアイテムは揃えました。食糧も万全です!」

「よし。では、ダンジョンへ向かおう」


 そう言って私たちはダンジョンへ向かい、早速登録済みの転移陣で五階層へ降り立った。


 転移陣の先に階段があり、すぐ六階層へ下りられる作り。

 早速下りると、そこはゴツゴツした岩肌が特徴的な階層だった。


 出てくる魔物は『アースストーン』と言う、丸い岩型の魔物。

 俊敏さは無く的にしやすいものの、体はとても硬く生半可な攻撃は効かないそうだ。

 硬い体での体当たり攻撃は、衝撃が凄まじく避けるに越したことはないとか。

 力自慢がこぞって力比べをしにきたりもするとか。

 それ、どうでもいいわ。


 そして、今私たちの目の前には二体のアースストーンが現れている。


「私は右を、ユエは左を頼む」

「はい! ホーリーアロー!」


 かなり硬いと聞いたので、思い切り魔力を練り魔法の矢を放つ。

 矢が当たると同時に、アースストーンはガラガラと崩れてしまった。

 それからシューっと言って消えて、魔石を落とす。

 どうやら倒せたようだ。

 的が大きい分狙いやすくて私には倒しやすい魔物だ。


 フワッ


 おお、体が軽くなったからレベルアップしたかな?

 そう言えば前回挑戦時、三階層の階段前でレベルアップしてたんだった。

 ステータスの確認はしてないから、後で休憩の時にでも確認しよう。


「ヒースさん、レベルアップしたみたいです」

「そうか、私はまだの様だ」


 ヒースさんはあれだけキラービーとクイーンビーを倒しても、あの時レベルは上がらなかったんだって。

 やはりレベルの高い人は上がりにくいんだろうなぁ。

 

 この階層では、以前の階層よりも魔物との遭遇数が少ないので、サクサク進んで七階層の階段まで到達してしまった。

 マップがあると本当に迷わず行けるので、便利だ。

 ナージンさん、ありがとう。


 六階層でのレベルアップは、一つにとどまった。


 


ブックマークと評価してくださった方、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ