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予定は確定ースケジュール管理は基本ー  作者: 秋海棠
第四章 レベルアップ
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五階層攻略終了

ホーリーアローを中級と書いてしまってました。正しくは初級でした、失礼致しました。


 それから暫くして、私達がポーションを提供したと知った人たちが、お礼と共にポーション代を払える人は払っていった。

 もちろん払えない人もいたが、ギルドでと約束をしてくれた。

 だが、クラウのパーティはこちらを睨んでくるだけ。

 何故睨まれないといけないのかわからない。

 もうどうでも良いや。


「少し寝て良いぞ?見張りは私がしておく」

「良いですか?スミマセン、そろそろ限界で」

「ギルドからの派遣も暫く到着しないだろうから、ゆっくり休め」

「お言葉に甘えます。おやすみなさい」


 速攻で意識を失った。

 


「ユエ、ユエ。ギルドが到着した様だ」

「うーん……ッ!?ご、ごめんなさい!」


 ヒースさんの声で起こされたが、上半身が痛くない。

 目を覚ますと、ヒースさんに膝枕をしてもらっている状態だった!

 なんて幸せなシチュエーション!

 しかし、恥ずかしすぎる……


「大丈夫だ、よく寝ていたな。休めたか?」

「……充分なくらいです。ご迷惑おかけしました」


 どうやら半日近く寝てしまっていたらしい。

 既に動けるようになった冒険者達は、このセーフティエリアにはいなかった。

 残っているのは、私達と見覚えのない冒険者パーティ数組。

 それと冒険者ギルドから派遣された人達三人。

 ヒースさんに聞くと、派遣された三人はセーフティエリアの様子を見に来て、他の派遣冒険者は現地調査に行っているらしい。

 なんでも、Bランク含むDランク以上の冒険者が十名以上来てくれて、全員二十階層まで攻略済みなので、五階層の転移陣から四階層に上ってきたとか。

 一階層から来るより断然ここまでは早い。


「報告で聞いた対処に向かった冒険者は君達で良いのか?」

「そうだ。既にクイーンビーは討伐済みだ」


 ヒースさんがそう言ってクイーンビーの魔石を取り出した。

 クイーンビーは単体ではさほど強く無いが、無数のキラービーを従えるのでランク的にはB寄りのCランクに位置付けされるらしい。

 

「そうか、助かったよ」

「周りのキラービーもある程度は倒せているだろう」

「そこの君もありがとうな」

「いえ、私は討伐には一切加わっていませんよ。全てこの方一人です」

「はあ?そんな馬鹿な」

「信じられないですよね?でも本当なんですよ。キラービーの魔石は回収しています。確か四百近く拾いましたから」

「四百だと!?君は冒険者ランク幾つなんだ!?」

「今はDだな」

「Dランクだと!?あり得ん……」


 ですよねぇ。

 だって、元近衛隊長ですから。

 本来はAランクでもおかしく無いんじゃ無い?

 まだまだレベルを上げたいって言っているような人だし。

 レベルが上がればSランクだって目じゃ無いだろう。

 そんな人に付き添ってもらえている私は幸せですね。

 しかもイケメン。

 膝枕はご馳走様でした。

 

 派遣されたギルド員にも報告が完了したので進む事になったが、ヒースさんは休んでいないのではないか?

 私がずっと眠ってしまってたから。


「ヒースさんは休まなくて良いんですか?私見てますよ」

「大丈夫だ。あと二日ほど眠らなくても問題ないな」

「バケモノか!あっ、ごめんなさい……」

「ハハッ」


 あれだけ戦った後なのにまだ二日寝なくて平気とか、本当に超人だな。

 バケモノと失礼な事を言っても、笑ってくれる度量のある人なんだ。

 敵わないなぁ。


 それから私達はセーフティエリアを出て、五階層を目指した。

 五階層の階段までは殆どキラービーに出会さなかったが、数匹とは遭遇した。

 素早い動きで多方向から一斉に襲ってくる。

 同時に襲うとか、普通に厳しい。

 ヒースさんはそれを一太刀で葬っていたけど、まだホーリーウェーブを会得出来ていない私には大変厳しい。

 と言っても怪我はしないし、ヒースさんがやっつけてくれるので、危険はないが。

 お荷物だなぁ。


♢♢♢


 そんなこんなで五階層。

 この階ではゴブリンが出てくる。

 お久しぶりのゴブリンだ。

 臭さも健在。

 

「この階層かなり臭いますね」

「ああ、ゴブリンだからな。ユエは捕まらないように気をつけろ」

「ああぁ……はい」


 ゴブリンは繁殖力が強いと言われているのは周知の事実。

 捕らえられると男性は食料に、女性は苗床にされる。

 ダンジョンでもそれは変わらないらしい。


「ウィンドウボール!ウィンドウボール!」


 風属性初級のウィンドウボールもだいぶ使い慣れてきて、少し威力も増した。

 ホーリーアローも初級だけど、聖属性の方が私は威力が強いらしいので、今は風魔法強化を図るため、ウィンドウボール縛りで戦っている。

 何せこの階の最後には、階層ボスと言われる魔物と戦う事になるので、少しでも通用する手数を増やす為だ。


 ボスを倒せば六階層への扉が開き、転移陣にも登録出来る。

 五階層のボスは『ホブゴブリン』と言われる、ゴブリンの二倍ほどの大きさと腕力を持つ魔物。

 情報ではゴブリン十匹ほどと、ホブゴブリンが出るらしい。

 ボスは私が仕留める事になっている。


「もうすぐ五階層のセーフティエリアだが休むか?」

「いえ、進みましょう。水は歩きながらでも飲めますし。私はかなり休ませてもらいましたから。むしろヒースさん休みます?」

「私は問題ない。では、先に進もう」


 問題ないのね、流石です。


 進む事数時間。

 人二人が横並びで通れるくらいの扉の前に着いた。

 

「行きますか!」

「待つんだ、今はまだ誰かが挑戦中らしい」


 ヒースさんが教えてくれたのは、扉が閉まっている状態だと誰かがボスと戦っているらしいという事。

 扉が開いている時に入ると、自動で扉が閉まり、戦闘が終わるまで閉じたままなんだと。

 

 ガタガタッ


 扉を押したり引いたりしてみるが動かない。


「本当に開かないんですね」

「勝つか負けるかしないと出られないからな」

「負けるか……って、死ぬって事ですか?」

「そうなるな」


 ……そうだよね。

 それを覚悟でみんな挑むんだもんね。

 中の音は外には漏れてきていない。

 勝っているのか負けているのかすらわからない。


 待つ事二十分。


 ギィィィーー


 扉が開いた。

 中を覗くも何も無いし、誰もいない。

 前の人は無事だったって事で良いのかな?


「さあ、行くか」

「はい!」


 中に入り、暫くすると。


 ギィィィ、バタンッ!


 勝手に扉が閉まった。

 閉まる音が大きく、心臓に悪い。


 中は体育館ほどの広さがあり、やはり洞窟タイプ。

 通路とは違い、高さもある。


 ボワンッ!


 ギィギィッ!ギィギィッ!

 ギギィー、ギギィー!

 グギャッ、グギャッ!


 なんか出てきた。

 一番奥にデカいゴブリン、手前に二十匹ぐらいの数のゴブリンが現れた。

 

 あれ?

 普通のゴブリンって十匹程度って言ってなかった?

 多くない!?


「ユエは奥のゴブリンを狙え。私は手前を倒していく!」


 えっ!?

 一太刀で五匹くらいいなくなったけど?


「ウィンドウボール!ウィンドウボール!」


 私も二、三匹は仕留める。

 そして、


「ホーリーアロー!」


 奥のホブゴブリンを狙ったけど、前にいたゴブリンを盾にして避けられた。

 なかなかに手強い、のか?


 既にヒースさんが他のゴブリン達は排除してしまい、残るはホブゴブリンのみ。

 棍棒を振るって向かってきた所を狙って、


「ホーリーアロー!!」


 ズドンッ!


 うわっ……今まで以上に気合いを入れて放ったら、矢がホブゴブリンの胴体中央を貫いて、奥の壁に刺さって消えた。

 

 シュー、コトッ


 ホブゴブリンも消えていった。

 ゴブリンよりは大きめの魔石を残して。

 そして、ホブゴブリンが消えると同時に入ってきた扉とは反対の扉が開いた。


「これで、五階層クリアだ。お疲れ」

「無事なんとか乗り切れましたね、色々あったけど」


 本当に、此処まで来るのに色々あった。

 早く宿に帰りたい。


ありがとうございます!

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