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予定は確定ースケジュール管理は基本ー  作者: 秋海棠
第四章 レベルアップ
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範囲攻撃を覚えるべきだ


 エンデルダンジョン二階層。

 この階層は、バットというコウモリ型のモンスターが出る。

 ドリルモールと違い、バットは洞窟の上に待機して人を襲う。

 素早い動きが厄介な上、洞窟内が一階層よりも薄暗いのが難点だ。


 ここで役に立つのが閃光弾。

 ピンポン玉くらいの大きさのアイテムで、投げつけると目が眩むほどの光を放つ。

 これは事前に冒険者ギルドで購入していた。


「ヒースさん投げます」

「ああ」


 周りに他の冒険者がいないことを確認し、薄暗い洞窟の先に閃光弾を投げたと同時に目を瞑った。


 バチンッ、キィィィンーー


 キィキィッ

 キィキィッ__


 閃光弾が弾けた音がした後、バットたちの鳴き声が聞こえてきた。

 姿を表したバット達は混乱状態にあるようだ。

 私たちの少し前上空を、沢山のバットが右往左往している。


「ウィンドウボール!ホーリーアロー!ーー」


 混乱中のバットへ続け様に魔法を放ち、仕留めていく。

 

 フワッ


 おお、体が軽くなる感覚だ、もしやレベルアップした?

 

 あらかた目の前の混乱したバットも倒し終え、落ちていた小さい魔石を回収する。

 魔石は十三匹分あった。


「ヒースさん、レベルアップした様です」

「そうか、少し先にセーフティエリアがある様だから少し休むか?」

「そうします。ありがとうございます」


 セーフティエリアまで、何度かバットの襲撃を受けたが、ヒースさんと共に対処していった。

 だが、やはり不意の襲撃には無力さを感じてしまう。


「レベルは今確認できるか?」


 セーフティエリアに到着したが誰もおらず、私たちだけだったので周りを気にせずレベルを確認した。



 ▽▽▽

名前  :トウコ・スズキ(偽名:ユエ)

職業  :販売部

レベル :15

HP   :555/600

MP   :725/820

スキル :隠匿操作・鑑定

ユニーク:予定・ストレージ

その他 :創造神の加護・商業神の加護

△△△


「レベル十五になりました」


 HPとMPの総量も知りたいと思ったら、表示できる様になったステータス。

 鑑定スキルはやはり優秀だ。

 こんな仕様変更ができるなら初めからそうしておいて欲しかったななんて、贅沢な文句は他の人に怒られるだろう。


「一つアップか」

「三十まではまだまだですね」

「低層では上がりにくいからな。もう少し下層であれば上がっていくから心配する必要はない」


 あれだけ数を倒したのに一つしか上がらなかったので、不安になっていたが、確かにまだ二階層目だ。

 焦る必要はない。

 ヒースさんはどこまで見抜くんだ……


「今は丁度二階層目の中間辺りか。もう少し進んだら今日は切り上げるとしよう」

「わかりました」


 はい、上官の指示に従います!


 三階層まで進まず、今日は終わりにする事にした。

 帰りもバットとドリルモールを倒しつつ、出口に向かう。

 

 ダンジョンの出口から出ると、既に陽は沈み始めていた。

 一日があっと言う間だ。

 ダージダンジョン同様出口から出た瞬間に疲れがドッと来た。


「やはりダンジョンは大変なところですね。一気に疲れが来ました」

「皆命懸けだからな。今日は早く休もう」


 今日ゲットした沢山の魔石もレベルアップが終わったらまとめて売却する事に決め、この日は宿に戻った。

 夕食を食べヒースさんと別れて部屋に戻ったら、いつの間にか眠ってしまっていた。

 レベル十五で解放されるはずのキッチンの確認も出来ず。




「……うっ、痛い」


 体の痛みで、意識が覚醒した。

 軋む体に鞭を打って時間を確認すると、午前三時二十二分。

 眠る前にお風呂に入り忘れた……今から入って魔力百を消費したら朝までに回復するかな?

 でも、この体の痛みは今日のダンジョン挑戦に差し支えると思ったので、お風呂を呼び出し浸かる事にした。

 

「ふわぁぁぁ、気持ちいい。ダンジョン初日で体に力が入りすぎてたのかな?」


 そんな独り言を言いながら、レベルアップした体をほぐしていく。

 そこで思い出したのが、キッチンの件だ。

 試しに実行せず、どのくらい魔力を持っていかれるのか入力してみた。


ーーーーー

イベント:システムキッチンを使用する

日時  :開始 3152年9月28日 3時47分

     終了 3152年9月28日 3時50分

場所  :現在地

繰り返し:なし

アラート:なし

ーーーーー

【消費魔力は「150」です。実行しますか?】

【はい・いいえ】


 おお、魔力百五十で使えるのか!

 流石に、今日もダンジョン挑戦を控えているからこれ以上の魔力使用は控えなきゃ。

 “いいえ”を選択。

 

 システムキッチンを使える様になってワクワクするけど、ダンジョンへ潜るときは切り替えなきゃね。

 お風呂から上がり、MPポーションを飲み目覚ましをセットしてもう一眠りした。


 一時間半ほど寝た体はだいぶ動く様になっていたし、魔力も満タンに戻っていた。

 さあ、今日は五階層までチャレンジだ、気合を入れねば。


♢♢♢


「おはよう、体は大丈夫か?」

「おはようございます。体はなかなか痛いですねぇ」


 朝の挨拶と共に、ヒースさんへ素直に報告する。


「どうする?ダンジョンは休みにするか?」

「いえ、やります!そんな甘ったれた事言ってられませんし、慣れなきゃいけませんからね!」

「そうか、今回は五層を目指すからダンジョン内で泊まる事になるが大丈夫か?」

「はい、準備は万端です」


 そう、体以外は準備万端なんだ。

 食料も水分も買い込んであるし、ローブのおかげで空調は快適。

 五階層までに出てくる魔物対策用アイテムもバッチリだ。

 あとは私の体次第だが、セーフティエリアであればしっかり休めるので、そこで寝泊まりする予定だから頑張れる。


 気合を入れて、ダンジョンに挑む事にした。

 

 二階層までは昨日同様対処し、問題なかった。

 三階層の階段目前でまたレベルアップした様なので、ヒースさんに報告済みだ。

 そして、私たちは三階層へ下りた。


 今度は少し湿った雰囲気。

 それもそのはず、この階層にはポイズンフロッグというカエル型の魔物が出るからだ。

 この魔物は麻痺毒を吐き、浴びた者を麻痺させる。

 以前出会ってしまったワームを思い出す。

 それはさておき、ポイズンフロッグは飛び跳ねて体当たりもしてくるので、それを避けて攻撃する必要がある。


 三階層へ降りると、三匹のポイズンフロッグがいきなり毒を吐いてきた。

 

「あっぶな!」

「今度は体当たりしてくるぞ、右を狙え」


 何とか吐かれた毒を回避し、右側の魔物に向かって魔法を放つ。

 ヒースさんが残り二匹を倒す。

 

「やはり、範囲攻撃できる魔法を覚えた方が良いですよね」

「そうだな、ウィンドウボールもホーリーアローも単体であれば効果的だが、複数となると厳しいな。それならホーリーウェーブと言うのがあったと記憶しているが、確かでは無い、すまない」

「セーフティエリアについたら調べてみます」

「ああ、風属性のサンダーもいいと思うがな」


 確かに。

 今使っているワンドに内蔵されている、十発使える【サンダー】という、範囲攻撃の魔法も覚えようと思ってて今に至る。

 両方調べよう。

 しかし、今は出てくる魔物に集中せねばと意識を切り替えた。


 それから何度かポイズンフロッグと遭遇し、一度麻痺毒を浴びてしまったが、痺れることは無かった。

 これも怪我をしないの範囲内なのかな?

 ヒースさんはもちろん、今まで一度も攻撃を受けていない。

 身のこなしが流石過ぎるんだが、それを見ている余裕が私に無いのが残念だ。


 何とか、三階層の中間にあるセーフティエリアに着いた。


ブックマーク、評価してくださった方、ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます!


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