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予定は確定ースケジュール管理は基本ー  作者: 秋海棠
第四章 レベルアップ
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エンデルダンジョン挑戦開始

ダンジョンチャレンジ、描写が下手くそです。


 ヤヴォン国の王都を出発してから九日。


クリフ君もヒースさんの馬もすこぶる快調で、旅程を巻く事一日、ダンジョンが近くにある街『エンデル』に到着。


 移動中、ヤヴォン王都で購入したローブは快適の一言に尽きた。

 私を使用者に登録して、常時二十四度を保つように設定したら、少し暑くなってきていた気温も気にならなくなった。

 恐るべし付与魔法。

 しっかり防水加工もされていたので、途中雨が降ってもしみて来ない。

 もちろん定期的にメンテナンスは必要なので、武具屋さんに必ず持っていこうと思ったのは言うまでもない。


 しかし、ローブは快適だったが移動は大変だった。

 主に精神面で。

 ヒースさんと二人きりでの移動。

 今までは誰かしらいたから、二人きりだと意識したら緊張してしまったのだ。

 野営時はお風呂に入れないから臭くないかなとか。

 逆にヒースさんのいつも通り感が悲しかったけど。

 意識されていないのは丸分かり。

 完全に独り相撲である事は分かっていたけど、意識しちゃうんだからしょうがないでしょ。

 たまに見せられる笑顔とか、鼻血出そうでヤバかったね。


 そんな精神的疲労は置いておき、無事エンデル街には辿り着けた。


 今回のエンデル街での宿は、一般的な煉瓦造り。

 王都の高級ホテルと比べようはないが、こちらの方が私は落ち着く。

 一泊夕食付き大銅貨七枚。

 以前よりは少し高いが、他の宿は冒険者が沢山で満室だったんだよね。

 もちろんヒースさんとは別室。

 

 それから二人で冒険者ギルドに行き、明後日からダンジョンへ入る事を報告した。

 やはりこの国、街でもダンジョンへ入る時は事前報告が義務だそうだ。

 既にナージンさんからダンジョンの情報は得ているが、旅の疲れを癒してから万全の状態で挑もうと言う話になり明日はお休みにした。

  

 ヒースさんと夕食時に、ダンジョンの挑戦予定を話し合ったが、うまく行くだろうか。


 初日は、ダンジョンの雰囲気を確認するため一日で切り上げ、翌日から五階層を目指す。

 五階層まで一日で行けなかった場合、ダンジョン内で野営。

 五階層まで辿り着いたら一度地上へ帰還。


 翌日は五階層から十階層を目指す。

 辿り着けない、もしくは二日以上かかる場合は辿り着けた階層により帰還するか進むかを決める。

 二日で八階層へ辿り着けたら、そのまま進む。

 七階層までだった場合、五階層へ戻り帰還。

 プランの立て直しとなる。


 一旦ここまでを決めたが、大丈夫か私?

 低層ではレベルアップがしづらいだろうから階層を下げる予定だが、体力が付いていくだろうか?

 ずっとダンジョンに潜りっぱなしとなると、歩き続けるんだよね?

 前回のダンジョン挑戦でもなかなかにキツかったのは、記憶に新しい。

 モンスターハウスにも当たっちゃったし。


 しかし、これまでクリフ君に乗って移動をした事で、大分乗馬にも慣れ全身の筋力は強化されたんじゃないかとは思ってる。

 乗馬ってかなりバランスが大事で、全身使うんだもん。

 慣れるまでは本当に筋肉痛が酷かった。


 よし、早くレベルアップしたいし、頑張ろう。

 でも、ちょっと休憩は多めになるかもしれないから、そこは勘弁してもらおう。

 

 私達がダンジョン挑戦中の間、クリフ君は商人ギルドで預かってもらえる事になった。

 私はしっかりクリフ君に戻ってくる事を約束したので、賢い彼はギルドのお世話してくれる人の言う事を聞いてくれるだろう。

 もちろんちょっとお高めの飼葉も、渡してある。

 

♢♢♢


 エンデルダンジョン挑戦初日。

 昨日はしっかり体を休めたので、万全の状態だ。

 もちろん“予定”スキルの【魔物と出会わない__】はオフにしてある。

 そして今私は、お高いローブの着用とワンドを手にして、ダンジョン入場の列に並んでいる。

 

「どうした、緊張しているのか?」

「少し……こんなに人が多いと思いませんでした」

「このダンジョンは資源も豊富だからな。中層でもしっかり稼げるから人気なんだ」

「そうなんですね……」


 思った以上にダンジョンへ入っていく人が多い。

 それこそベテランに見える人達や、駆け出しのパーティーなんかもたくさん並んでいる。

 私の様な戦闘初心者だと、他の人にも迷惑かけないか心配で緊張し、体が固くなってしまっているのをヒースさんに見抜かれた模様。


 ダンジョン内でも一応ルールがあり、助けを請われない限り戦闘には不介入で、魔物の横取りはダメ。

 ダンジョン内での冒険者同士での戦闘や強奪、殺人はもちろんダメ。

 これだけ入る人が多いと隅から隅まで管理は出来ないが、冒険者からの報告も入るので運営は問題ないとか。


 まあ、誰しも初めは初心者だからね。

 緊張するけど、迷惑かけないように頑張るしかない。

 ヒースさんには迷惑しか掛けないけど。


「そろそろだな。大丈夫か?」

「はい!頑張ります!」


 気合十分で、ダンジョン入り口の管理兵にタグを見せ入場した。


 ナージンさんの事前情報通り、一階層は洞窟タイプで通路が狭め。

 一階層ではドリルモールという小さいモグラ型のモンスターが出る。

 貰ったダンジョンマップを頼りに二階層を目指しつつ、出てきた魔物を倒す予定。

 初級の冒険者パーティも前を何組か歩いており、同じ考えのようだ。


 ボコッ


「ユエ、左からくるぞ」

「えっ!?」


 ドンッ

 

 私の左脇に当たったドリルモールが、ぶつかった反動のまま飛んだ。

 すかさずウィンドウボールを放ち、仕留める。

 念のため、“予定”スキルの【怪我をしない】はオンにしたままで良かった。

 ドリルモールは口先が尖ったドリル状になっているので、当たっていたらタダでは済まなかっただろう。

 これが、ダンジョンの怖いところ。

 少しでも気を緩めれば、低層でだって大怪我を負ったり命を失いかねない。

 

「油断していただろう」

「……ごめんなさい……」

「ドリルモールは洞窟内を縦横無尽に動き回るから、どこからでも襲ってくる。ダンジョン内はセーフティエリア以外では常に気を抜くな」

「……はい」

「わかったなら良い。怪我はないか?」

「ッ!?……ないです」


 おい、飴と鞭がすごいな!

 なんだ最後の優しい言葉は!


 油断していたわけではないんだが、確かに前の冒険者パーティの事を考えていた事は事実だ。

 ヒースさんが手を出さなかったのは、ダンジョンの洗礼を肌で感じろって事だったのかな?

 どこから襲われるかわからないんだから、自分の周りをしっかり見ていろってことだよね。


 倒したドリルモールの魔石を拾い、先に進んだ。

 

 ドリルモールは口先のドリルで洞窟内を掘って移動しているので、上からも出てきた。

 ただ、さっきの一撃で出てくる時の音も掴めたので、初回の様な体当たりを回避し、仕留める事に成功した。

 どこから出て来るかわかれば、倒すことは難しくない魔物だ。

 たまに死角から出てきたドリルモールを、ヒースさんが仕留めてくれた。

 結局は助けてくれるんだよねぇ。


「あれが、二階層への階段だな。これまで十匹以上は倒したと思うが、レベルアップはどうだ?」

「まだですねぇ」

「そうか、ではまだ時間はある。先に進もう」

「はい」

 

 私たちは二階層へ下りた。

 

 

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