何故貴方は驚かない
また短めです。スミマセン。。
私がこれから話すことは他言無用だとお願いして、部屋に残ったのはヒースさん、ナージンさん、カイラさん三人ともだった。
悩んでおいて結局全員聞くんかい!
良いんだけどね。
「では、本当にここだけの話としてくださいね?良いですね?」
「承知した」「「わかりました」」
ヒースさん、ナージンさん、カイラさんそれぞれ改めて了承してもらう。
「ヒースさん、ナージンさんは私の加護の事はご存知だと思います。その加護の力でヤヴォン国王にかけられた呪いが解けそうです」
「誠か!」「本当に!?」
ナージンさんと、カイラさんが驚く。
何故ヒースさんは驚かない?
ま、それは今は置いておこう。
「ええ、もうやっちゃって良いですか?」
「「はっ?」」
「この場で出来るのか?」
「出来ます。今やりますね」
ヤヴォン国の二人は置き去りにして、私はスマホを出し、さっき組んだ予定の“はい”を押す。
ズワッ
おお、魔力が抜けていく感じがしたから、きっと国王の呪いは解呪されたんじゃないだろうか。
「出来たみたいです」
「「えっ?」」
「ご苦労様、体に違和感はないか?呪いを解くにはかなりの魔力と精神を削られると聞くが」
「ええ、魔力は消費しましたが、大丈夫みたいですね」
「そうか、それは良かった」
ヒースさんの前で“予定”スキルを使った事はないけど、何でこんなにこの人は順応してるんだ?
普通に話してたけど、今思えば可笑しいぞ。
「いや、何でヒースさんはそんなに普通なんですか?恐らくこのお二人のような反応が普通何ではないかと……」
「驚いているぞ?ただ、神使様なら出来るのかもしれないと納得している部分が大きいな」
「だから、神使じゃないって言ってるじゃないですか!本当それやめて下さいね!」
「ハハハッ」
いや、カッコカワイイか!
初めてヒースさんが口を開けて笑ってるのを見たわ!
眼福すぎる!
ずっと見てられる!
違う、今はそうじゃないでしょ!
「いや、だから笑い事じゃなく、本当に今やった事は内緒ですからね。二人ともですよ?おーい!」
いや、まだ国王治ったか確認してないでしょ?
今固まってどうすんのさ!
「二人とも早く国王の確認をしてきて下さいよ!」
「ハッ、本当に解呪出来たのか?」
「はい、なので確認していただけますか?」
「!?カイラ行くぞ!」
バタンッ、ドタドタ__
カイラさんは呆然としたままだったが、ナージンさんに腕を引かれて一緒に出て行った。
「後はナージン殿に任せれば大丈夫だろう」
「そうですね……ホッとしたのか、お腹が空きました……」
「そうだな、頼むとしようか」
それから、ホテルの人にお願いして二人分の食事を配膳してもらい、気分良く楽しい夕食を頂きました。
♢♢♢
ドンドンドンッ!
「んぁ?」
ドンドンドンッ!
「なんだぁ!?」
ヒースさんと楽しい夕食を取って、満足した一日を終え眠りについたと思ったら、激しく扉をノックされ起こされた。
「どなたです?」
扉越しに誰何する。
「私です、ナージンです!遅くに申し訳ありません!」
既に扉越しに興奮具合がわかるのが余計に怖い。
開けたくない。
開けないわけにいかないだろうけど。
「ちょ、ちょっと待って下さいね」
寝てたんだから色々ボサボサだよ。
手櫛で髪を整え、寝巻きだから上からマントを羽織る。
「お待たせしました、ナージンさんどうぞ」
「夜分に申し訳ありません。ユエさん、この度は本当に本当に……」
えっ!?泣き出した!?
私にどうしろと!?
「ちょっ、ナージンさん大丈夫ですか?取り敢えず入って、座って下さい」
「申し訳ない。助からないと思ったんだ」
「お力になれましたか?」
「力にどころか……あいつは、助かった。本当にありがとうユエさん」
そう言って深く頭を下げたナージンさん。
本当に国王の事を心配していたんだろうことが伝わる。
無事解呪された事が確認でき、国王の容態も安定しているらしく、後は回復を待つばかりだとか。
「お役に立てて良かったです。それを知らせに?」
「ええ、申し訳ないです、就寝中とはわかっていたんですが、いてもたってもいられず来てしまいました」
「ナージンさんもお疲れ様でした。今日はゆっくり休んで下さい」
「はい、そうさせてもらいます。また明日伺わせもらいますな」
帰り際は、落ち着いたナージンさんになっていた。
私もまた、しっかり“予定”スキルが発動してくれた事を知れて良かったと安心した。
大丈夫だとわかっていても、実際見ていないから少し不安だったんだよね。
今度こそゆっくり眠りについた。




