スキルの調べ2
トラックトラッカーはこのトラック固有のスキルだ。つまりこの3つのメニューはトラックに関係するのだろう。
おれはさらにスキルの詳細をタッチした。
・トラックメニュー
トラックを改造するメニュー
装甲強化 Lv1……200ポイント
走行強化 Lv1……200ポイント
ブレード装備 Lv1……300ポイント
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・荷台メニュー
荷台を改造するメニュー
生活改造 Lv1……200ポイント
医務室改造 Lv1……200ポイント
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・運送メニュー
異世界から物を運送するメニュー
どうやら、トラックトラッカーは有用なスキルのようだ…この危険に溢れる世界で相棒のトラックを強化できるのはありがたい。
さらに驚くべきは運送メニュー
こいつをクリックするとAm○zonみたいなメニューになりポイントを消費していろいろな物を買える
「ためしに好物の炭酸水を頼んでみよう。」
10ポイントを消費するとどこに出現させるか指定を求められた。
範囲はこのトラックの半径10メートル以内ならどこにでも出せるらしい。
俺が自分の膝の上を指定すると、どこからともなく炭酸水入りのペットボトルが落ちてきた。
炭酸を飲みながら俺はさらに、トラックメニューから700ポイントを消費して改造を行った。
ピロリーン
改造が完了した音だろうか…
トラックを降りて見ると、ブレードがトラックの前方に生えていた。かなり鋭利な刃でこいつをうまく使えばこの森を脱出できそうだ。
それと心なしか、トラックが頑丈そうになったように見えた。まぁLv1だしこんなものか…
改造を確認すると、俺はトラックに戻りさらに荷台メニューから両方の改造を購入した。
ピロリーン
改造が完了したようだ。
医務室改造を習得したからあの二人の傷の手当てをできるだろう。
ガチャ
荷台の扉を開けると、おかしなことに明らかに壁の所に扉が2つ付いていた…
寝ている二人を尻目に手前の方のドアを開けてみた…どう考えてもこの先は外になっていると思うんだが、開いた先には保健室レベルの簡素な医務室があった
「ベッドが二つ…救急箱も…これであの二人の傷を手当てしよう。」
俺は二人をベッドに寝かせて、救急箱を使って軽く手当てをした。
「なんだか俺も疲れたな、しばらく寝るか」
医務室から出てもう一つの扉を開けると、前に住んでいたぼろアパートによく似た部屋が現れた。
疲れていた俺はそのまま畳の上で泥のようにねてしまった。