トラックinフォレスト
「うう…ここは…」
気がついたら俺はトラックと森の中にいた。
「どうなってんだ…あの後…光に包まれて…」
奴を轢いた後、よく覚えていないが…突然光に包まれて気がついたら鬱蒼とした森の中にいることに気がついた。
突然の状況に混乱を隠せない…思考がほとんど働いていない…
「と、とりあえず…状況を確認しよう…ここはどこだ?」
俺はトラックを降りて周囲を見渡した。とは言ってもよくわからん草や木が茂っているだけだ。
トラックが運ばれてきた跡も見当たらない…まるで突然ここに出現したみたいだ。
「うん?おかしいぞトラックの前面がまるで傷ついていない…?」
あの時は確かブレーキをかけたとはいえ時速60キロは出てたはずだ。そんな状況で人を轢いたんだ。無傷ですむはずがない。
「おかしい…俺のトラックが新品同然になっている。」
出発する前に俺はトラック周りをチェックするようにしてるんだが、その時点でも結構汚れや傷があったんだがそれらが全く消えている。
「でも、ナンバーは一緒だし車内の私物もそのまんまだ。しかし…こんなに木がたくさんあったらトラックが動かせない…。」
まるでこの状況はどこぞのサバイバル番組みたいだ。でもこの状況での唯一の救いは俺のトラックが食料品(主に缶詰)を運んでいたと言うことだ。
これなら一人でなら半年から一年はもつ…水も多少は持ってるし。
「例えこんなに食料を持っていたとしても、救助が来るかどうか…ここは携帯も繋がらない僻地なんだし…最悪自分で動かなきゃいけないかもしらん…」
ガサガサ
「ん?いま何か動いたぞ…なっ…なんだあれは…」
俺は突然現れたそれに…