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帝国と種族

場所は変わりここはトラックの荷台に生活改造 Lv1でつくった質素な部屋だ。


昭和な空気を醸し出した畳の上にちゃぶ台が置かれている。


一応流しと小さな冷蔵庫はあるので最低限の食事は作れそうだ。材料はトラックに積んでいたものを使えばいいだろう。


俺たちはちゃぶ台を囲みながら話していた



「しょーじき俺はまだ混乱してるんだ、いくらあのバケモノを見たりしてもこの世界がおれの世界とちがうってことに………」



「私はいろいろなアゴニストを見て来たけどその多くがマコトみたいに混乱していたから無理はないよ。ゆっくり理解していけばいいと思うよ。」



「リリー!そんな悠長なこと言ってる場合じゃないでしょマコトにはさっさとこの世界について理解してもらわなくちゃダメじゃない!


それにおちおちしてると私たちも…」



「アルトリア落ち着いていくら何でもそんなにマコトを追い詰めなくてもいいから………」



「…………」




アルトリアは何かを急いでいるようだが、何を急いでいるのだろう?まぁ今はこの世界のことについて知るのが先決だ。




「ありがとうリリー……だからさ……この世界が違う世界だってことに確信を持つためにこの世界の地理について教えて欲しいんだ……帝国とかその周りの国について……」



「うん……それじゃあ、アンタゴニストを擁する帝国があるっていうのは言ったよね。


その帝国が今大陸で一番版図が大きくて栄えてるんだ……


次に帝国の周りの国々について話すね…


帝国の周りには3つの国々があって古くから同盟を組んで帝国の侵攻を防いでいた…


なぜかと言うと帝国が大きな軍事力を有していたということと、帝国が人間至上主義国家だったからなんだ。」


「人間至上主義ということは他の国は違うのか?そもそもこの世界にはどれぐらいの種族がいるんだ?」


リリーの説明を遮るように質問をした


「まぁ落ち着いてよ…この世界にはあらゆる種族がいてその数は計り知れないらしいんだけど現在のメジャーな種族は


人間 獣人 ドワーフ エルフ


この3つ……数は少ないけど強力な力を持つ竜がいるかな……」



「竜⁈ ……竜がいるのか?この世界に?」


竜といわれ俺の心は踊った。誰しもが憧れる架空の生き物だからだ


「まぁ彼らは普段は山脈に住んでいてほとんど姿を現さないから……


それで話を戻すけど帝国のまわりの三国について説明するね。


帝国の南に位置している人間と獣人を中心に多種多様な種族が暮らす国が王国


西の大森林に位置していてエルフが治める国が公国


北の寒い所に住んでいるドワーフの国が共和国


そして今マコトがいる場所は


王国『だった』場所………だよ」



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