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異世界人生はハードモード! パラメータ?最弱ですが?  作者: 翼の生えてない猫
第一章 転生ものって、なんであんなに上手くいくんだろうね? 絶対嘘だよ……
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『……来ちゃった(異世界に)』

続けての投稿になります。プロローグだけだと寂しいですしね。でも、今回も短めなんで、ちょっとしたらもう一話ぐらい投稿してみようかなと思います。


 ……ここはどこだろう。

 目の前には空が広がっている。蒼くて、とても綺麗だ。雲一つなくて、遮蔽物は何も無い。

 空が、近い…………物理的に。


「…………」


 おーけー、理解した。

 超高度からのスカイフォール(パラシュートなし)ってわけね。うん、私は自殺志願者じゃないんだけど。

 っていうか、私死んだはずでは? 歩道にいきなり突っ込んできた車と建物にサンドイッチされたはずなのだが。ほぼ即死だったのか、幸いにして、その時の感覚は覚えてないけど。

 ひとまず、落下は自分では止められないのは事実。現段階で私に出来ることはない。そもそも、何で私がこんな所に居るのかすらハッキリしてないし。冷静に思考が働いているあたり、この少女存外余裕である。

 ため息をつこうと息を吸おうとしたその時、体が何かに包まれた。


「がぼっ!? ごぼっがほっ!」


 鼻や口から液体が空気の代わりに入り込んでくる。それで咽せてしまえば、後は空気が体から出て行くだけだ。どんどんとなくなる空気、それに代わり、体に入り込んでくる液体。苦しくてたまったものじゃない。

 必死にもがくが、落下は止まっていないのか、少しも体は上に上がらない。

 なぜ、こんな場所に液体があるのか。さっきまで見ていた限り、地上まではほど遠いはずなのに。

 意識が朦朧とする。目の前が黒くなる。


「ごぼっ……」


 体に残った最後の空気を吐き出し、私の意識は完全に闇に飲まれた。



「よく来た、死せる者よ。私は創造神フルーガ……うん? あぁ、気を失っているのか。でも、ここでもたもたするわけにはいかないし、うん仕方ない。ギフトは適当に持たせて…………よし、これでいいか!」


 その後、微かにそんなことを聞いた気がする。



* * * * * * * * * * * *



 何かが聞こえる。……笑い声、だろうか。ガハハハという、下品とも取れる笑い声、それが複数聞こえる。


「んぅ……」


 目を開く。何度かまばたきをして、ぼやけた視界をクリアにする。

 ひとまず、状況の確認のため、辺りを見る。少し向こうに男が五人、円を描くように焚き火を囲んでいる。大きい声で、下品な笑い声をあげながら何かを煽っている。

 嫌な予感がして、手足を動かそうとするが、予想通り手は縛り上げられていた。足は縛られていなくて、自由に動くようだ。

 この状況に対して私は驚くほど冷静だった。正確に言えば、縛られていることよりも、死んだはずなのに生きていて、ここはどこなのかという状況把握に思考のリソースの大半をまわしている状態だ。

 男たちの格好は、なんて言うか盗賊とか山賊って言うのにしっくりくる感じだ。コスプレ……にしてはリアル過ぎる。場所も半円のドームのようになっている洞窟、だろうか。

 さて、この状況に私は死んだはずと言う事実が合わさって見えてくるのは…………うん、間違いない。


 これ、異世界転生だ。


執筆、頑張るぞい

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