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再会のラベンダー4
「…、七星?」
近いていく度姿ははっきりとしていく。
黒いふさふさの髪に透き通った白い目、少し蒼白い肌。
ほんとに?七星?
戸惑って固まる私をキョトンとした表情の七星がのぞき込む。
私はまだ半信半疑で七星の手をとる。それは優しい温もりを感じた。
間違いない、私の唯一の幼馴染だ。
その瞬間、熱いものが目から溢れ出て手に落ちた。
「ふふっ、真白は前と変わらないね。」
七星は私の手をもう片方の手でつつみながら笑いかける。
私は顔を下に向け、泣いてることをばれないようにしたが時すでに遅し。
七星が私の涙をティシュで吹いてくれた。
嬉しいような、気恥しいような…。
いろんな感情が混ざり合いながらも、やっぱり。
「…、よかった…。」




