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秩序の魔王の順応性  作者: ARS
強くなるまでに
17/44

生きる術

今回は戦闘が少ないですが、長いです。

カンッ、カンッ

金属同士がぶつかり合う音が響きわたる。

俺こと斎藤 優希は今、ゴブリンの集団と戦っていた。

今、何故ゴブリンの集団と戦っているかの説明は置いておこう。

まず、そんな暇がない。

何故なら…


ーーーーーーーーーー

名前:ゥィルヴイル

種族:ゴブリンリーダーLV657894

レベル:983521

ステータス

HP:測定不能

MP:測定不能

筋力:145674235

防:88863511

速:96547532

体力:67521893

魔力:測定不能

魔法防:75843268

体技:測定不能

器用さ:測定不能

運:38


スキル

剣術LV98

槍術LV83

槌術LV76

斧術LV88

弓術LV108

全属性魔法LV142

縮地LV63

ステップLV132

逃走LV560


ユニークスキル

武器収納LV65


称号

武天

ーーーーーーーーーー


これを見ただけでわかると思うが相手は多彩な攻撃を使用する。

遠距離から近距離まで全てを使いこなすし、それぞれの特化したゴブリン達が連携をして攻撃をしてくる。

天災狼ディザスターウルフには及ばないにしても、技能などの総合的に見たら、狼達より強い一団である。

いや、狼達より強い。

たしかにゴブリンのステータスは狼達よりも劣るがその代わり、技術の高さで圧倒的な強さを誇っている。

俺は先程から剣での打ち合いをしているが、後ろからの他のゴブリン達の攻撃がうざい…、特に魔法が一番うざかったりもする。

一回一回の規模の大きさで見れば、そこらのゴブリンより強い。

ここで大変、魔法の重要性が分かった。

魔法は通常の攻撃より強いのが多いのかもしれない…。


「あぶね…」


少し気を抜いたところで剣線が走る。

俺はそれをギリギリで避けてカウンターの一撃を見回せる。

しかし、ながらそれを綺麗にガードしたゴブリンリーダーは俺の剣を弾く。

やはり、この高い技量は大変参考になる。

俺自身、まだ戦闘に慣れていないと言ったら嘘になるが、このゴブリン達ほど技術の研鑽は出来ていない。

だから、俺はふと考えてしまった。

このリーダーとタイマンで殺りあいたい。

それは単なる我儘だ。

しかし、それでも自分に利があると思う。

だから、俺は行動を起こす。


「『精神燃焼スピリットチャージ』80%『魔力爆発』」


二つのスキルを使用する。

その瞬間、俺を中心に白い光が放出される。

そして、その光はお互いにぶつかり合い、巨大な爆発を起こす。

俺が使っていたプラズマ現象を強くしたものである。

それは大きなクレーターを作り、俺を狙っていた遠くのゴブリンも例外なく巻き込んだ。


「『空踏』」


俺は落ちる中、空中を蹴る。

落ちて行くゴブリンの近くの一匹の剣を持ったゴブリンの後ろに周り一閃放つ。

そして、武器を引ったくり再び空中を蹴る。

そうして一匹、また一匹と殺していく。

反撃してくるゴブリンもいたが俺は冷静に対処して屠る。


「これで最後…」


最後の弓を持ったゴブリンに二本の剣を突きつける。

直後、矢が遠くから飛んでくる。


「まさか、この距離から砂埃の中正確に弓を射ってくるとか、化け物かよ。」


そう、ゴブリンリーダーが放った矢が正確に俺の頭目掛けて飛んできたのだ。

俺はギリギリのところで空中で蹴り高度を上げる。

最後に狙ったゴブリンに俺は先程引ったくった剣を投げる。

剣は深々と刺さりゴブリンは絶命する。

その直後、第二射、三射と飛んでくる。

俺は足を上にして蹴る。

落下することにより、矢を避ける。

俺は地面に降り立ち走り出す。

しかし、そこには火、水、風、雷、氷の魔法が飛んでくる。


「ある程度予想していたけど、この猛攻は辛いな。」


俺は剣を握り走り出す。

真正面から魔法に向かっていく。

俺に着弾する瞬間、数々の魔法が弾ける。

魔力のプラズマを纏い俺はゴブリンリーダーに突進する。

魔力の渦が俺に迫る。

おそらく、ゴブリンリーダーの魔法だろう。

しかし、俺はさらに加速して魔力の渦に突っ込む。

俺を押しつぶそうという巨大な魔力の塊が押し寄せてくる。

それを俺はモノともせずに走る。

ところどころ、擦り切れる。

しかし、それだけだ。

俺があまりダメージを負わない理由は簡単だ。

それは、魔力同士による相殺によるものだ。

俺は剣を振りかぶりゴブリンリーダーに斬りかかる。

しかし、ゴブリンリーダーは武器収納により仕舞われていたと思われる槍を取り出して俺の攻撃を弾く。

そして、俺の持っていた剣は弾き飛ばされた拍子に手放してしまう。


「チッ!

けど、甘い!」


俺はゴブリンリーダーのなぎ払いを避ける。

続いて突きが飛んでくる。

俺は順応による反射神経を生かして、槍を掴む。

拳を握りしめる。

ドオンッ‼︎

ゴブリンリーダーの顔面を殴る。

案の定、槍を握る手が緩む。

俺はそのまま槍を奪う。


「グギュ!」


ゴブリンリーダーが後ろに下がる。

おそらく、ほかの武器を取り出そうとしているのだろう。

それをさせる訳にはいかない。

俺はゴブリンリーダーの目に突きをいれる。


「ギュウァァァァ‼︎」


ゴブリンリーダーの集中が切れる。

その隙を逃さずに俺は何撃も攻撃を繰り出す。


「終わりだ‼︎」


最後の一撃でゴブリンリーダーの首に槍が刺さる。


************


「ただいま…。」


誰もいない洞穴で俺は意味のない言葉を紡ぐ。


「今日はやっちまったな。

ゴブリンの集落にある作物まで爆発でダメにしちまった。」


俺は今日の反省をしながら洞穴の奥に進む。

ここは俺が一番最初に逃げ延びた洞穴だ。

しかし、今となっては生活感溢れる場所となっていた。

少し陽光の入る場所は作物を育てる空間として扱い、他は自分の研究や趣味、生活の空間だった。

灯りを作り、今となっては生活可能な空間となっている。


どうして、このような生活になったかは、あの日、俺が天災狼ディザスターウルフを倒した後のことだった。


************


俺は目を覚ます。


「生き…てる?」


朝の陽光を受け俺は起き上がる。

周りは俺が殺してきた狼達の死骸で埋め尽くされていた。

他の獣が漁った様子は無く、そのままだった。

それよりも前に俺は不思議だった。

なぜ、俺が生きているかだ…。


「最後は確か火事場の馬鹿力的に動いて…」


そこまでは覚えている。

それは確かな証拠としてある。

俺が未だに握っている剣の柄だけ残ったものである。

それは俺の攻撃が届かなかった証であり、絶望の証拠である。

俺はすぐ近くに転がっていた天災狼ディザスターウルフの死体を見る。

それは綺麗に斬られており、とても今の俺の技量じゃ出来ない芸当に思われる。


「まぁ、ステータスを確認すればなんとなくわかることだな…。」


俺はステータスを念じる。


ーーーーーーーーーー

斎藤 優希 (0.15%)

職業:順応 5.89

レベル:423579

HP:16875972/16875972

MP:84563791/84563791

筋力:57943897

防:36578913

速:68135471

体力:987165483

魔力:75984231

魔法防:32546826

体技:679843245

器用さ:39513653

運:200

スキル

《順応》LV5

|ースキル

|ーユニークスキル

|ーオリジナルスキル

|ーイレギュラー

|ー性質

ー特異体質

称号

《世界を渡りし者》

《秩序の魔王》

《イレギュラー》

《生き狂う者》

《不眠不休》

《天災を倒し者》

《神天の加護》

ーーーーーーーーーー


「なんだ、こりゃ?」


俺は驚いた、正直この世界に来てから一番驚いたことだろう。

まさか、バグったのか?

そう思い俺はスキルの方も見る。


ーーーーーーーーーー

スキル

剣技 467.24

危険感知 257.46

逃走 1.50

魔力操作 231.45

魔力爆発 231.12


ユニークスキル

並列思考 257.58

高速思考 253.98

走る 132.67

歩く 113.46


オリジナルスキル

ポーカーフェイス 256.87

格闘技 300.00 *ミッション発生中

鑑定眼 156.45

イベントリ 145.24

マッピング 145.24

予知眼 257.12

身体能力強化 356.18

疾走 246.12

スライディング 2.31

精神燃焼スピリットチャージ 145.33

以下省略


イレギュラー

順応 5.89

天賦の才 56.32

性質

餓死耐性 53.71

疲労耐性 145.32


特異体質

光合成 98.35

ーーーーーーーーーー


一体何があった?

更に謎が深まるばかりだ。

レベルが上がったから?

強力な敵と戦ったから?

そうやって、順序立てて考えていく。

ふと、俺はあることに気がついた。

傷がどこにも無いのだ。

綺麗さっぱり、まるで最初から無かったかのように何もない。


「どういうことだ?」


謎は深まるばかりである。

やっぱり称号がかなり怪しいよな…。

そういえばと思い俺は称号の中の《神天の加護》をタップする。


ーーーーーーーーーー

神天の加護

とある者のイレギュラー

それは、一度だけ死というものを帳消しにする。

これが発動してから数瞬だけ、最高のスペック状態にする。

その後、レベルだけをリセットして成長補正を加える。

ーーーーーーーーーー


何か納得してしまった自分がここにいた。

けれど、もう一つ怪しいものがある。

俺はスキルの方であるスキルをタップする。


ーーーーーーーーーー

精神燃焼スピリットチャージ 145.53

ある一定の気持ちの高ぶりに合わせてステータスに補正を加える。

補正量はステータスの名前の横に表示される。

更にエネルギー魔力とは別のエネルギーとして扱われ補正値によってエネルギーを纏う。


ミッション1達成

補正値を100%超える

120/101

ーーーーーーーーーー


うん、使っていたような覚えがあるわ、これ…。

要するに今は1.15倍になっているということか…。

とりあえず、あの洞穴に戻ろう。

おっと、その前に狼の死体の回収しておかなければ、いい素材になりそうだし…。


************


そういった経緯があり、今の状況になっている。

実はこの洞穴の所にいくつものの鉱脈があり、武器なども今は作っている。

最近、制服の改造計画を立てているが、狼の毛皮以外に使えるものが無いか悩んでいる。

とりあえず、生きるために色々と手段を尽くしている。

そして今の俺のステータスは…


ーーーーーーーーーー

斎藤 優希 (0.01%)

職業:順応 5.96

レベル:965431

HP:324568462/324568462

MP:294657432/294657432

筋力:98463214

防:75693421

速:146538642

体力:1735424563

魔力:97563246

魔法防:78923564

体技:974563214

器用さ:78654175

運:200

スキル

《順応》LV5

|ースキル

|ーユニークスキル

|ーオリジナルスキル

|ーイレギュラー

|ー性質

ー特異体質

称号

《世界を渡りし者》

《秩序の魔王》

《イレギュラー》

《生き狂う者》

《不眠不休》

《天災を倒し者》

《神天の加護》

ーーーーーーーーーー

スキル

剣技 952.65

危険感知 563.15

逃走 1.50

魔力操作 456.79

魔力爆発 572.31

槍技 391.46

弓技 568.32

槌技 147.35

棍技 357.24

鍛治 392.45

裁縫 246.65

調薬 542.73


ユニークスキル

並列思考 642.68

高速思考 619.64

走る 357.24

歩く 346.45


オリジナルスキル

ポーカーフェイス 1065.35

格闘技 753.25

鑑定眼 653.57

イベントリ 721.56

マッピング 711.45

予知眼 563.15

身体能力強化 993.25

疾走 578.45

スライディング 2.31

精神燃焼スピリットチャージ 593.36

空踏 423.54

以下省略


イレギュラー

順応 5.96

天賦の才 101.46


性質

餓死耐性 53.87

疲労耐性 382.46


特異体質

光合成 109.56

ーーーーーーーーーー


魔物との戦闘をするようになり、熟練度が軒並みに上がっている。

やはり、実践の場で使った方が伸びしろがいい。

そして、今使っている武器はこんな感じである。


ーーーーーーーーーー

魔鉄の剣 

特殊級

魔鉄で精巧に作られた剣。

魔剣と同等の力を持っている。

製作者 斎藤 優希

ーーーーーーーーーー


やはり、ここで取れる物は鉄一個とっても品質が違うらしい。

素人の俺がここまで凄い剣なんて簡単に作れるわけが無い。(実際、それもあるが本人の実力が大きい)

しかし、まぁ、なんだ…。

俺はずっと気づかぬふりをしてきた。

そろそろ、考えなくちゃいけないな。


「『天賦の才』、これはイレギュラーの一種なんだよな…?」


俺には既に『順応』というイレギュラーがある。

必ずしもイレギュラーは一つだけという法則があるか知らないが、それでもこのイレギュラーについて聞かされていない…。

俺は恐る恐る、タップする。


ーーーーーーーーーー

天賦の才 101.46

+:+6<→3°¥€々¥÷<の際→2¥・<8^^|^」」○5=・」〒「々÷$¥÷=¥♪€5×4々÷=×÷+÷÷=6×÷

…………………………………………………

ーーーーーーーーーー


何これ?

まともな文字が殆ど無い。


「…」


暫しの沈黙…。

そして俺は天賦の才の画面を閉じる。


「見なかったことにしよう!」


俺は綺麗さっぱり?忘れて外に出る。

日課の夜の熟練度上げである。

そうして、俺は生きる術を手に入れたのである。

まぁ、生活水準が無駄に上がっているけど…。





召喚されて約一ヶ月と一週間

一応、召喚されてからの経った月日?をか聞いておきました。

読んで頂きありがとうございます。

面白いと思って頂けなら幸いです。

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