表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殿下の教育係  作者: 戦乃作為
第1章 【軟禁生活と日常】
1/111

第0話 プロローグ 『出会い』

初めまして。戦乃作為と申します。

なにぶん初投稿作品なので、生暖かい目で見守って頂けたら幸いです。

「誰だ貴様は」

「私は殿下の教育係でございます」


そいつはある日突然現れた。

誰何すると教育係と名乗った。

しかし、俄かには信じ難い。

教育係にしては、余りに若過ぎた。


「貴様がボクの教育係?」

「左様でございます」


教育係はとても若かった。

年の頃は10代半ばといったところか。

他にも数学やら国語やら歴史やらを教える教育係は沢山居るが、これほど若い教育係などいなかった。

皆、大人だ。


「冗談はやめろ。まだガキではないか」


だから鼻で笑ってやった。

すると教育係は下げていた頭を上げた。

御前であるのに、許可も得ずに。


しかし、それを咎めることは出来ない。

呼吸すら忘れて、見惚れる。


さらりと艶のある黒髪が流れ、その相貌が露わになる。切れ長の眼もまた漆黒。

有り体に言って、美しかった。

しかし、同時に、怖かった。


「私が、『ガキ』……ですか?」


その如何にも気の強そうな、誇り高そうな瞳に、はっきりと怒りが宿っている。

教育係は怒っていた。短気だった。


そしてこの日、初めて……


「私より年下の殿下が何を仰るかっ!」


ボクは教育係に叱られた。


それが、ボクと教育係との出会いだった。

読んで下さってありがとうございます。

どうかこれからもお暇な時に読んで頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ