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この手の中にあるものは*地球最後の日
*この手の中にあるものは*
自分の持っていないものは
ひどく輝いていて
自分の持っているものは
色褪せて見えた
光の中に身を委ね
その手に掴んだら
-あまりにも、光は弱くて-
あっけない程に崩れ去った
理想像
-光を失った暗闇の中-
僕等は気付くんだ
失ったものの偉大さと
得たものの滑稽さに
-もう、戻らない-
本当に大切なものは
既にこの手の中にあったのに
*地球最後の日*
闇に映える星を見て
君は何を願うだろう
闇に映える月を見て
わたしは何を願ったんだろう
長い長い時間が僕達の間には在って
それは漠然と
永遠に続く気がしてた
『永遠なんてない 』
わかってたのに
認めることが怖かった
このわずかな隙間に
幼なじみとゆう壁を感じて
僕達は最後まで現実から目を背けるのだろうか
ー屋根の古ぼけた木材が軋むー
最後のカウントダウンが始まった
3、
2、
1
何故僕等は今頃現実を見てしまったんだろう
何故僕等はもっと早く現実を見なかったのだろう
引き寄せられた、腕が
抱かれた、肩が
涙が、頬を
唇が、熱を帯びて
わたしの全てで
あなたの全てを感じながら
『大好きよ、ばいばい』
世界の壊れる音響を聴きました