大切な人
大好きです
愛しています
進行形のこの気持ちは
言葉なんかじゃ
表しきれない程で
それは大切で
狂わしい程に、愛おしくて
-貴方が隣に居なくても
この世界は回り続け-
年月が経ち
いつかこの想いも
過去になるのだろうか
今のあたしにはそんな未来
想像もつかないし
過去になんてしたくはないけれど
そうもいかない事
わかってる
わからない程あたしは
幼くもないし純粋でもない
「貴方を一生愛し続けます」
なんて、
誓えない
あたしの人生はこれからだから
きっと何度も恋をして
別の人を愛していく
でも
貴方は
あたしの初めて愛した人で
初めて手を繋いだ相手で
初めて抱きしめ合った人で
初めて身体を重ねた人で
初めて愛を囁いた人で
何をしたのも
ぜんぶぜんぶ貴方が初めてで
この事実はこれからも
絶対に変わる事はないし
脳裏に強く焼きついたままだわ
きっと私は恋をする
でも初めてを奪っていった貴方を
忘れることはない
愛することを教えてくれた貴方を
忘れることはない
忘れられるはずがない
これから先
誰を愛しても
貴方は強く残り続ける
命が尽きる時
走馬灯の様に思い出されるのは
生涯で1番大切な人
生涯で1番愛する人
あたしのそれは
貴方かな
別の誰かかな
「貴方を一生愛し続けます」
なんて、
誓えない
大好きよ
大好きよ
大好きよ
大好きでした
貴方はあたしの初めてを全て
奪った人です
「貴方を忘れることはない」
誓います
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
目の前で励ましながら手を握りしめるあなたよりも
瞳から零れ落ちた涙を
優しく拭ってくれるあなたよりも
(あたしには大切な人が居ます)
最低な女ね
でもほら
今あたしの中に蘇るのは
紛れもなく
色褪せることのない
貴方だわ
途絶える意識の中
最後に瞳に映ったのは
涙を流したあなた
途絶えた意識の中で
最後に笑いかけてくれたのは
貴方
大好きよ
大好きよ
大好きよ
大好きでした
大好きよ
(それは生涯で1番大切な人
それは生涯で1番愛した人)
-貴方はあたしの大切な人です-
.