第64章:異世界EXPO開催! 「未来の暮らし」という名のショールーム
第64章:異世界EXPO開催! 「未来の暮らし」という名のショールーム
数ヶ月後。
オキナワ・エデンの中央広場は、見たこともない巨大なパビリオンが立ち並ぶ、未来都市へと変貌を遂げていた。
盆ちゃんプロデュースによる**『第一回・異世界未来博(盆山エキスポ)』**の開幕である。
「いいか、支店長! 魔界ブースの目玉は『溶岩流を利用した全自動床暖房』だ! カイル所長、聖都ブースは『無菌・自動洗浄トイレ』のデモンストレーションを徹底しろ!」
「「了解です、総監督(親方)!!」」
博覧会の会場には、世界中の王、勇者、賢者、そして神々が招待された。彼らが目にしたのは、魔法を「贅沢品」から「生活インフラ」へと落とし込んだ、盆山工務店の技術の結晶だった。
* 【魔界パビリオン】: 灼熱のエネルギーを冷房に変える「逆転の発想空調」。魔王がドヤ顔でリモコンを操作。
* 【聖都パビリオン】: 「邪神のカビ」すら生えない、光触媒による抗菌建材と最新式キッチン。
* 【オキナワ中央館】: 全てのパビリオンを繋ぐ「動く歩道(魔導コンベア)」と、レルちゃんが笑顔で配る「神域プロテイン・スムージー」。
「……信じられん。我らが千年かけて祈ってきた奇跡が、ここでは『配管とスイッチ』で制御されているのか……」
ある賢者が、温水洗浄便座から立ち上がれなくなり、涙を流して呟いた。
「これだ……。これこそが、我ら人類が目指すべき『安全で清潔な現場』なのだ!」
どこかの国王が、盆山ヘルメットを被って決意を新たにする。
盆ちゃんは、展望台からその光景を眺め、隣のレルちゃんに言った。
「……ようやく、『当たり前』の基準が底上げされたな。これで無理な移住希望も減るだろう。各大陸で、自分たちの手でこれを作らせればいいんだからな」
「親方、すごいです! 移住希望者たちが、今度は『フランチャイズ(支店)契約』の列に並び直してますよっ!」
「……やれやれ、今度は『技術指導』で忙しくなりそうだな。……おい、アルフレッド! 講習会用のテキスト、1万部刷っておけ!」
盆山工務店の仕事は、もはや「建物の修理」から「文明のOS(基盤)の書き換え」へと、最終段階に突入していた。




