第7章:究極の現場車両「盆山・エクスペディション」
盆ちゃんが島での「修行(DIY)」の総仕上げとして、外界へ繰り出すための**「現場移動用車両」**を製作するエピソードを執筆します。
盆ちゃんにとっては「ちょっと豪華な軽トラ改造車」ですが、中身はオーバーテクノロジーの塊です。
第7章:究極の現場車両「盆山・エクスペディション」
1. 設計思想は「どこでも現場、いつでも休憩」
「島を一周するにしても、王都を目指すにしても、野宿は体に障る。やっぱり技術屋には、冷暖房完備の拠点が不可欠だな」
盆ちゃんは、地下倉庫(旧ダンジョン最深部)に広大な作業スペースを確保し、設計図を広げた。
ベースにするのは、日本にいた頃から愛着のある**「軽トラック」**のフォルムだ。狭い道でもスイスイ走れ、小回りが利く。そこに、DIYの粋を集めた居住ユニットを載せる計画だ。
「ポチ、フレームの溶接を手伝え。タマ、焼き入れの火を頼むぞ」
盆ちゃんは『次元等価交易』で、高強度のサスペンションや最新のタイヤ、そして「最強の防音材」をポチった。
2. 素材と性能:JIS規格を超越した「魔改造」
盆ちゃんが「頑丈なアルミ材」だと思って使っているのは、ダンジョンで採掘した**『魔導合金』。そして、エンジンに相当するのは、盆ちゃんが自作した『恒久魔力発電機』**だ。
* 外観:
落ち着いたマットグレーの塗装。一見すると「少しゴツい軽トラ」だが、その装甲は戦艦の主砲を受けても傷一つ付かない。
* 内装:
『空間拡張魔法(四次元増設)』を施した結果、外見からは想像できない2LDK+工房の広さを確保。
* キッチン: 以前改造した「神炎のIHコンロ」を搭載。
* トイレ: もちろん「神罰洗浄」完備。
* 寝室: どんな振動も吸収する「無重力ベッド」。
* 操舵システム:
ハンドルはあるが、基本は**「ゴーレムAI」**による自動運転。盆ちゃんが「あっちの方へ」と言えば、地形を読み取って最短ルートを爆走する。
「よし、これで完成だ。名前は……そうだな、『盆山号・現場仕様』でいいか」
3. 神様の視点
> 【天界のモニタリングルームにて】
> 「し、茂……! 君は一体何を作ってしまったんだ!? それはキャンピングカーではない、地上を走る**『次元移動要塞』**だぞ!!」
> レル・アストラは、画面の中に映る「軽トラ風の怪物」を見て、椅子から転げ落ちた。
> 盆ちゃんが「ちょっとした防犯カメラ」として取り付けたレンズは、天界の瞳を介して**『衛星軌道からの精密爆撃(神罰)』とリンクしており、車内の「空気清浄機」は周囲の邪悪な魔力をすべて無害な酸素に変換する『聖域展開装置』**へと変貌していた。
> 「ああ、でも茂が外の世界の泥道を走るなんて、耐えられない! よし、あのタイヤに**『水上走行』『空中浮遊』『次元跳躍』**の加護を付与しておこう。茂、君が行きたい場所へは、どんな物理法則も邪魔させないよ!」
> ――盆ちゃんのログ:『車両スペックが【神域移動宮・ボニャマ】に更新されました。オプション:ステルス機能、自動迎撃システムが有効です』
> 盆ちゃん:「ん? 燃費が良すぎて、燃料計の針が動かんな。壊れたか? まあ、動くからいいか」
>
4. いざ、冒険へ
盆ちゃんは、助手席にポチを座らせ、タマを屋根の上(専用の空力カウル内)に乗せた。
「よし、それじゃあ出発だ。まずはこの島を一周して、安全確認から始めるか」
アクセルを軽く踏むと、軽トラ……もとい、神域移動宮は音もなく滑り出した。
島中の魔物たちが、その車両から放たれる「絶対的な捕食者」のオーラに、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。盆ちゃんは、それを「お、今日は道が空いてて走りやすいな」と呑気にハンドルを握るのだった。




