第29章:大陸間ハイウェイ建設と、馬車200km/h問題
第28章の流れを受けて、第29章:大陸間ハイウェイ建設と、馬車200km/h問題を本編として執筆します。
(AI談
第29章:大陸間ハイウェイ建設と、馬車200km/h問題
1. 大陸を貫く“線”を引く
幽霊トンネルのLED化工事を終えた翌日。
盆山茂は、王都の地図を広げながら、弟子たちに言った。
「王都から魔界まで、馬車で三週間かかるんだって? そりゃ物流が滞るわけだ」
「ええ……山脈と湿地帯が多く、道が細くて……」
「じゃあ、まっすぐ通せばいいだろ」
弟子たちは固まった。
「ま、まっすぐ……!? 山脈を……?」
「山は削ればいいし、湿地は埋めればいい。現場はシンプルだ」
盆ちゃんは軽トラ(盆山号)に乗り込み、地図の線に沿って走り出した。
その速度は、馬車の常識を軽く超えていた。
2. 盆ちゃんの“道路工事”は災害級
盆ちゃんが走るたび、地面が震え、草原が割れ、岩が砕ける。
「盆山殿! 地面が……勝手に舗装されていきます!」
「そりゃそうだ。走りながら地盤を均してるからな」
盆ちゃんの足元では、**『概念模倣』**が発動し、
彼が“道路を作る動作”をするだけで、地面が自動的にアスファルト状に固まっていく。
山脈に差し掛かると、盆ちゃんは言った。
「ここ、ちょっと高いな。削るか」
そう言って、巨大な岩山に手を当てる。
次の瞬間、山が「ズドォォン!」と音を立てて沈み込み、
まるで最初から平地だったかのように均されていく。
弟子たちは震えた。
「……これ、戦争より怖いのでは……?」
「道路工事だよ。普通だろ」
普通ではない。
3. 馬車、200km/hの衝撃
王都から派遣された試験馬車が、完成した区間を走ることになった。
御者は緊張しながら手綱を握る。
「では……ゆっくり行きます……」
だが馬は違った。
舗装された道の滑らかさに驚き、勝手に全力疾走を始めた。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「馬が……飛んでる!?」
「いや、走ってるだけだな」
速度はどんどん上がり、
ついには時速200kmに到達。
馬車は風を切り、空気が悲鳴を上げる。
「盆山殿! 馬車が分解しそうです!」
「そりゃ、車体が耐えられないだろ。サスペンション付けてないし」
盆ちゃんは馬車を止めると、工具袋からスパナを取り出し、
馬車の車輪を“車用タイヤ”に交換し始めた。
「これで200km/hでも安定する。ブレーキも付けといた」
御者は泣きながら頭を下げた。
「盆山様……これはもう……馬車ではありません……!」
「いや、馬車だろ。馬が引いてるし」
誰も反論できなかった。
4. 各国の王たち、土下座で依頼
ハイウェイ建設の噂は瞬く間に広がり、
各国の王たちが次々と盆ちゃんの前に現れた。
「盆山殿! 我が国にも高速道路を!」
「うちの国境にもお願いします!」
「魔界まで一直線の道を……!」
全員、土下座である。
盆ちゃんは頭をかきながら言った。
「そんなに急いでどうするんだよ。順番にやるから並べ」
王たちは素直に並んだ。
魔王も並んでいた。
「……所長、なんで並んでるんだ?」
「魔界支店長として……“優先権”を主張しようと思いまして……」
「順番守れ」
魔王はしょんぼりと最後尾に戻った。
5. ハイウェイは“世界を変える”
数日後、王都から魔界までの大陸間ハイウェイが完成した。
・馬車は200km/hで走れる
・物流は10倍に
・旅人は1日で大陸を横断
・盗賊は高速道路に入れず廃業
・国境の争いは「料金所の管理権」で解決
世界は、戦争よりも“交通整理”のほうが重要だと気づき始めた。
6. 次なる現場は“鳴動する峡谷”
盆ちゃんは完成した道路を眺めながら言った。
「よし、次は“鳴動する峡谷”だな。あれ、たぶん地盤が緩んでるだけだ」
弟子たちは青ざめた。
「また……何か出るんですか……?」
「出るのは“問題”だよ。直せばいい」
盆ちゃんは軽トラに乗り込み、
次の現場へ向かって走り出した。
世界のインフラは、今日もまた“物理的に”改善されていく。
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