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現場のベテラン・盆ちゃん、異世界へ。〜過保護な神様が魔改造した孤島で、のんびりJIS規格外なスローライフを始めます〜  作者: 盆ちゃん


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第19章:聖域の直売所と、強欲な行商人たち

世界樹のといで流されたそうめんと、国宝の魔石で重しをされたぬか漬け。それらがもたらした「食の革命」が、ついに聖域の門を揺らし始めます。(AI談

第19章:聖域の直売所と、強欲な行商人たち

【王都の狂乱:盆山ブランドの誕生】

聖域での「流しそうめん大会」から数日後。王都の貴族街では、ある「異常な噂」が駆け巡っていた。

「聞いたか? 国王陛下が召し上がったあの『緑のきゅうり』、一口で末期癌が治り、魔導回路が倍に膨れ上がったそうだぞ」

「エルフの女王が、王冠を捨てて『軍手』をはめていたという話もマジらしい」

国王エドワードが「お裾分け」として持ち帰ったわずか数切れのぬか漬けは、王都のオークションで**「城が一つ建つ」**ほどの値がついた。さらに、世界樹の枝から作られたそうめんの空き箱(ただの木箱)ですら、「置くだけで家運が上がる」として国宝級の扱いを受ける始末。

「……これだ。この『盆山』という男の品を独占すれば、世界を支配できる!」

世界中の豪商、利権に聡い貴族、そして「一目その神の食べ物を拝みたい」と願う美食家たちが、一斉に「オキナワ・エデン」を目指して大移動を始めたのである。

【聖域の門前:地獄の行列待ち】

「オキナワ・エデン」の正門前は、かつてない熱気に包まれていた。

数百台の高級馬車が並び、テントがひしめき合っている。しかし、誰一人として門の中へは入れない。

なぜなら、あの**「防犯カメラ付きインターホン」**が、門前に立つ者の「下心」を容赦なくスキャンしていたからだ。

「……ぐわあああ! 私の強欲が……強欲が焼き払われるぅぅ!!」

ある大商人がボタンに触れた瞬間、インターホンから「不浄(ぼったくり精神)」を検知した高周波が放たれ、彼はその場で悔い改めの祈りを捧げる修道士のようになって崩れ落ちた。商人たちにとって、この門は**「魂の格付けチェック」**の場と化していた。

【現場の混乱:盆ちゃんの勘違い】

「……なあポチ、最近、門の外がえらい騒がしくないか? もしかして、また『野良キャンプ』の連中が増えたのか?」

盆ちゃんは、モニターに映る無数の人影を見て眉をひそめた。彼には、彼らが「伝説の商会連合」だとは微塵もわからない。ただの**「マナーの悪い行列」**に見えていた。

「せっかくの休日なのに、これじゃあ現場の資材搬入もままならないな。……よし、いっそ『直売所』を作っちゃおう。あと、並ぶのが面倒だから自動化しよう」

盆ちゃんは「神域ドック」へと向かい、真理融合炉を起動した。

彼が作ったのは、どこか懐かしい**『自動販売機(100円均一仕様)』。

だが、盆ちゃんの「現場の知恵」が詰め込まれた結果、それは「代金(魔力や貨幣)を投入すると、対象の体調に合わせた最適な神域食材を排出し、同時に全ステータスを極大UPさせる超次元魔導機」**となった。

【神の自動販売機:降臨】

「おーい、みんな! 入口に『無人販売機』を置いといたから、勝手に買ってってくれー! あと、ゴミは持ち帰れよー!」

盆ちゃんが拡声器(神の咆哮)で告げると、門の横の壁がスライドし、一台の鮮やかなオレンジ色の機械が現れた。

『盆山庵直売所:ALL 100円(または魔石の欠片)』

集まった商人たちは、その禍々しいまでの神々しさに震え上がった。

「な、なんだこの装置は……!? 触れるだけで知恵が流れ込んでくる……!」

「100円!? 世界を救う聖食材が、銅貨数枚だと!? 神よ、あなたはどこまで慈悲深いのか!!」

世界最大の商会の長、ゴールドマンが震える手で硬貨を投入した。

ガコン、という軽快な音と共に転がり出てきたのは、ラップに包まれた**『世界樹の枝で作った割り箸付き・冷やしそうめんパック』**。

「……おおお……っ! これだ、この香り! 食べるだけで寿命が1000年延びる確信があるッ!!」

ゴールドマンは、その場に膝をつき、泣きながらそうめんを啜った。周囲の商人たちも次々と「神の100円」を投入し、門前はさながら**「神域の立ち食いそばフェス」**の様相を呈した。

【結末:現場の平和】

「ふぅ、これで静かになるだろ」

盆ちゃんは満足げにコーラを飲み干した。

外では、自動販売機から出てきた「ぬか漬け」を食べた病弱な大富豪が、突然フルマラソンを始めたり、魔力が枯渇していた老魔導師が、あまりの美味さに若返って少年のような姿になったりと、阿鼻叫喚の奇跡が起きていた。

しかし、盆ちゃんにとっての関心事は別だった。

「さて、次は……。そういえば、ポチの小屋が手狭になってきたな。世界樹の余った材で、二階建ての『神獣専用マンション』でも建てるか」

「ガウッ!(またトンデモないものを作る気ですね、ご主人!)」

盆ちゃんの「ちょっとした日曜大工」が、また一つ、世界のパワーバランスを破壊しようとしていた。

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