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現場のベテラン・盆ちゃん、異世界へ。〜過保護な神様が魔改造した孤島で、のんびりJIS規格外なスローライフを始めます〜  作者: 盆ちゃん


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第16章:地獄の呼び鈴と神の審判

第15章での「蚊(暗殺者)退治」を経て、帝国側がいよいよ「盆ちゃん=歩く神罰」という誤解を深めたところからの続きですね。

第16章では、盆ちゃんが「不法侵入(迷い込み)対策」として導入する**「防犯カメラ付きインターホン」**が、帝国軍にさらなる絶望を与える様子を描きます。(AI談

第16章:地獄の呼び鈴と神の審判

【朝の現場巡回:安全第一の徹底】

翌朝、盆ちゃんはあくびをしながら「盆山庵」の玄関先に出た。

足元には、昨夜の「大きな蚊」……ではなく、黒装束を纏った男が白目を剥いて転がっている。

「おっと、また登山客が熱中症か? 昨日の砂利の音に驚いて腰を抜かしたのかな。最近の若いのは足腰がなっとらん。アルフレッドたちを見習ってほしいもんだ」

盆ちゃんは、伝説の暗殺者『死神の鎌』を**「マナーの悪い野良キャンプ客」**程度に認識すると、ポチ(フェンリル)を呼んで「ちょっと入り口まで運んでやってくれ」と指示を出した。ポチは「ガウ(ゴミ捨てですね、了解)」と短く吠え、暗殺者の襟首を咥えて神域の外へと放り投げた。

「しかし、こうも勝手に入られると困るなぁ。現場に部外者が入るのは事故の元だ。……よし、『インターホン』を付けよう。あと、不審者対策にカメラもな」

盆ちゃんは「神域ドック」へ向かい、真理融合炉(作業台)を叩いた。

彼が作ったのは、ただの**「ワイヤレス・スマートインターホン(高性能カメラ付き)」。

だが、神の加護が過剰に盛られた結果、それは「対象の魂の格付けを行い、敵意を自動検知して精神汚染を焼き払う神罰の瞳」**へと変貌を遂げた。

【帝国軍の決断:決死の外交交渉】

一方、帝国軍司令部はパニックに陥っていた。

最高戦力である『死神の鎌』が、廃人同様の状態で国境付近に「不法投棄」されていたからだ。

「……無理だ。武力での制圧は不可能だ。あの男は、眠りながらにして我が軍最強の駒を屠った」

「もはや媚びを売るしかない。貢ぎ物を持って、正式に謝罪……いや、『謁見』を申し込むのだ!」

選ばれたのは、帝国が誇る絶世の美女であり、交渉術の天才とされる外交官・カトリーヌ。彼女は「神の怒り」を鎮めるため、国宝級の魔石を積んだ馬車と共に、震える足で聖域ドームの境界へと足を踏み入れた。

【邂逅:鳴り響く審判の鐘】

聖域の入り口に到着したカトリーヌ一行を待っていたのは、無機質な「鉄の柱」に埋め込まれた、不気味に光る「青いカメラレンズ」だった。

「な、何なの、このプレッシャーは……。見つめられているだけで、これまでの人生の罪悪すべてを見透かされているような……っ!」

カトリーヌの背後で、屈強な護衛騎士たちが次々と膝をつく。インターホンのレンズが放つ「動体検知の赤外線(帝国視点では『魂の走査線』)」が、彼らの魔力回路をスキャンし、敵意がないかを冷徹に判定していた。

「……あ、あの! 帝国より親善の使者として参りました! どうか、主への取次を!」

カトリーヌが意を決して、柱にある「ボタン」を押した。

その瞬間。

「ピンポーン。ピンポンパーン♪」

聖域全土に響き渡る、のどかなチャイムの音。

しかし、帝国軍の耳にはそれは**「終末を告げる天使のラッパ」**に聞こえた。大気が震え、音波が物理的な圧力となって、周囲の森の魔獣たちが一斉に失神する。

【モニター越しの神託】

盆山庵のキッチンでコーラを飲んでいた盆ちゃんは、モニターを見て首を傾げた。

「ん? お客さんか? なんだか、えらく派手な格好をしたお姉さんが震えてるな。あ、もしかして営業か? 『浄水器はいりませんかー』みたいな」

盆ちゃんは面倒くさそうに、通話ボタンを押した。

『はい、盆山です。今、手離せないんで、そこの箱(宅配ボックス)に荷物置いといてください。あと、勧誘ならお断りですよー』

スピーカーから流れる、あまりにも無造作で、慈悲のない「神の声」。

カトリーヌは「荷物(国宝)を置いて、即座に立ち去れ。さもなくば消す」という意味だと直感し、顔を真っ青にして叫んだ。

「ひっ、失礼いたしましたぁぁ! 供え物はここに置いていきます! 二度と不躾な侵入はいたしません!!」

カトリーヌたちは、国宝の魔石を地面に放り出すと、脱兎のごとく逃げ出した。

「……なんだ、最近の営業は挨拶もできないのか? まぁいいや、ポチ、あの箱回収しといて。あとでアルフレッドたちの『漬物石』にでも使うから」

こうして、帝国が国運を賭けて差し出した聖魔石は、盆ちゃんの「自家製ぬか漬け」を美味しくするための重しとして、その神聖なキャリアをスタートさせるのであった。

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