第13章:王都震撼! 空飛ぶ「現場事務所」と前代未聞のSランク
王宮の朝は、静寂ではなく「若さと活力の暴走」から始まりました。
盆ちゃんにとっては「ちょっと寝坊したかな」程度の朝でしたが、外の世界はJIS規格を遥かに超えた大混乱に陥っていました。
第13章:王都震撼! 空飛ぶ「現場事務所」と前代未聞のSランク
1. 朝のジョギング(逃走劇)
「……おいおい、なんだありゃ。暴動か?」
盆ちゃんが客室の窓から外を覗くと、そこには昨日まで腰をさすっていた老貴族たちが、全盛期の肉体を取り戻して時速40kmで王宮の中庭を爆走している姿がありました。
「盆殿ぉぉぉ! あの『柿の種』を……あの『種』をもう一度だけ私に授けてくれぇぇ!」
先頭を走るのは、20代の筋骨隆々な若者に若返ったアステル国王。その後ろには、美少女に戻って魔力が溢れ出し、歩くたびに火花を散らしている王妃と公爵令嬢たちが続きます。
「いやいや、朝から元気すぎるだろ! 現場のラジオ体操の域を超えてるぞ!」
盆ちゃんは、執拗に迫る「若返りゾンビ(善意100%)」から逃れるため、咄嗟に『盆山号(軽トラ)』に飛び乗りました。しかし、王宮の門はすでにファンと化した騎士たちに封鎖されています。
2. 究極の「緊急避難」
「ポチ、タマ! このままだと揉みくちゃにされて工程が遅れる! **『盆山丸』**を呼べ! ここに接岸だ!」
「ワンッ!」(了解、座標固定完了!)
盆ちゃんがスマホ型の端末(神の通信機)を操作した瞬間、王都のど真ん中、王宮の真上の空間が歪みました。
突如として雲を割り、全長300メートルの白亜の巨躯――**『神域方舟:レガリア・ボンザン』**が、重力を無視して悠然と姿を現したのです。
「な……空が消えた!? 伝説の『神の島』が王都を押し潰すぞ!!」
逃げていたはずの市民や兵士たちは、その巨大すぎる「影」に覆われ、一斉に地面に平伏しました。盆ちゃんにとっては「迎えの社用車」を呼んだだけですが、周囲にとっては**「世界の終焉(あるいは再編)」**の合図にしか見えません。
3. ギルドマスターの「白旗」とSランク
船から伸びた光のタラップが盆ちゃんを吸い上げ、同時に王都のギルドマスターが(腰を抜かしながらも)命がけで駆け寄ってきました。
「ぼ、盆山殿……! いや、閣下!! ギルドカードの再発行が完了しました! あなたのステータスを測定したところ、王都の魔導水晶がすべて粉砕されました。もはや測定不能……暫定的に、いや確定で**『Sランク』**として登録させていただきます!」
渡されたのは、虹色の光を放つ特注のギルドカード。
「Sランク? ほう、特級技能検定みたいなもんか。まあ、身分証がないと現場に入れないからな。助かるよ」
盆ちゃんはそれを「入場証」程度の認識でポケットに放り込み、空中を浮遊する巨大戦艦のデッキへと上がっていきました。
4. 神様の視点
> 【天界のモニタリングルームにて】
> 「し、茂ぉぉぉ! 王都のど真ん中に船を出したら、みんな心臓が止まっちゃうよ! ……あ、でも見てごらん。みんな恐怖を超えて、茂のことを『空飛ぶ救世主』として拝み始めてるね」
> レル・アストラは、画面の中で「よし、船から王都の街並みでも検品(観光)するか」と呑気に双眼鏡を覗く盆ちゃんを見て、幸せそうに頬を緩めた。
> 「可哀想に……茂はまだ自分が『生ける神』として崇められていることに気づいていない。
> よし、あのギルドカードに**『王国内での全権限』と『無制限の購入枠』**の権能をこっそり書き換えておこう。茂がどこへ行っても、最高の資材と敬意を自動的に受け取れるようにね!」
> ――盆ちゃんのログ:『ギルドランクが【世界守護者】に強制アップグレードされました。全商業施設での支払いが【神様への奉納】として全額免除に設定されました』
> 盆ちゃん:「お、このカード、どこに出しても『お金はいりません』って言われるな。最近のキャッシュレス決済は進化してるなぁ」
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