21 木曜日ととある診断2
おさらい。結希が唐突にSM診断をやろうと言い出した。
1000PVマジでありがとうございます。
「で、できたわ...」
「おっ、どうだったのかなー!」
結希はそう言ってスマホを覗き込もうとしたが、詩織がスマホの画面を胸に押し当てて妨げた。よく見ると、詩織は耳が赤くなっている気がする。
「ちょっと無理...!!」
「えー見せてよ詩織ちゃん!!」
心寧も加入し、1対2の状況だ。身の危険を感じた俺と綾香は距離を置いた。
「ちょっと助けなさいよっ!!」
詩織が俺らに声を張り上げたが、手の力が緩くなったと感じ取った結希はスマホを奪い取った。
「あっ...!!」
「一ノ瀬さんどう思いますか...」
「避けられない運命かも...」
「え」
質問に応えた綾香は何かを悟ったように、俺に向かってニコッと笑った。何かを悟ったように。
「あ、詩織76%Mなんだー!?」
「ちょっとあんまり大きな声で言わないでよっ!?」
「え、私と一緒だー!!」
詩織は限界に達したように顔を両手で覆った。耳まで真っ赤だ。俺もあんな風になるんじゃないかと思うと...足が震え始めた。
「アンタたちもしなさいよ!?」
詩織は顔を覆っていた両手を下ろして、俺と綾香に叫んだ。
「じゃあ次、綾香ね?」
「...あ」
結希に指名された綾香は何か言いたげに俺の方を見た。しかし、俺は何もできない。足が震えるだけだ。
「が、頑張れ...」
「え」
何も出来なかった俺は綾香を応援することにした...が...ちょっと記憶が飛んでいた。何考えてたっけ俺...。
「できた」
記憶を巡っている間に、綾香は診断が終わったらしい。というか、離れていたせいで俺の机が占拠されている...。
「あ、綾香65%Sなんだー?」
「私たち結構バランスいいかもね!!」
「いや...ねぇ...恥ずかしいわ...」
「...そうだね」
あいつらが会話をしている間、俺はずっと思考していた。机に戻ったとしても、次は俺だし...いや...今はあいつら画面に夢中になっているから逃げれるのでは...?俺はドアに向かってゆっくり歩を進めた。スマホの画面を見ている今なら俺がドアから出ることがバレない...はず。
「すーっ...」
ドアまではあと少し。俺はバレていないか確認する為に、4人をチラッと見た。...無理だった。
「たつー?」
「たっくん?しないの?」
「たっつ?するんでしょ?」
「ちょっとあんた?私たちやったわよ?」
目が合った。獲物を見つけた肉食動物のような視線が俺を襲った。俺の机だけ、変なオーラが出ていた。紫色のオーラが。確信した。まずい...襲われる。足が動かない。ドアから逃げて、トイレに逃げ込めば勝ち。でも、動かない。視線の圧が...すごい。
「やろっか?」
結希が瞬時に俺の目の前に来て右肩に手を置いた。俺は全身がビクッと跳ねた。幼馴染でも、これは怖い。
「は...はい」
『誰か助けて』と、俺は心の中で叫んだ。
主な登場人物
住田竜司:主人公。紫陽花高校1年1組。まだ診断してない。
福留結希:紫陽花高校1年2組。診断によると80%Sらしい。
水月心寧:紫陽花高校1年2組。診断によると60%Mらしい。
一ノ瀬綾香:紫陽花高校1年2組。診断によると65%Sらしい。
桃瀬詩織:紫陽花高校1年2組。診断によると76%Mらしい。
Ry77「すいません。風邪気味で文章おかしくなってます。でも!おまけは大丈夫な...はず...」




