10 雨降る月曜とルームシェア
おさらい。心寧が相合傘をしたいと言われたため、俺は仕方なく相合傘をすることになったが、雨のせいで心寧のアレが見えてしまった。俺は目のやり場に困り、ひたすら前を向いていた。心寧の家に着いてから、俺は帰ろうとすると他の三人が心寧を出迎え、俺はその場に立ち尽くしたのだった。
「「「ん?」」」
心寧を見ていた3人の目線は俺に移る。そして俺は察した。捕まったら絶対尋問されるということに。俺は頭の中で数秒の思考したあと、落ちた傘を持って逃げる。いくつもの選択肢を考えたけど、これしかなかった。多分捕まると思う。
「あ!あいつ逃げた!」
「追いかけろー!」
「元気すぎるでしょ...」
「...確かに」
「実はルームシェアしてるんだよねー!」
「ル、ルームシェア!?」
俺は心寧の言葉を聞いて椅子から立ち上がる。ちなみに、今さっきはこのシェアハウスとやらを話している本人に、足をかけられて捕まった。その後にその本人は着替えてきた。
今はその家の中におり、俺は心寧と向かい合う形で椅子に座っている。ていうか俺なんでここにいるんだろ。
「お、お金とか...大丈夫なのか?」
俺は少し周りを見渡して家の中にあるテレビや、キッチンなどを見た後、心寧の隣に立っている結希に言う。
「最近バイト始めてねーこれから行くの」
「うん」
「まぁね?ルームシェアとかなら長い時間一緒に居れるし、仕方ないからね?」
「私だけまだバイト先見つかってないんだよねー!」
そしてソファに座っている綾香や詩織が、会話に参加しているところ、俺は4人の会話を聞いて目を丸くする。
「バイト!?」
結希や綾香、詩織がバイトを始めたなんて...小学生の頃は『面倒くさいー!』『嫌だ!』『そうなったら無理!』って言ってた気がする。
「心寧は大丈夫だよ。バイト先見つかるよ」
「えーそうかなー?」
結希に慰められる心寧を見ながら思う。人間ってすごい変われるものなのか...俺も見習うようにしなきゃいけないけど...。
「でも家賃は払えてるしねー」
「...そうだね」
というかさっきの詩織は早口で捲し立てる割には、すごい友達思いだし、心寧に関しては探そうって努力してそうだし、結希はリーダーシップで、ルームシェアのルールとか決めて頑張ってそうだし、綾香も無口の割にはバイト先は頑張ってそうだし...。あれ、でも最近綾香は無口じゃないような...こいつらすごいな...。
「まぁまぁ、ゆっくりやってこーよ」
俺は4人の会話を聞きながら、心底で『すごいなぁ』と思いつつ、聞き続ける。やっぱり思うけどなんで俺がここに居るんだ...?
「じゃあ私たちバイト行ってくるねー」
結希と綾香、詩織は玄関のドアが閉まる音とともにバイトへ向かった。というか、尋問されなくてよかったー...。
「じゃあ俺も帰るか...」
「ちょっと待って!」
心寧が立ち上がろうとする俺を引き留める。急に引き留めて何の用なんだろう?
「課題!一緒しない!?」
俺は少し考える素振りをして言う。
「あー...」
主な登場人物
住田竜司:主人公。紫陽花高校1年1組。
福留結希:紫陽花高校1年2組。
水月心寧:紫陽花高校1年2組。
一ノ瀬綾香:紫陽花高校1年2組。
桃瀬詩織:紫陽花高校1年2組。
Ry77「真夜中に書いたからおかしくなってるかもしれないです」
12/10 追記 シェアハウス→ルームシェアに変更しました。「...仕方ないじゃん」




