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雨降る心の滞り  作者: Ry77


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10/23

10 雨降る月曜とルームシェア

おさらい。心寧が相合傘をしたいと言われたため、俺は仕方なく相合傘をすることになったが、雨のせいで心寧のアレが見えてしまった。俺は目のやり場に困り、ひたすら前を向いていた。心寧の家に着いてから、俺は帰ろうとすると他の三人が心寧を出迎え、俺はその場に立ち尽くしたのだった。

「「「ん?」」」


心寧を見ていた3人の目線は俺に移る。そして俺は察した。捕まったら絶対尋問されるということに。俺は頭の中で数秒の思考したあと、落ちた傘を持って逃げる。いくつもの選択肢を考えたけど、これしかなかった。多分捕まると思う。


「あ!あいつ逃げた!」

「追いかけろー!」

「元気すぎるでしょ...」

「...確かに」




「実はルームシェアしてるんだよねー!」

「ル、ルームシェア!?」


俺は心寧の言葉を聞いて椅子から立ち上がる。ちなみに、今さっきはこのシェアハウスとやらを話している本人に、足をかけられて捕まった。その後にその本人は着替えてきた。

今はその家の中におり、俺は心寧と向かい合う形で椅子に座っている。ていうか俺なんでここにいるんだろ。


「お、お金とか...大丈夫なのか?」


俺は少し周りを見渡して家の中にあるテレビや、キッチンなどを見た後、心寧の隣に立っている結希に言う。


「最近バイト始めてねーこれから行くの」

「うん」

「まぁね?ルームシェアとかなら長い時間一緒に居れるし、仕方ないからね?」

「私だけまだバイト先見つかってないんだよねー!」



そしてソファに座っている綾香や詩織が、会話に参加しているところ、俺は4人の会話を聞いて目を丸くする。


「バイト!?」


結希や綾香、詩織がバイトを始めたなんて...小学生の頃は『面倒くさいー!』『嫌だ!』『そうなったら無理!』って言ってた気がする。


「心寧は大丈夫だよ。バイト先見つかるよ」

「えーそうかなー?」


結希に慰められる心寧を見ながら思う。人間ってすごい変われるものなのか...俺も見習うようにしなきゃいけないけど...。


「でも家賃は払えてるしねー」

「...そうだね」


というかさっきの詩織は早口で捲し立てる割には、すごい友達思いだし、心寧に関しては探そうって努力してそうだし、結希はリーダーシップで、ルームシェアのルールとか決めて頑張ってそうだし、綾香も無口の割にはバイト先は頑張ってそうだし...。あれ、でも最近綾香は無口じゃないような...こいつらすごいな...。


「まぁまぁ、ゆっくりやってこーよ」


俺は4人の会話を聞きながら、心底で『すごいなぁ』と思いつつ、聞き続ける。やっぱり思うけどなんで俺がここに居るんだ...?


「じゃあ私たちバイト行ってくるねー」


結希と綾香、詩織は玄関のドアが閉まる音とともにバイトへ向かった。というか、尋問されなくてよかったー...。


「じゃあ俺も帰るか...」

「ちょっと待って!」


心寧が立ち上がろうとする俺を引き留める。急に引き留めて何の用なんだろう?


「課題!一緒しない!?」


俺は少し考える素振りをして言う。


「あー...」

主な登場人物

住田竜司(すみだたつじ):主人公。紫陽花高校1年1組。

福留結希(ふくどめゆき):紫陽花高校1年2組。

水月心寧(みずきここね):紫陽花高校1年2組。

一ノ瀬綾香(いちのせあやか):紫陽花高校1年2組。

桃瀬詩織(ももせしおり):紫陽花高校1年2組。


Ry77「真夜中に書いたからおかしくなってるかもしれないです」


12/10 追記 シェアハウス→ルームシェアに変更しました。「...仕方ないじゃん」

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