プロローグ
〈20XX/03/24〉
今現在日本では、乙女ゲームが一世を風靡していた。日本のアニメ、漫画が外国から注目され、ラノベ、そして次は乙女ゲームと言ったように注目されていったのだ。
「なるほど、これが"モノクロ"ねー…。」
【白と黒のエストラジー】通称"モノクロ"
まだ販売前の乙女ゲームであり、乙女ゲームの制作会社カトラリーが制作したゲームである。
そしてそのゲームをプレイし、まさに今攻略した人物が1人今宮 切歌その人である。
___ゲーム画面では【全ルート complete congratulations!】という表示が出ていた。
今宮は今まで何十種類というといった乙女ゲー厶を攻略してきた。別に乙女ゲームが好きだからとかそういう訳では無い。むしろキャラのタイプが似たようなのが多すぎて飽き飽きしているほどだ。それでも彼女にとっては攻略は、もう生活の一部となっていたのだ。それもそのはず、カトラリーの開発責任者は彼女の兄、今宮徹で実際に女の子の意見を聞きたいからとプレイさせられていたからだ。
「いやいや、今回もテンプレすぎるよ…もう、ヤンデレはいいって。ちっちゃい男の子とかどーせ腹黒設定でしょ。メガネはユーザーには受けるかもしれないけど自分はもう見飽きましたー。これで売れるんかー。お兄ちゃん今回自信作って言ってたくせに、何も変わってないじゃん!せめて新しいタイプの新キャラくらい出して…ん?」
彼女がゲームに目をやると、いつの間にかクレジットが終わってタイトル画面に戻っていた。しかし、さっきまでの表示と違うのだ。元々は白ベースの色だったのに今では対照的に黒くなり、キャラはシルエットになっていた。
「は?なになに…!?え、やば。これまさか裏ルートあるって事かな〜?お兄ちゃんやるじゃん!もう!こうゆう予想外のゲームを待ってたんだよー。よし、じゃあ"初めから"っと。」
そう、"初めから"。
これがこの乙女ゲームの主人公、今宮紅-イマミヤクレナ-にとっての地獄の始まりであった。
【白と黒のエストラジー】
______裏ルート ▶︎start
※これは◼️ィクション@は#りませ…