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3スキルと魔法

 そうして、私は森に入った。


 かなり薄暗いけど、葉と葉の間から除く光のおかげで視界が困ることはない。


「まずはどの魔法が使えるか確認しなきゃ」


 よく考えてみれば、封印を頼んだもののどのスキルと魔法が使えるかを確認するのを忘れていた。


 まずは【鑑定】から使ってみるが、やっぱり反応しない。


「もしかしたら、無詠唱魔法自体ができなくなっているのかな?」


【無詠唱魔法】は魔法が無詠唱で使えるようになるスキルだ。

 使えるようになるまで何回も特訓して手に入れたものだ。


 私的には【鑑定】【サーチ】は最初の方使えた方がかなり楽な気がする。


 どうにか発動してほしいと願いがら、


「鑑定!サーチ!」


 と叫んでみたものの見事に反応せず、恥ずかしくなり思わず周りを見渡してしまった。


 当然、ここは森の奥の方だから誰もいないようだ。


「は、恥ずかしすぎる。人に会う前に何が使えるか確認しとかないと」


 なんとなく、そこにはいられなくなり走ってその場から逃げた。


 少し遠くまで走り、1時間くらいしてやっとその足を止めた。


「ここまできたら大丈夫かな?」


 何から逃げたのかはわからないが、やっと心が落ち着いて、魔法の確認をすることにした。


 スキルはどうやら【アイテムボックス】しか使えなくて、魔法は【鑑定】【サーチ】が使えなかったけど、他はどうなのかな?


「ファイアボール、ウィンドカッター」


 今度は声のトーンを落として、そう唱えたが、やっぱり反応しない。


 今のは中級魔法と言われるもので、魔物相手に通用する最低限の魔法と言われている。


 それが使えないとなると、単純な戦闘技術で勝負しないといけないということになる。


 でも、やっぱりせっかくなので初級魔法も試してみることにした。


 初級魔法は生活魔法の一部で戦いには使えないが生活するときに役に立つ魔法だ。


「ファイア」


 そう唱えると手に僅かな火がついた。

 それは小さな風で消えそうなくらい心許なかったが、地上で初めて使えた魔法に躍った。


「やったーー!使えた!初めての魔法だ!でも、これ以上魔力を込めたらどうなるのかな?」


 そうした出来心で私は魔法に注ぐ魔力を5倍にした。


 すると、火は一気に強くなった。


 さらに運が悪く、そのに風が吹いてしまった。


「あちちちち、早く消さないと」


 慌てて、魔力の供給をやめたが、もう遅く近くの木に火は移っていた。


「まずいまずい、早く火を消さないと!ウォーター!ウォーター!ウォーター!」


 何回も【ウォーター】をうち、やっとの思いで火が広がる前に消すことができた。


「そうだった、森の中では火の使い方を気をつけないといけないの忘れてた」


 地球でサバイバルの本も読んでいたこともあったが、浮かれていたためすっかりと忘れてしまっていた。


「それにしても疲れたな、どっか座る場所が欲しいな」


 魔力が少なくなっているからか、初級魔法を少し打っただけで、私の魔力はそこについてしまった。


 魔力をほとんど使ってしまうと、脱力感や疲労感を感じてしまうため、私は周りを見渡しさっきの火で倒れてしまった木の幹の上に座った。


「ふぅ〜、これは思ったより最初慣れるまで大変そうだな」


 体はかなり良さそうだったが、魔法はかなり頻繁に使っていたため、使えなくなったアドバンテージはかなり大きい。


 特に初級魔法しか使えないとなると、何かあった時、咄嗟に出ても相手にダメージを与えることもできない。


 使えるとしたら、目眩しの【ライト】くらいだ。


「まぁ、ここでゆっくりしてもあれだし、早く街に向かおうかな?」


 そう言って、木から飛び降りて森を進もうとすると前に気配を感じた。


 私は息を殺して全身に意識を集中させる。


 昔、【サーチ】が使えない時にやっていた、気配で周りの状況を確認する方法だ。


 そして、疲れていたからか気づかなかったが、どうやら魔物に囲まれているようだった。


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