ふるぼっこ☆バトルロイヤル!
一応役割分担は伝えておこうかな?
作戦共有は大事だしね。
で、ラビの称号【異界人を導くもふもふ】は防御力、素早さ、MPを選んでおいた。
これで2倍だねー…
今の段階でレベル1だから将来が末恐ろしいよ……
……いや、全員レベル1なんだけどね?
「このダンジョンの名前は『ふるぼっこ☆バトルロイヤル!』だって…勝ち抜き形式で、1体1ってことかな?」
「それと結構強そうだよな!」
「そうだねぇ、気合い入れてみんなのこと守るかな」
「攻撃がんばるの!」
「じゃあ役割分担なんだけど、ラビがタンク、ミルが攻撃、私とリアが遊撃でいいかな?」
「ん、了解」
……全員の了承をもらえた。
今回は気合い入れていこうかなぁ。
それに2週間後には第1回イベントもあるらしいし、いい練習にはなりそう。
「じゃあ行くね。」
《カウントダウンスタート、戦闘の準備をしてください。…10、9、8…》
《…3、2、1、スタート!》
《レベル1【低温火傷フロッグ】》
きっもちわる!!!
なにこいつ!マジで見た目が無理…!!
ねばねばした粘液を纏わせた身体がマジで無理!無理無理無理ぶっ殺す!!
「【怒りの導き】!」
《【低温火傷フロッグ】の消滅を確認しました。1分後にレベル2【グール】との戦いを開始します》
《経験値12000を獲得しました。パーティメンバー全部がレベル3になりました》
「あと1分後にグールとの戦い開始だって……また見た目がやばいような気がする…」
ステータスポイント振りは後でいいや…
もうやだ…ふるぼっこ☆って、精神がふるぼっこってこと…?
うぅ…切り替えて次の準備しなきゃ…
何にも言われていないから、おそらくバフをかけてもバフ効果は続くはず……
「【覚醒の兆し】」
……うんっ!切り替えた!
次も頑張ろう!
気持ち悪い見た目で出てこないでね!グールさん!
───そんな祈りも虚しく。
きっもちわるい見た目で出てきたのでぶっ飛ばした。
このダンジョンやだ…おうちかえりたい……
《【グール】の消滅を確認しました。希望した時間にレベルMAX【オーガ】との戦いを開始します》
《経験値36000を獲得しました。パーティメンバー全員がレベル6になりました》
「リリが気持ち悪さにやられてるの…!どうしたら!?」
「しらん、ほっとけ」
でも経験値は美味しいんだよなぁ…
私達が進化したのが何レベなのかは覚えてないけど…とりあえず10を目指そう。
今度はオーガか…オーガは当たり外れが激しいんだよなぁ。
普通にかっこいいオーガもいれば、やばい見た目のオーガもいる。
とりあえず、ステータスポイントを振ろうかな?
私は転生ボーナスポイントもあるし…全部振っちゃおー。
「これからステータスを振るよー!各々自由に振るように!」
……さてと、私はどうしようかな?
けっこう私達はバランスがいいんだよねー、嬉しいことに。
一つ気になる点と言えば…あまり言いたくないんだけど、リアが少し弱いことかなぁ。
いや、リアが悪いわけじゃないよ!?けど、強さがインフレしてきちゃってるから…うぅ。
まぁ、ステータスポイントと転生ボーナスポイント振ろうかねぇ。
レベル6まで上がったから300もらえてるし。
攻撃力:400→600 HP:300→600
防御力:400 MP:300→450
素早さ:200→300
器用:200→250
ステータスポイント:300→0
転生ボーナスポイント:1000→500
────
こんなところかな?器用と素早さは称号の効果には含まれてないから…すこしあげといてもいいかなって。
みんなも終わったようだし聞いてみようかな。
「どんな風にステータス振ったの?」
「全部攻撃力に振ったよ?種族進化ボーナスは使ってないけど」
極振り…!?まぁ、ミルならそうするかもとは思ってたけど……次!!
「素早さ・器用・力に100ずつ」
まともだ!なんか安心したよ!!
リアなら極振りしそうだし…
「防御力極振り〜♪」
……ここにもいたよ極振りが。
極振りは楽だから気持ちもわからなくはないけど…まぁ、好きに振ればいいっていったのは私だもんね。
「じゃあ今からはじめさせるよ?準備はいい?」
「「「うん!!」」」
さてと…オーガか。
気持ち悪いほうのオーガじゃないといいなぁ。
……そうだ!【悪意継承】を使ってみよう!
さぁ、戦いの幕開けだ!




