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僕の終着点  作者: 柊レイン
6/6

引き出し

先生はいつもいらないことを母に言う。

母はいつもいらないことを先生に言う。


そういうのが三者面談だ。

少なくとも僕の場合は。


三者面談の後は、必ずと言っていいほど母と気まずくなる。

だから嫌だった。


「勉強しなきゃ…」

ベッドに潜ったせいで寝そうになっていたが、まだやることは残っていることを思い出し、勉強机へと移動した。

ふと、ペン立てに立てられたカッターが目に入る。

そして、自分の手首と交互に見ようとしてしまう。

「ダメ、ダメ」

ハッとした僕は、カッターを取り、引き出しの中へとしまった。


(さっきの僕はおかしかったんだ。そんなのだめだよ絶対。)

(早く勉強しなよ)

自分に言い聞かせて、僕はノートを開いた。



でもやっぱりまだ、引き出しをあけてしまいたい僕もいた。

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