表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の終着点  作者: 柊レイン
1/6

僕の日常

「なあ、校庭でサッカーしようぜ」

教室の中で、男子たち数人が騒いでいた。

「中学生にもなって、休み時間にサッカーなんて男子は子供だな~」

ボス的な女子たちがおしゃべりをしながら言った。


「僕もサッカーしたいな…」

僕は勇気を出していった。このクラスになってから約一週間。コミュ障なまだ僕はクラスのほとんどの人と話したことがなく、サッカーをしようとしているこの人たちにも話したことはない。

「たか…高梨だっけ?」

相手のうちの一人が返事をくれた。

「うん、高梨!!」

名前を覚えてくれていた嬉しさから、つい僕は笑顔になった。


「これでも僕、サッカー習ってたこともあるんだ。ちゃんとでk」

「ごめん、君が入ると、二チームにうまく分けれなくなっちゃうから…」

「え…でも…」

そういうと、彼らはさっさと教室を出て行ってしまった。



「明らかに、奇数だったよねー

 高梨が入ったほうが分けれるじゃん」

僕の数メートル後ろで女子が言った。


「っちょ、マリ、聞こえちゃうよ?気づいてないかもしれないじゃん」

後ろから、くすくすと笑い声が聞こえる。

いや、僕も気づいてたよ?明らかに、さっきのは嘘だったし…

でもあれ以上、コミュ障の僕が言えるわけないじゃないか…そもそも、話しかけるのだって口から心臓が飛び出しそうなぐらいドキドキしてたのに


僕は仕方なく自分の席に戻って本を読み始めた。

いや、本当は本なんて興味がない。ただ、読んでいるふりをしただけだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ