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蹂躪

聞ける人は○ヴァのIt will mea○ victoryを聞きながら読むといいかもしれない。

「な、ななな、何ですか!?」

「カクカクシカジカなんです!!」

「なるほど······分かりました」


 陛下が机の上のボタンを押した。ゆ、揺れ!?地震かな?この揺れだと津波g······城壁の出入り口が閉じられた······?


「出入り口は閉鎖しました。対処はお願いします。私は皆に説明を行います」

「分かりました」


 俺達はバルコニー辺りに向かった。バルコニーならトーラーに探知してもらった後、案内してもらいやすいからね。


「近くには居ない。足止めでもあったのか······」

「この都市内にはどうです!?」


 トーラーがもの凄い顔で探知している。そして、チッ。っと舌打ちを一つして口を開いた。まさか······


「逃げられたみたいだ。ちょっと待っていてくれ」

「·······これは不味いことになりそうだ。時間が無いから単刀直入に。既に北に辿り着いたようだ。ここから五百キロはあるというのに······大したものだよ。いい情報もある。その兵は辿り着いた瞬間死んだようだ。生体反応は消えている」

「そうですか······やむを得ません。軍港に攻め入ります」

「「「······分かった」」」


 今から攻め入って大丈夫か?いや、攻めるだけなら出来るか······。問題は維持だ。俺達四人ではとうていあの港は維持できない。

 でも防衛戦なんて絶対出来ない。攻め落とすか······。明後日まで耐えればいいんだし。


「こ、今度は何ですか?」

「脱走兵を取り逃がした!今から攻め入る!出来るだけ早めの行軍をお願いしたい」

「·······分かりました。なんとかやってみます」

「配慮に感謝する」


 トーラーがここまで声を荒げるのは聞いたことがない。それだけ切羽詰まった状況なんだろう。俺達は武器を引っ提げて都市の外に出た。


「君達、移動手段はあるのかい?」

「糸人形に馬車を引かせます。揺れは酷いでしょうが我慢してください」

「「「分かった」」」


 馬車がもの凄いスピードで走り始めた。途中で石を踏んだりしてガタンガタン揺れて乗り心地は最悪だ。

 あれ?浮いてる気がする。窓から外を見てみると見事に浮いていた。そして、地面に衝突して、馬車は大破した。


「いたた······」

「主様!!今治します!!」


 呟いた瞬間に白露が飛んできた。二人の方が状態わ······るくない!?全く怪我してないってわけじゃないけどそこまで悪くない。


「俺は大丈夫。二人を」

「······分かりました」


 白露がしぶしぶといった感じで二人を回復して戻ってきた。軍港は······見える。しっかり壁で囲われてる。大体45メートルってところだろうか?


「さて、突撃しましょうか」


 白露が数え切れないくらいの糸人形を餞別のバックから取り出した。そして、目を閉じて手を動かしている。

 手の動きと連動して糸人形が走り出した。段々とスピードが上がっていきソニックブームと共に軍港の壁に激突した。


「改めて見ると壮観だね」

「そうだな。Dethknightより強いんじゃないか?」

「悔しいが認めるしかないね」


 白露はひたすら糸人形を取り出して突撃させた。壁はとうに崩れ去っており、数か所か煙も上がっている。


「今ですっ!!突撃しますよ!」

「おっけー!」

「「了解!」」


 俺達は壊れた壁に向かって走り出した。早いっ!なんて早いんだ!!45メートルが一瞬で終わった!

 内部は大混乱だった。壁が崩壊し、物資倉庫は崩壊、兵士達は浮き足立っている。明後日に来ると思ってたのが今来たんだ。そりゃ混乱もする。


「て、敵s······」

「シャルル」


 隕石が軍港を灰燼にしていく。兵達が恐怖に駆られて軍船に逃げている。逃がすかっ!ここで全滅させないと後が厳しくなるっ!!


「グランドッ!」

「クロスッ!」

「あ、悪魔だ!!悪魔だぁぁぁぁぁぁあ!!」

「死ぬっ!皆死んでしまうんだぁぁぁ!!」


 軍船が崩壊した。自分達の運命を理解した兵達がそこら辺で泣き叫んでいる。

 追い打ちとばかりに死んでいった兵達がゾンビとなって生き残り達を駆逐していく。


「お前達の死は無駄にはしない」


 まひが見張り塔の上で瓦礫を球状に集めて兵達に向けて投げた。

 やばっこれガードしないと白露にも当た······既に絶対障壁でガードしてらっしゃる。

 トーラーは余裕そうに兵士達の首を掻き切ってる。あ〜、これ避ける訓練とかもしてたんだろうな·······。


「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「がぁぁぁあぁぁぁぁあ!!」


 塵が晴れた後、そこには内臓をばら撒いている死体しか残っていなかった。

 一人辛うじてて生きている······?白露がそいつの頭を掴んで回復させた。


「おい、お前は帝国もしくは教会出身か?」

「ひぃっ」

「聞かれたことだけ答えろ」


 白露が地面に頭を叩きつけて回復した。うわぁ······エグい事するなぁ。助けようとは思わないけど。


「ち、違います」

「なら本国に連絡しろ」

「は、はい!」


 兵士が震えながら無線機を取り出してコードを合わせている。どうせ死ぬのに······哀れな物だ。


『どうかしたか?』

「たった今、数人の魔物と人間により軍港が全滅しぎゃぁぁぁぁあぁぁあ!!」

『どうした!応答しろ!!応答しろぉぉぉ!!』


 白露が兵士の頭とと無線機を踏み潰した。これで俺達の戦闘力を理解した事だろう。交渉がしやすくなった。


「あ〜、もしもし······倒しましたよ。人員を······もう来てる?分かりました」

「なんとなく分かるけどどうだって?」

「水棲の魔人と魔物娘がこちらに向かっているようです」

「そっか·······分かった」


 陛下の人望ありすぎるなんてレベルじゃなない。俺は考えるのをやめた。占領できてラッキーだなぁ(白目)


「ふぅ、一区切りつきましたね」

「そうだね······疲れた」

楽しんでいただけたら幸いです。他の方はここに何を書いているのか······。書いてる方はすごいと思います

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