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首都奪還戦 後半

「主様!」

「ありがとう!二人は?」

「二人は大丈夫です!」


 パラグライダー!?なんで急にそんなのが用意できるんだよ!大丈夫ならいいか·····。


「主様!城に突っ込みますよ!」

「マジで?」

「大マジです!!あそこの軍旗をぶっ倒しますよ!!」

「おっけー!」


 絶対障壁があるから大丈夫。軍旗まで折ればかなり指揮は下る。


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


 よし、折れる!!そう思った瞬間、俺達は何かにふっ飛ばされた。


「ごふっ!」

「がはっ!」

「陛下が妙に慌てて私の帰還を促すから何かと思えば······。これはこれは、鳴神を下した者達ではありませんか」


 こいつ、何だ······。全く肉体が鍛えられている様子は無いのに俺達をふっとばしただと!?ただものじゃない


「大丈夫かい?」

「大丈夫だ!二人は先に城の制圧を!!」

「分かった。そっちは任せる。······生きて帰ってこいよ」

「お前達もな!」


 二人はそのままパラグライダーで城内に侵入していった。よし、後の仕事は······


「お別れは終わりましたk」


 こいつだけだ。指示を出す前に白露は発言を遮ってモーニングスターを振るっていた。


「人の話は最後まで聞くものですよ」


 背中から出た手が、モーニングスターを受け止めていた。固有能力か······!!

 そのままモーニングスターが握り潰されてしまった。嘘だろ、アダマンタイト級の糸だぞ······。なんて力だ。こんなのに捕まったら一瞬でお陀仏だ。


「お生憎様、これから死ぬ人間の話なんて興味ないね!!」

「ほぅ、言うではありませんか」


 静寂が辺りを支配した。一瞬何もかも止まっているかの様なそんな感覚だ。結界だったものが崩壊しながら落ちてきている。

 ──結界だった物が煌々と輝き、そして、爆ぜた。


「シィィィィィイ!!」

「効きませんよ」


 男を結界が覆っていた。白露の拳は結界に弾かれ、そのまま爆ぜた。


「らぁぁぁぁあぁぁぁぁあ!!」

「結界が傷ついた······?」


 手が俺を握りつぶさんと追いかけてきた。俺はそれを躱しながら飛び、地面の白露に聖剣を投げた。白露はそれで結界に刺突、そして地面に落ちている俺に剣を投げてきた。


「オラァァァァ!!」

「くどい」

「ごふぅぅぅ!!」


 俺は平手で市街の家屋に飛ばされた。白露は手を再生し終えて、結界の周りを高速移動しながら、ちまちまと削っていく。


「確かに早い、ですがお粗末」

「ぐっはぁ!!」

「お粗末なのはお前だぁぁぁぁぁ!!」


 俺は自分の時間を加速して結界に刺突、そして、剣を回転させる勢いで上空に飛び上がり、結界に剣を突き立てた。


「ほぅ、割りましたか」

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

「ニ方向から同時、ですが私の能力を持ってすれば·····っ!!」

「ジ・アース」


 ──時は止まった

奴は自分の手で自分の体を球状に覆っていた。勘が鋭い。


「白露、削りきるよ!」

「もちろんですとも!」


 ──2秒、経過


「「ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」」


 痛覚を一時的に停止して関節を無理に動かし、自分の時間を加速させ、そして、剣をやたらめったらに振るう。

 白露もスタミナ切れを気にせずに超高速で手を殴って潰していく。


 ──6秒、経過

体はとっくに限界だと悲鳴を上げている。白露も動きが鈍くなっている。後少し、もう少しだ。もう少しでこの手を全部······。

 ──9秒、経過

捉えた!俺と白露は奴から後ろには飛び退いて離れ、聖剣と弓矢を構える。

 魔力が切れてもいい!ここで捉えられなくては負ける。魔力をギリギリまで込め、そして大きく振りかぶる。

 白露も自分の糸を全部吐き出して、巨大な弓矢を作って、弓をギリギリまで引いている。


 ──11秒、経過

「グランドッ!」

「クロスッ!」


 俺達が全身全霊を賭して放った斬撃が交差し、そして停止した。

 ──時は、動き出した


「「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」


 核ミサイルが打ち込まれたと錯覚するほどの轟音が響き渡った。もう無理、立てない。魔力が切れてまともに動けない······。

 白露もスタミナが完全に切れ、脱力して膝を着いていた。


「か、勝った」

「終わり、ましたね」


 後は、二人が城に白旗を掲げるのと、本隊が到着するのを待つだけ······。この体力じゃ、する余裕なんt


「がはぁっ!」

「主sぁがぁぁあ!」

「覚悟は出来て······白旗。なるほど······。やってくれましたねぇ〜。私はヴァレンシュタイン・フォン・リュヒルト。覚えておけきなさいっ、貴様ら!!」


 ヴァレンシュタインはそのまま石を地面に打ちつけて消えた。あ、危なかった······。最大の危機は脱せた。


「ここは我々、Flügel schlagen王国が占拠した!速やかに降伏せよ!!」

「到着が遅いよ」

「全く······でs」


 知らない天井だ。そうだ白露は!?······良かった、ちゃんと隣で寝てる。ここは······城内か?高そうな調度品があるあたり客室か何かだろうか?

戦闘シーンは美味しかったですか?次も明日更新します!

ちなみに結界に仮にステータスをつけるなら

HP60

MP0+魔石からの補給

攻撃0

守備100

速度0

魔効80

といった感じになります

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