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やり残しは終わらせないとね

ちょっと読み辛いかもしれません

 さっきまで何も無かった事になった。時間か止まってたんだろう。無意識の発動はたまにあるって言うし。


「そんなにすぐに決めて」

「いいのです。主様が先祖のやり残しを片付けないと気になって昼しか寝れないようなので」

「そ、そうか」


 二人が若干引いている気がする。まぁ、気の所為だと思うけど。


「それで都はどこですか?」

「ここから北西に1500キロです」

「分かりました。では、拠点に案内してください」

「こちらに·····。この森の奥に転送装置があります」


 俺達は案内に付いていった。険しい森を進んで行き光すらまともに届かなくなった瞬間、洞窟が姿を表した。


「ここです」

「ここからどうやって?」

「入れば分かりますよ」


 警戒しつつ中に入るとそこにはゲートに似たような機械があった。多分ここから拠点にワープするんだろう。

 空間魔法の解析がかなり進んでいる証拠だ。

 現実世界側では意外にもあまり空間魔法の解明は進んでない。サンプル不足で解析が進まないんだろう。

 しかし、異世界側でもそれは同じはず。どうやってこれを実現したんだろう?


「この装置は一方通行なんですよ。だから来るときは別の行き方をしなくてはいけない」

「なるほど······それなら純粋な機械で出来るわけだ」

「これ、純粋な機械なんですか!?」

「そうさ。これを作った人には是非ともあってみたいものだよ」


 俺達はゲートをくぐった。くぐった先は様々な魔人や魔物娘達が居る洞窟のような場所だった

 魔物娘と魔人の違い?性別固定かそうじゃないかの違いよ。


「ここはかなり高度な術式で守られているので、そうそう見つかりませんよ」

「中々高度な術式だ。······ボク程では無いがね」


 そこですかさず自画自賛しに行くあたりトーラーらしい······。でもこの術式、古いのが混じってる。もしかしてこの術式······。


「これ、曾祖父さんの術式か······」

「何っ!?それは確かなのか!!詳しく!詳しく教えてくれ!」

「四人になったらね」


 俺をぐわんぐわん揺らしていたトーラーが正気に戻った。まひと白露が鬼のような形相でこちらを睨みつけていてちょっと可笑しかった。······まぁ笑えるような状況じゃ無いけど。


「こほん、よろしいですか?」

「ア、ハイ」

「これから大攻勢を仕掛ける訳ですが、首都は今軍事拠点になっています。首都は堅牢な要塞として建築してあり、落とすのは非常に困難です。流石に独孤の術式です」

「空からミサイルでもぶち込めば一瞬では?」


 昔有った風○雪月の闇○蠢く者みたいに。風花雪○の闇に蠢○者みたいに。大事な事なので2回思い出して見たけど。

 実際それでいけそうだけどなぁ。いくら堅牢とか、異世界素材って言っても所詮城塞、上はガラ空きなのでは?


「無理です。対空魔導結界が貼ってあります。私でも壊すのには1分掛かります。この間、隕石が衝突したときは衝撃すらありませんでした」


 なん、だと!?そんなのシャルルも効かないじゃん!!そんな都合のいい物があるの!?そりゃ城塞作るわけだよ。


「しかし、そんな大規模魔術誰が維持してるんですか?」

「鋭いですね。城壁は四角形なのですが、その頂点にあたる塔部分に魔力供給の為の魔石が置いてあります」

「それは安心してぶち壊しても?」

「術式自体は建物の配置なので大丈夫です。安心して壊してください」


 なるほど、しかしそんな発想よく交信期に出てきたよな······。

 初代様は確かに強いけどひいじいちゃんはそういうの得意だったんだ······。そして白露躊躇い無いな·······。


「破壊力ありそうなのはいる?」

「そ、それは······」

「あるにはあるのですが」

「案内を、頼めますか?」


 居るならなんだって構わない。俺達は結界に馬鹿みたいに突撃して、錯乱させなくちゃいけないからね。結界が解けたら油断した司令官もやれるからね。


「案内しますが······期待は出来ませんよ」

「それでもいい」


 しかしどうしてさっきからの濁した言い方はなんだろう?犯罪者か何かなんだろうか? 


「こちらです」

「性懲りもなく何だよこのババァ。俺のねぐらを奪いやがったくせき今更何のようだよ」

「いいかげんその態度をやめろ!陛下の御前だぞ!」

「うるせぇ、ショタコン独り身!」

「なんだと!!ショタコン独り身は関係ないだろう!」

「まぁまぁ、二人共仲良くね〜」


 否定しないのかよ!しかしまぁ、見事に癖の強そうなのしかいないなぁ······

 後ろで寝ている羊の魔人、地獄の獄卒みたいなのと言い争ってる女騎士の間でゆるふわな雰囲気を撒き散らしているフクロウのハー······

 待って待って待って!この人見たことあるぞ!フクロウカフェの店長じゃねぇか!諜報員から何かだったの!?


「協調性が無さそうなのは二人しか居ませんけど?」

「そうでもないのです。ますそちらの地獄卒は見ての通り連携ができません。更に飲んだくれ。そこの騎士はショタを見かけると飛んでいってしまうので不確定要素が強い、そして、そこに居るフクロウはゆるく、寝てるのは寝てるので味方にも誤射します」

「なるほど、曲者揃いですね」


 完全に同意。なにこのヤバい集団。多分真面目にやれば都市くらいなら落とせるだろうに性格が全部台無しにしてる······。


「んだよ!」

「あなた達には首都の頂点の塔を壊してもらいます」

「お断りだねっ!」

「勝手に断るな!」

「あら〜、久しぶりですね〜」

次の更新は明日です。明日になります。これから今作を毎日投稿しますよ!!

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