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懐かしい人の登場

「白露、とりあえずやっちゃって」

「分っかりm」

「雷撃!」


 雷の攻撃!?見覚えがある気はするけど思い出せない!それに今はそんな事考えてる場合じゃない!


「懐かしい顔ですね」

「貴様らか······。相も変わらず色々と首を突っ込んでいるようだな」

「え、そんな喋り方だったんですか?」


 白露がめっちゃ煽ってる!相変わらずの髪色だな〜。あ······ヤバい。纏われる!!纏われたらめんどくさい!早く時間を止めないと!!


「ジ」

「電光!」

「っ!!」


 危なかった。こんなに強かったのか······!!無くなったのが替えのある左義手だけで良かった······。それにしてもなんていう威力とスピードだ。一瞬だけなら雷並のスピードなんじゃないか······?


「チッ、義手だったか」

「シィッ!」


 白露が、超速で鳴神に突進したが鳴神はバク転で後ろに避けてバク転中に槍で白露に突きを喰らわせていた。白露は突きを喰らった後、着地した鳴神にモーニングスターを振るった。


「なっ!」


 鳴神がモーニングスターを槍に巻き取って柄をまひに向かって振るった。まひは壁を登ってそのまま鳴神に刺突。しかし、それを鳴神はいともかんたんにいなし石突を頭に向かって振るう。トーラーが白露のモーニングスタの柄を握って鳴神を地面に叩きつける。


「アミノハバキリ!」


 鳴神がアミノハバキリを叩き落とそうと槍を振るおうとした瞬間に俺は鳴神の肩甲骨に聖剣を突き刺した。


「ぬぐぅ!」


 アミノハバキリが迫ってきた。しかし鳴神は紙一重のところで肩の傷を広げてアミノハバキリをかわした。

 

「この時を待っていた!ジ・アース!」

「しまっ──」


 ──時は、止まった

白露がモーニングスターで鳴神の胸をそのままぶち抜いた。しかしそれで白露は終わらない。

 手間取らせた恨みとばかりに顔をボッコボコに殴っている。······もう可愛そうだし終わりにしてあげよう。

 ──時は、動き出した


「陛、下、申し、訳」


 生きて、いる······!?馬鹿な!心臓をぶち抜かれた上に白露からの怒涛のラッシュを喰らっているはずなのに!!


「鳴神、この体たらくはなんだ?」

「き、さ······」

「陛下がお呼びだ。帰還するぞ」


 突如現れた男が鳴神を抱えてテレポートした。魔法ではない魔導機械か何かだろう。陛下が気になるけど、それは後で考えよう。


「白露、後の拠点の破壊は任せていい?」

「任せてください!」

「トーラー、まひ、手伝ってくれ」

「「ここまでやって断るとでも?」」

「ありがとう」


 俺達は辺りを漁り始めた。俺は奥の方の部屋に向かった。ここらへんはトーラーがやってくれるだろうからね。


「これかな······」


 極秘作戦司令書パスワードと書かれている。二重か······。面倒くさっ!これあれでしょ?印鑑か何かも一緒にいるやつでしょ?セキュリティ厳重だなぁ。


「こういうのは大体机の中に······有った」


 パスワードを入力、そしてその後にこのよく分からない形の物体を端末の上に置くと書いてある。ご丁寧に書いてあるってことは部下用か忘れっぽいかのどっちかだろうなぁ。


「皆!重要そうなの有ったよ!」

「分かりました」

「先を越された!?」

「今行く」


 皆がモニターの前に集まってきた。俺はモニターの横にあるボードに暗証番号を打ち込んで、よく分からない形の物体を置いた。


「「「「おぉ!」」」」


 そこには今回の襲撃は北大陸が同盟を組んで行なう大事業の一環であること、そして万一夜襲に失敗した場合は森を焼き払い全軍で一気に突撃する旨が書かれていた。


「まずい!早く知らせないと!」

「しかし一体どこに!?」

「まだ交戦している部隊が残っているはずだ。それを追えばいい。ちょっと待っててくれ」

「分かった」


 多分鳴神が帰ったことで全軍に夜襲失敗は知れ渡っているはず。時間が無いどころかもう進軍が始まっている頃だろう。


「主様!来てます!」

「早っ!」


 白露が珍しく慌てて言った。確かに見た目にもかなりの人数なのが分かる。装備は······魔導兵器じゃねぇか!

 魔法の効果が弾丸に乗ってるけど、分絶対障壁なら守りきれる。


「トーラー、来た!」

「総数5000、内訳は歩兵3000、タンク1500、ワイバーン500だ。あちらから来てくれるとは飛んで火に入る夏の虫というやつさ」

「それは俺らのことでは?」

「一番楽そうなのは歩兵ですかね。シャルルで一層出来そうですし」


 白露は余裕そうだ。白露は核でも来ない限り乗り切れるしね。問題は飛んでるワイバーンだな······。


「まひ、ちょっと」

「なんだ?空なら飛べんぞ」

「闘牛って、嗜んでる?」

「······まさかワイバーンでそれをやれと?」

「正解!鋭い!」

「やるだけやってみるよ」


 よし!ワイバーンはなんとかなった!タンクは······手榴弾投げればいいや。元々塹壕向けだし大丈夫でしょう。


「白露、集まってる今のうちに早速シャルルをお願いしたいんだけど······」

「グランドクロスでもいいのでは?」

「確かにそっちのほうが怖がるか······。よし、行こう」

「まさか正面から突っ込むつもりかい!?」

「そうだけど?二人はその後の追撃お願いね」

「大丈夫大丈夫、お願いね〜」

はい、久しぶりの鳴神さんですね。かなり強くなっての再登場!

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