白露、爆誕!!
はい!皆さんこんにちは!今日は白露が真の意味でヒロインとして爆誕します!
白露がひとしきり叫び終え落ち着いた後、僕達はご飯を食べた後お風呂に入るべく洗面所へ向かった。
洗面所にて
「最近、白露から狩りのせいか血の臭いがするから洗おうねー」
僕は既に服を脱いでいる。後は白露を抱えてお風呂に入れるだけだ。
『えー、嫌ですよ。毛が濡れて重くなりますし』
「つべこべ言わずに入りなさい」
『⋅⋅⋅⋅⋅⋅ハイ』
僕がちょっと睨んだら白露はすぐに返事をした。そんなに怖かったのかな?ちょっとショック。
お風呂にて
僕はさっさと自分の体を洗って白露を濡らす。
『うぅ⋅⋅⋅⋅⋅⋅毛が重いです』
白露の地肌を洗えるように頑張ってはいるけど中々洗えない。どうしよう?
「くっ、こんなに大変だとは⋅⋅⋅⋅⋅⋅!!せめてここだけでも!」
『いや、なんかちょっと背中がむずむずしてきたんですけど!?』
ピカァァァァァァァァァァァォァァ!!急に白露が光りだした。
「『目が、目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』」
白露も眩しいらしい。まぁ、目が8個だからね。僕の八倍眩しいのかな?そして、光が収まるとそこには⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「え、女の子?」
上半身だけみれば、銀髪の僕と同じくらいの年の女の子だ。大事なところはきっちり湯気で隠れててちょっと安心したのは言わないでおこう。でも、下半身!ちょうど太股の付け根から下!完全に白い蜘蛛だよ!蜘蛛の胸っていうのかな?そこから女の子が生えてる!?
「んんっ、眩しかった。あれ?なんだか、視線が高くなったような?それに、なんか前足が増えた気が?」
その蜘蛛少女、確かアルケニーって言うんだっけ?が目を開いた。まるで満月みたいに綺麗な金色の目だった。
後こめかみ辺りにもよく見たらちっちゃいけど目があった。僕じゃなきゃ見逃しちゃうね!
「君、誰?」
「嫌ですねぇ私と主様の仲じゃないですか~。それを君、だなんて。いつもみたいに白露って呼んで下さ⋅⋅⋅⋅⋅⋅ん?手が生えてるぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう!!」
白露?は手をヒラヒラさせながらしゃべっていたが、その手を見て叫んだ。
うん、叫びたいのは僕も一緒だよ?何で急に上半身が生えてきてるの?ビックリだよ。
そして、白露は鏡ですぐさま自分の体を確認し始めた。
「あれ?私って意外と美人?」
この残念な感じは白露だ。白露以外の何者もこの感じは出せない。
「取り敢えず、白露の服を取りに行くよ」
僕はさっさと浴室から出て、体をふき、服を着ながら母さんの元に行った。
「放置は嫌です!主様ーーーーー!!」
「ちゃんとからだ拭いて!!」
「分かりました!」
よし、時間稼ぎ成功!急いで母さんの元に、こんな状況誤解しか生まない。
「母さん!」
「あら、そんなに慌ててどうしたのかしら?奏多」
「実はかくかくしかじかでして」
「まるまるうまうま。それは大変ね!服とってくるわ!」
何で女の子用の服が有るかは怖いから考えないでおこう。しばらくすると、母さんと白露が戻ってきた。
「あ、お母様、こんばんは」
「こんばんは、白露ちゃん取り敢えず、これを着て?⋅⋅⋅⋅⋅⋅ダーリンが私以外の裸を見るなんて、許せない。なんとしても阻止しないと」
後半の言葉は何も聞こえなかったが、白露の格好を心配する声だろう。
「主様、これどうやって着るんですか?」
「あぁ、上からそのまま被って穴から手とか首とか出して」
「こんな感じですか?」
白露が今着ているのは袖無しワンピ。中々似合ってる。
「うん、良い感じ」
「それは良かったです」
そして、白露の寝る場所をどうするか話し合ったり、父さんに説明したりと色々やっていたら寝る時間になってしまっていた。白露は結局僕の部屋のハンモックで寝ることになった。
どうですか?ちなみに今の白露の能力値はこの間より7くらい高くなってます。