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偽神、誕生

大学生活に入り忙しくなってきたので週一更新にします!申し訳ありません!!

「うっ、ボクは······。はっ、生きてる!!まひは!!」

「まだ寝ています。身体機能には何の問題もないはずです」

「そうか······。良かった······良かった。白露、ボク達を助けてくれて、ありがとう」


 トーラーが泣いていた。トーラーの涙なんて初めて見た。俺のせいで······巻き込んでしまった。


「君のせいじゃない。全てはあの勇者の裏で糸を引いている存在の仕業さ」

「糸を引いている、存在······?」


 それは、まさか······勇者達が信仰している女神の存在か?俺は偽神と八つ当たりして呼んでいるあの女神の事なのか?そんなの······そんなのっ!


「くくくくく、ふふふふふふふっ、ふーはっはっはっはっはっはっはっはっ!くはほははははははははははははははは!!」

「主様!?」

「ど、どうしたんだい?」


 二人が心配している。壊れたとでも思ってるのかな?そんなことは全く無いんだけど。これが笑わずにいられるだろうか?俺が八つ当たりしてた存在が本当に俺に悪意を向けていたつていうんだ。こんなの笑うしか、ない。


「ははははははははははは!!あーっはっはっはっはっはっ!くはははははは!!はぁー続きを頼む」

「だ、大丈夫なんですか?」

「ちょっと可笑しすぎただけだから心配する必要はないよ」

「そうですか······」

「その存在、もう察しはついていると思う。そう、女神ヴィクトリア中心の神達だ」


 やっぱりか。しかし、どうしてそこまで独孤家程度の存在を敵視しているんだろう?あの機械が出来たところで女神達に実害があるわけでもないのに。


「どうして実害もにいのにそこまで·····」

「実害が······あるって······事だ」

「「「まひ!」」」

「おはよう」


 トーラーが言葉を聞く前にまひの元に駆け出して抱きついていた。尊い景色だ······。

 いつから話を聞いてたのか分からない。分からないけどとにかく意識が戻って良かった。


「神は信仰······が無くなると······この世界に······肉体を維持······できなくなる。あの機械はそれ自体信仰を······揺るがすレベルだ。だが、それ以上に独孤一族と······いうのが不味い。独孤一族は·······歴史の闇に葬られた······英雄の一族······それが分かってしまえば······信仰の低下は·····自らの消滅は······避けられない。けほっ」

「まだなおってないなら無理しないでくれ!」

「この情報は······まだトーラーにも·····話してなかった。ここでの無理は······仕方ない」


 まひは苦しそうにそう言った。あんまり無理しないでほしい。俺とかトーラーとかの精神衛生上的にも悪いし。白露?う〜ん·····ノーコメント。

 どうしてまひはこの情報をトーラーに話さなかったんだろう?真っ先に話してそうなのに······。


「どうして話してくれなかったんだい?」

「これは······世界の根幹を揺るがす話······だ。トーラーは知的好奇心からこれを漏らして目······的をさとられる可······能性は否定出来なかった。臆病······な俺を······許して欲しい」

「目的とは何だい!?話してくれたら許してあげようじゃないか!」


 あ、知的好奇心がまひに口の堅さであんまり信頼されてなかった事への悲しみに勝った。目も爛々としてる······。そういう所なんじゃ·······。


「神を殺す。それが·····俺達の悲願だ。······降臨してい······る神は本物では······無い。俺達より高次元の存······在であることは確かだ。が、所詮はその次······元のただの生命······体にすぎない。特に主······神ヴィクトリアは酷い。信仰の為な······ら奴は、平気でこの世界を危······険に晒す。奴······はこの世·····界の寄生虫·······だ」


 そういう事か······。確かにそんな悪意の塊みたいな存在は神といえど殺るしかない。やはり、奴らは偽物だったわけだ。その使徒たる勇者が自らを揺るがす可能性のある者を消して回ってる訳か。

 ·····ちょっと待ってならどu


「ならどうして勇者はそんな存在に味方をしてるんですか?」

「勇者と戦って思わなかったか?能力が異常だと。それがあいつが従っているしてる理由だ。あいつに従っていれば地位、力、名誉が手に入る」

「そんな事でっ!」


 そんな事の為に俺はこんな目に遭ってるのか?クソっ!クソっ!······幸せになりたい。幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい!

 そうだ。殺せばいいんだ。元凶さえ無くなればこんな目に遭わなくて済む。


「すまん、そろそろ限界だ·····」

「まひ!」


 意識を失ったまひをトーラーが落ちないように支えた。無理しすぎたんだろう。

 色々考える事はあるし、やるべきことも見えた。ただ今は······


「休めそうな場所を探そう。まひは······」

「ボクが背負っていく」

「でもおm」

「背負う」

「······分かった」


 白露は何も言わずに俺に肩を貸してくれた。助かる。白露の肌が少し凸凹している。こんなになってまで······。大切に、しないと。

(っ///)


「あそこから辺りが見渡せそうだからとりあえず行ってみよう」


 白露もトーラーも黙って頷いた。多分喋る体力が残ってないんだろう。なるべく体力を温存しつつ急がないと······。この二人が倒れたら終わりだ。

 そして、しばらく歩いて俺達は目的の小高い丘に辿り着いた。


「こ、これは······!!」

本当にすみません!ですが週一できっちり投稿するので許して下さい

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