対勇者パーティー(第二形態)前編
エ○ァのCarnageを聞きながら読むと楽しいかもしれません。
確実に何かあるじゃん。久しぶりの刺客······?何にしてもここが周りとどう違うのか気になる。
「人の気配が無い······。人払いだね」
「人払い······まさか上っ!」
「「「「······」」」」
俺達は上からのミサイル的な攻撃を警戒して上を見たが何もなかった。上から範囲殲滅かなにかしないならどうして人払いなんて······。
「なるほど、そういうことですね」
「白露、何か分かっ·······ッ!!」
まさかご本人様が出てくるなんて······。めちゃくちゃ焦ってるみたいだな······。
「さて、ちょっと退いてくれ。くっくっくっ。これを試す時が来たみたいだねぇ」
「何その仰々しい銃·······」
「これかい?超高温の熱戦を放つロマンライフル?」
呆れて物も言えねぇ·····。白露も同じような顔してる。まひは······あれ?驚いて、無い!?
「こんなので驚いてたら体が足りなくなる」
「ふふふふ、発射ァァァアァァァァアァァァァアアァァァァァァ!」
音はしない。しないけどさ?これはアカンやつやん?ちょっとコンクリート溶けてるじゃん。さすがに勇者も殺ったd
「はぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!」
熱線の軌道が反らされたっ!?はっ!?一体いつの間にそんな芸当が出来るようになったんだよ!
「主様ッ!来ますッ!!」
「強化」
「あぐぅっ!」
何だ······急に殴られた?嘘だろ?この距離だぞ?あ、やべ。そろそろ後ろに······。家屋か。大丈夫かなぁ?
「がはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
マジかよ······。絶対障壁が破れただと······?これは、杖?鈍器で破られたっていうのか?
「ひゃはっ!」
「ひっ!ジ・アース」
──時は止まった。
確かこの顔は勇者の隣に居た聖女だったっけ?怖い顔してるな~。それにこの攻撃力ヤバいし早急に殺っとかないとね。
──三秒、経過
「意外と簡単に切れるものだね」
「主様っ!大丈夫ですか!?」
「うん、とりあえず賢者辺りを片付けて」
この音、なんだよ。どうして時間が停止してるはずの空間で金属音が聞こえるんだよ。まさかっ、まさかっ!!
「くっ!ませか動けるとは!!」
「音去り」
「だらぁあぁぁああぁぁぁぁあ!!」
勇者が何もなかったかのように動いている······?少し動きは遅いか?
トーラーの空間全てをを読みきった攻撃が外れた······?そんなの白露以外に、やばっ、時間停止がっ
──時は、動き出した
「ごはぁぁぁぁあぁあぁっ!」
「主様っ!このクソどもがっ!」
「音z」
「遅いっ!」
白露が勇者を天高くまでの吹き飛ばした。そして、さきほど電撃を飛ばしてきた女をモーニングスターで一閃、そして、あの構えを取った。
「シャルル!!」
辺りに爆風が吹き荒れた。俺がなんとかするまでも無かっ──
「危ないっ!」
「このっ!」
まひとトーラーが俺がさっき殺したはずの女を受け止めていた。何が起こってるんだ······!!あの女は確かに殺したはず、はずなのに!
「エクス、カリバァァアアァァアアァァァァ!!」
「シィイィィィィイイ!!」
白露が俺の後ろの勇者に止めを刺そうとしたが、勇者に受け止められてしまった。こいつも生きている、だと!?何が、何がおこってるんだよ!?まさか、そういう能力なのか!?
「こっちはボク達に任せてくれ!」
「分かった!」
白露に集中している間に俺は後ろから背中を切りつけようとしたが、七葉に攻撃されてしまった。咄嗟に身を捻ったが切られてしまった。白露、回復をお願い
(わかりましたっ!久しぶりの本領発揮です!)
白露は本来回復メイン。それがどういうわけか超肉体派になっちゃってるけど本来回復が取り柄なのだ。
(回復、出来ない······!?馬鹿なっ!死んでさえいなければ植物状態でも治るはずなのに······)
そういう、能力、なのか?いやでも剣が上手くなる程度だったはず。もしかして、最初のりんふぉーすとやらのせいか?
「そうか、それが七葉の選択なんだね──残念だよ。白露っ!勇者は頼むよ!」
「任されましたっ」
七葉に向かい合う。全く隙の無い構えだった。さすが剣姫といったところだ。白露のモーニングスターの音と共に俺達二人はお互いに肉薄した。
「断裁刃!」
「流太刀!」
俺は七葉の超高速の刃を受け流し、そして流した勢いそのままに回転しつつ首を狙った。七葉はそれを予期したかのように剣を下から擦り上げた。
「八枚舌」
八方向からの完全同時攻撃を防いだ!?くっ、一旦建て直さないと。
俺は壁を走って高く飛び上がり、そして真上から剣を振り下ろした。
「ジ・アース!」
──時は、止まった。
俺は懐から白露から貰っていたスペアの剣を七葉に向けて放った。そして、このまま地面と衝t
「主様解いてっ!」
──時は、動き出した
白露の声に従い時間停止を解いた直後、俺は正体不明の衝撃波によって飛ばされていた。俺が設置していた剣は正面のもの以外全て衝撃波と共に飛ばされていた。
「ぐはぁっ!」
「〆糸!」
勇者パーティー、実は強いのです。小学生の時は本気出してなかっただけです。