カイロウドウケツ
それではどうぞ
「ショッピングも楽しいですね~。やっぱ主様といっしょだからですかね~♪」
「でしょ?」
なんだかんだ白露は楽しそうだった。良かった~。白露がつまらなさそうだったら辛いからね。白露と腕をくむとナチュラルに胸が当たるから悶々としてくる。
「あ、主様主様!!カイロウドウケツ売ってますよ!!」
「さすがにそんな嘘⋅⋅⋅⋅⋅⋅じゃない!!」
嘘だろ?そんなにポンポン売ってるものじゃないだろ。あれ一応深海生物だよ!?
「主様」
「ん、何?」
「今すっっっごく幸せですね」
「うん、そうだね」
その後、俺達は家に帰った後お互いを求めあった。こんなこといわれたら、ねぇ?しょうがないよね。
翌日
「おはようございます。主様」
「ん、おはよう白露」
「もう、主様。早く起きてください。起きないとチューしちゃいますよ♪」
「よっ、ん?」
おかしい。俺は起き上がったはずなのに何故かまだベットに居る。本格的に老化が始まったのかな?
「主様~。ちゅっ、くちゅる、ちゅるっ、ちゅるる、ちゅっ、ちゅっ、ん、ちゅっ、ちゅるるるる、ぢゅーっ、くちゅ、ぢゅるるるる、あぁ、ぢゅるるるる、ちゅっ、れろれろ、ちゅっ。ふふっ、美味しい」
「白露、もう起きたから」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅今度こそおはようですね」
白露がやや不満げに言った。うん、遅刻するから今はやらないよ?やりたくないって訳じゃないけどね。
その後は朝御飯を食べて学校に向かった。途中どうなったかはご想像にお任せする。
「あぁ~、学校だ~」
「いきなりだね⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「いや、だってよく考えたら人間関係がここで完結している以上中学校と自由度以外ほとんど変わらなくね?って気付いたらもう、ねぇ?」
「いや、中学校にはなかった文化s」
「文化祭があるじゃないですか!!あ、タナカさんどうぞ」
「何でもないです」
まひがめちゃくちゃ気まずそう顔をしていた。後で慰めといてあげよう。やっぱり白露かわいいなぁ~。活動的な行動と清楚な顔のギャップ萌えが荒んだ心に染み渡る⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。
キーンコーンカーンコーンコーンキーンキーンカーン⋅⋅⋅⋅⋅⋅
チャイムがなった。そして、いつもの教師が入ってきた。そして、つまらないHRが始まった。ここら辺は特に中学校と変わらない。まぁ、資格一緒だからね。しゃあない。
そして、授業が始まった。うーん、やっぱり白露の方が教えるの上手いなぁ~。ま、まぁ、座学だしね。俺が期待してたのは戦闘面とかだし!
──そして、待ちに待った?実技の時間がやって来た。
「実技を担当する、虚末です。とりあえずまずはこのコースを七周半してください」
「「「「「「「⋅⋅⋅⋅⋅⋅!!」」」」」」」
俺を含めたクラスの全員が息を飲んだ。そりゃそうだ。こんなのが最初のウォーミングアップで出てくるんだ。驚かない方がヤバイ。
「早く走ってください」
走らないと終わらないので俺達は走り始めた。これが憎き勇者を出した学校⋅⋅⋅⋅⋅⋅やばすぎる。
一周目
ふぅ、なんだかんだ言って余裕ですわ。伊達に白露の相手してる訳じゃないんだよ。
二周目
まだまだ走れる。まだまだ走れるぞ。後五週半?いけるいける!白露は俺に並走している。マッハだと終わったってみなされないからかな?
(主様と一緒がいいからですよ)
なにこれかわいすぎかよ。女神か?女神なのか!?あ、女神だったわ
三周目
ふぅ、ちょっと疲れてきた。白露と会話する余裕がないかもしれない。白露は涼しい顔で走っていた。いつもスタミナが無いと嘆いてる割には余裕そうじゃない?
(え?そうですか?)
四周目
やばい、結構疲れてきた⋅⋅⋅⋅⋅⋅。後何周すればいいんだよ⋅⋅⋅⋅⋅⋅。やばくね?後三周半残ってない?ちょっ、死ぬ。
五周目
やばい、めちゃくちゃ辛い。時間止めて休憩しようかな⋅⋅⋅⋅⋅⋅。でもなぁ、十秒くらいじゃ余計疲れるだけだよなぁ。
六周目
走った、とにかく走った。なにも考えずにただただ走った。
七周目
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。
(主様⋅⋅⋅⋅⋅⋅?主様!?)
そして、遂に俺は走りきった。や、やったーーーーーーー!!終わった!ようやく終わった!!
「5分31秒」
や、やった⋅⋅⋅⋅⋅⋅。あ、でももうトーラーとまひは終わってる。え?あいつら早すぎない?俺が歩きながらそう思っていると、涼しげな顔をしたそこら辺に勇者がいた。
嘘だろ⋅⋅⋅⋅⋅⋅?負けた、だと!?あいつ基礎体力そんなにあるのか⋅⋅⋅⋅⋅?
「ここまでに七分、ですか。長いですね。私は能力を使うななんて言わなかったそれなのに、皆さんは使わなかった。皆さんの頭は固いですねぇ」
く、くっそ~。こいつ~。でも言ってることは正しいんだよな~。これは反省しないと⋅⋅⋅⋅⋅⋅。
「さて、これから実技を始めます」
カイロウドウケツ、中でエビの夫婦が一生をすごす海藻的なもの。